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デザイナーが半年間コーチングを学んで得られた5つのこと

THE COACH プロコース7期の皆さん。愛に溢れた方達でした。

先日、THE COACHというコーチングスクールを卒業したので、約半年間コーチングを学んで得られたことをデザイナー(マネージャー)視点でnoteにまとめました。

結論から言うと、コミュニケーションスキル全般が向上し、自己理解が深まったことで自分らしさに磨きがかかり、人生の質が上がりました。

結論

  1. ヒアリング力が劇的に向上する

  2. フィードバックの質が上がる

  3. 人間理解が深まる

  4. マネジメント力が上がる

  5. 自分に自信が持てるようになる

※あくまで私個人の感想であり、人によって得られることは異なるので、ご了承ください。またスクールで学習したことだけでなく、実践によって得られたものも含まれます。インプットだけでスキルは身につきません。

コーチングとは

なぜコーチングを学ぼうと思ったのか?

Maslowが目指すスタイル。「インサイトデザイン」とも言えるかも。

元々、個人事業から始めたMaslowはプロダクト営業からソリューション営業にシフトし、昨年、今後インサイト営業を目指していく過程で「インサイト営業とはコーチングでは?」と突然閃いたことが発端でした。

それから「メンバー全員がコーチング資格を持つデザイン会社」を構想し、まず自分自身がコーチングを習得するために、以前から気になっていたTHE COACHのプロコースを受講することにしました。

これに「メンターコーチング」というのを受けているので約100万ほどの投資。またその他コーチングの勉強のために費やした金額含めると、合計200万以上は投資している。

何を学んだか?

コースごとに学ぶ内容が異なる。

大きく4つのコースがあり、THE COACHではインテグレーション・ジャーニーという概念をもとに実習メインで学んできました。講義中心でなく、アウトプット中心でコーチングを学べる点がとても良かったです。

私が当時、デザインを学んだデジハリもアウトプット中心で良かったです。

1. ヒアリング力が劇的に向上する

商談時やユーザーインタビュー時、ブランド開発フェーズのヒアリング、定例mtg時におけるファシリテーションに至るまであらゆる質問や傾聴に関するスキルが向上しました。

結果、ヒアリングで得た一次情報を設計に活かしたり打ち合わせの質が向上した実感があり、顧客の悩みを引き出す力が増したように思います。

初回ヒアリングでは、フワッとした悩みにもコーチングを活用したヒアリングを行い、イシューの解像度をあげることができる。

【ヒアリング力を向上させるために実践したこと】
・15分間ひたすら相手の話を聴く
・問いかけ例をリスト化する(質問のボキャブラリを増やす)
・視点をズラす質問をする(〇〇から見たあなたの印象は?等)
・言語情報以外の情報から直感で聴く(表情、目線、仕草、トーンなど)
・相手が話している時の視線別の心理を覚える
・「コーチングの基本」と「新 コーチングが人を活かす」を読む
・「なぜ」より「なに」を使った質問をする(何を達成する必要ある?等)
・継続でプロコーチを3人つける(エグゼクティブコーチングが一番勉強になりました)
・100%本音で話してもらえるよう事前に伝える
・スライドアウトとチャンクダウンを使いこなす(他には?具体的には?)

【今日からできる具体的なアクション】
・打ち合わせ前にゴールを共有する
・「今日のこの時間でどんな状態になりたいか?」を先に聞く
・質問リストを作成し、PCに付箋を貼る
・プライベートでもコーチングヒアリングを実践する
・話すときに完全に意識を相手に集中させる
・言葉でなく相手の表情に意識を傾ける
・相手の目線がどこにあるか観察する
・【おすすめ!】プロのコーチングを受けていいなと思った質問をメモする
・まず自分が100%本音で正直に話す
・質問はなるべくシンプルに短く話す

事前にヒアリング内容を共有するのも一つのテクニック。
事前にゴールとアジェンダを共有することも一つのテクニック。


2. フィードバックの質が上がる

メンバーに対するフィードバックの質が上がりました。
もちろん専門スキルあってこそのフィードバックですが、コーチングで扱う「直感」「好奇心」「傾聴」「反映」「承認」「比喩」などのスタンスやスキルが相乗効果を生んだ結果かもしれません。

毎回セッション後、メンバーに対して「お届けもの」を贈る。フィードバックは言葉のギフト。

【フィードバックの質を上げるために実践したこと】
・フィードバック→お届けものとしてプレゼントするイメージで言葉を贈る
・サンドイッチ法(褒める→改善案→褒める)でフィードバックする
・直感と好奇心を大事にする
・まず良いところを見つける(承認する)
・相手に分かる言葉に置き換えて比喩を使う(相手がファッション好きのデザイナーの場合:違和感に気づくことは襟が折れていることに対して気持ち悪いと感じる感覚だよ等)
・比喩を鍛えるために、一人食レポする
・デザインプロセスを言語化してもらい、思考の癖に気づかせる
・どんな思考プロセスが原因だったかを一緒に考える
・相手に足りない思考やスキルは何かを一緒に探る
・社内フィードバック会として、フィードバックの時間を必ず設ける

【今日からできる具体的なアクション】
・2秒間で感じたことを口に出す(直感力を鍛える)
・デザイナー(コーチ)同士で相互フィードバックする
・打ち合わせ終了後に社内メンバーだけ残り、相互フィードバックする
・指示せずに相手に考えさせる質問をする(どんな工夫をしたら良くなりそう?等)
・アウトプットに至るまでのプロセスを話してもらう
・【おすすめ!】そのプロセスに対して、フィードバックをする
・正しいプロセスを踏むためには、何が必要かを考えてもらう
・説明するときに相手の分かる比喩表現で話す
・なぜできないのか?→何をしたら良くなるか?と言い方を変える
・次回からどうする?→今日から工夫できることある?と伝え方を変える

上記の図で例えると、課題に対して「どんな処理をしたら解決できそう?」と自ら解決策を考えてもらうイメージ。課題解決力と思考力も同時に鍛えさせることができる。

3. 人間理解が深まる

人間心理をロジックで説明できるようになったことで、自分や他人の悩みがどこから来ているのか瞬時に理解できるようになりました。

特にTHE COACHで学んだことの中で、人はいろんな種類の副人格を持っているという概念が勉強になりました。具体的にはサブパーソナリティやシャドウなどというのですが、自分の中の別の人格みたいなイメージです。

人間理解(自己理解と他者理解)を深めることで、デザイナーやマーケターはインサイトを捉えた訴求を設計できるようになるし、マネージャーであれば部下との信頼関係構築に活かすこともできるかもしれません。

【人間理解を深めるために実践したこと】
・自分の価値観を言語化する
・相手の価値観の源泉を発見する(原体験を深ぼる)
7つの習慣を再読する
・30人以上と有償セッションを行う
・スピリチュアルに50万投資して学ぶ(スピリチュアルの本質はコーチングと共通点が多い)
・占いにお金を使い自己理解を深める(ホロスコープと数秘術がおすすめ)
ストレングスファインダーで自己理解を深める(¥5,850でwebから受けれる)
・エムグラムで自己理解を深める(めっちゃ課金しました)
・瞑想で直感力を高める
・シャドーセッションを受ける(THE COACHのプロコーチから受けれます)

【今日からできる具体的なアクション】
・自分が大切にしている価値観をたくさんあげてみる
・やろうと思っていて実行できていないことをリスト化する
・相手が大事にしている価値観を聞いてみる
・「なぜ」でなく「いつから?」と質問してみる
・その目標について普段どれぐらい時間を割いて考えてる?と聞く
・自ら掲げた目標を達成することで、自分にとってどんな意味があるのか理由を10個以上挙げてみる
・部下へティーチングを手放し、コーチングしてみる
・【おすすめ!】自己理解を深めるためにコーチングや心理テスト、占いに投資する→自己理解を深めると他者理解が促進される
・有償セッション相手を募集する(有償だとお互い本気になる)
・日々ワクワクすることをメモしてみる

コーチングの真髄は「自ら答えに気づく」点にあると思う。数学に例えると、解答を見るよりも、自分で頑張って解いた問題の方が長期記憶に残りやすいみたいなイメージ。

4. マネジメント力が上がる

マネージャーこそコーチングを学ぶべきだと自信を持って断言できます。もちろん人事や営業にもシナジーがある技術だと思いますが、コーチングとは「自発的行動を促すコミュニケーション技術」のようなものなので、マネジメント(強みを活かして成果を上げさせる)ととても相性がよく、私自身もその効果を実感しています。

顧客の修正指示以上のことを自ら考えて行動してくれるように。

【マネジメント力を上げるために実践してきたこと】
・評価面談と併せて、1人30分程度コーチングを受けてもらう
・クオーターに一度、メンバーに対して1on1コーチングを行う
・目標設定(Maslowでは自己実現と呼んでいる)は手段でなく、それを達成した後の状態を設定する
・メンバーに答えをなるべく出さず、自ら考えてもらう質問をする
・デザインフィードバックでも、自ら考えてもらう質問をする
・mtg後に必ずフィードバックをする時間を設ける
・もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらを再読する
Maslow Academyで最近の成功/失敗事例や最近いいとおもった(or話題になった)クリエイティブとその理由を話してもらう
・顧客へのデザイン共有は担当デザイナーにプレゼンしてもらうようにする
・顧客mtgではメンバーに必ず発言してもらうよう促す

良いか悪いかなるべく判断せず、自分で考えて答えを出してもらう質問をする。

【今日からできる具体的なアクション】
・評価面談をティーチングからコーチングスタイルに変える
・評価面談とは別にメンバーとコーチングの時間を創る
・【おすすめ!】すぐに答えを出さずに、相手に考えさせる質問をする
・顧客mtg後に社内メンバーだけ残る時間を創る
・アドバイスや指示はなるべくしない
・仕事の成果だけでなく、相手の表情にも注目する
・メンバーの些細な変化に注目する
・アウトプットだけでなく、プロセスの姿勢に着目し誉める
・なぜできなかった?→何をしたらうまくやれそう?
・目標は?→目標を達成した後の感情は?

リーダーシップ教育やマネジメント領域でコーチングを活用する動きが目立つ。


5. 自分に自信が持てるようになる

特にコミュニケーションに自信が持てるようになりました。これは仕事だけに限らず、恋愛や異文化交流などのプライベート面も含みます。

プロとしてコーチングを提供する立場になると、極限まで自己理解を深めたり、内省や自己対話する技術が必要になるため、自分自身の葛藤や執着、思い込み、先入観、こだわりに向き合い、手放せるようになっていきます。
(自信を持つ力は誰でも後天的に身につくことができる能力です)

【自信が持てるようになるために実践してきたこと】
・毎回コーチングセッション終了後にフィードバックをもらう
・施術中にマッサージのセラピストにコーチングしてみる
・突然、友達のカップルにコーチングしてみる
・ノートに葛藤を全て書き込み、共通項を発見していく
・葛藤の源泉を自ら見つけ、ゴミ箱に捨てる(実際に捨てるフリをする)
・授業中なるべく多くの気づいたことをチャットに書き込む
・ファシリテーションする機会を増やす
・美容医療や美容、筋トレに投資し、理想の自分を追求する
・自己理解オタクになる(人間理解を深めるために実践したことに記載)
・海外に行き、多様な価値観に触れる

【今日からできる具体的なアクション】
・パートナーや仲良い友人に自分の良いところ、悪いところを聞く
・ノートに過去の葛藤を全て書き出し、共通項を発見する
・notionに自分専用の処方箋をつくる
・【おすすめ!】スプレッドシートに自己分析をまとめる
・プロのコーチングセッションを体験する
・コーチングスクールでコーチングを本格的に学ぶ
・自分のモチベが上がる環境で仕事をする
・自分のモチベが上がる人たちと過ごす
・瞑想やランニング、筋トレをする
・縮毛矯正やネイル、アイブロウ、まつ毛パーマをする

自信がない人の共通点

コーチングを通じてたくさんの方と本気で向き合っていると「これが自分だ」と思い込んだり、自分の向き合わなければならないことに目を背けたり、無意識に他人の価値観過去に縛られたりしているケースが多いことに気づきます。つまり自分という人間は自分が考えている自分を投影した結果に過ぎなく、本当の意味で自己理解が足りていないということかもしれません。

コーチングで人生の質をあげよう

一般的にコーチングとは「自発的行動を促すコミュニケーション技術」と定義されることが多いですが、実際にコーチングを学んでみた結果、コーチングは英語やダンス、デザインなどと同じように「人生の質を向上させてくれるコミュニケーション」とも捉えることができました。これはコーチ自身がプロとして自分自身と向き合い続けなければならないことが影響しているのかもしれません。

シンプルな言葉にエネルギーを乗せて、
後からジワジワくるようなエンパワーメントをしていくのもプロコーチの仕事。

最後に

半年間コーチングを学んで得られた5つのことを5500文字程度でまとめました。コーチングを通じて、自信を持ったり、自己実現を目指すきっかけとなるような内容になっていれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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