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どうしてほんとうにやりたいことがわからなくなったのか

仕事や勉強に取り組んでいても、なんか違うなあ、ほんとうにやりたいことは別のところにあるような気がするなあと、もやもやする漢字を持つ人は少なくないでしょう。

(いんよう始め)
だれでも人から愛されたい、認められたいという欲求があります。しかし、ほとんどの人は無意識のうち、「ありのままの自分では愛されない(認められない)」と思っています。それが、「親を喜ばせたいから(やりたくないことでも)がんばる」「先生にほめられたいから(いやなことも)がんばる」というような行動につながってしまいます。それが続くと自分が本当にやりたかったことを見失ってしまったり、いつも人の評価が気になるようになってしまいます。それは、とても苦しいことです。
(岩松正史、13歳からの「傾聴力」向上バイブル)

そこで、たいせつになるのが、「無条件の肯定的関心」です。その人の話をいいとか悪いとか評価せずに聞くのです。

例えば、「今日は眠いから、仕事をこれまでにして、ゆっくり眠りたい」とその人が言ったとき、「まだ昼前なんだから、しっかりしろ」とか、「眠いなんてだらしない」とか言わないで、「眠いんだね」、「仕事をこれまでにしたいんだね」、「ゆっくり眠りたいんだね」と、相手の言うことをただ聞くのです。

ご自分の声も、評価をせずに、ただ聞いてあげてみましょう。ご自分の声は独り言としてふと出て来ることがあるでしょう。きょうもしっかり仕事をしたいと思っているのに、ふと、「眠いなあ」と独り言が出て来たりするでしょう。その言葉、無視せず、評価せず、幽体離脱したみたいにご自分を少し上から眺めて、ああ、眠いのかと、聞いておきましょう。

ご自分のことですから、独り言や頭の中の声のように、声として聞こえるよりも、直接、感覚として感じることができるでしょう。意識がぼんやりしたり、目が開かなかったり、歩く速度が遅かったり、そんなことから眠気があることに気付くでしょう。しっかりしろとか、だらしないといか、状況によっては自分に言うことも必要かもしれません。でもその前に、眠いんだなということを、無視せず、評価せず、幽体離脱したみたいにご自分を少し上から眺めて、ご自分の感覚を受け止めてやることに意味があります。

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