エモいnoteと個人TwitterとSEOと
私、まさよふはSEOの専門家ではないし、ふだんからSEOを狙って行動してるわけでもない。
だけど、私の起こした行動が、noteやTwitterで情報発信をしてる人をちょっぴり勇気づけたり、普段SEOに携わる方に少しでもお役に立ったらいいなと思う気持ちで、えいや!と書いてみます。
noteのSEO効果への気づき
2019年5月。
「採用広報 デザイン」で、私のnoteが1位になってたことに気づいた。
3月は3位だった。
1位になったのは驚いた。
この時点では
「noteのコンテンツのauther情報を取得するソースとしてnoteに連携されたTwitterアカウントのフォロワーもみてるかもしれない説もあるのか」
とうっすら感じたものの、
「まぁ1つのnoteだけだし、たまたまかな」
「私のnoteはデザインとか採用広報の内容が多いから専門性を評価されたのかな」と思っていた。
複数のnoteのSEO効果を実感する
2019年7月。
私の複数のnoteの検索順位が上位にあると気づく。
タイトルに入れたキーワードでバシバシ検索上位かっさらってる。
なんだこれ。
DUAL AISAS /Google検索1位+強調スニペット
DUAL AISASを提唱した本家の電通より検索順位が上!?
このnoteは「DUAL AISAS」そのものではなく、採用広報を理解する手段としてDUAL AISASを取り入れてみた実験の記録。
Googleスライドで自作した図解を大きく載せられてビビる。
自己組織化チーム / Google検索2位
エンジニア採用において、エンジニア組織を理解する一環で「エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方」という本の書評を書いてみたnote。
もっと専門的な方や、エンジニアの方による自己組織化チームについての解説の記事も多くあるなか、2位🤔
私はふだんデザイナーについて書くことはあれども、エンジニアについてはほぼ書いてなかったにも関わらず。
スマホからの検索順位だと、1位になってることもあった。
錆萌え / Google検索1位
これは完全なる趣味のnote。
私のnoteのうち、最もニッチ。
1記事しか触れてないキーワード。
それでも1位🤔
デザイナー採用 本気 / Google検索1位
デザイナー採用に本気な人に、このnoteを読んで欲しい気持ちはあるのでこれはうれしい1位。
「デザイナー採用 ギャップ」だとアパレルなGAPの公式サイトに次いで2位。えっ。それもビビる。
採用に関することは、検索上位をとりにくかったんじゃなかったっけ🤔
TwitterとEATについて
ここまでの事象を目の当たりにして、改めて、SEOを知りたい、考えてみたい、という気持ちになって、調べてみた。
5月にツイートで触れた記事。
「良質なフォロワーを持つアカウントにたくさんフォローされているアカウントは信頼に値する」ので、検索順位が上がりやすいかも?という仮説。
機械的にフォロワー増やしたbotには良質なフォロワーはついていない。
ただフォロワーが多いだけではダメ。
「信頼性のあるアカウントにどれだけフォローされているか」でそのアカウント自体の信頼性を測るという説。
あくまで仮説に過ぎないけど、個人的にはE-A-Tの判断材料にTwitterが使われる可能性もありえそうだな、と。
SEOとTwitterの関係性。2015年の気づき
SEOと記事コンテンツとTwitterの関係性について、過去の業務経験をさかのぼってみる。
ちょっと長くなるけど。
2015年ごろ、前々職で私は、製造業のオウンドメディアを企画し、運営していた。
当時はまだ、Welq騒動の起きる前。大量のコンテンツ投下によるSEOが今より効きやすかった。
SEOコンサルのパートナー企業とともに、オウンドメディアを立ち上げ、プロのライターによるコンテンツSEO記事を月に30本ほど更新をするディレクションをしていた。
オウンドメディアが運用フェーズに入ってからは、更新作業だけでなく、予算をかけずになにか自分にできることはないかを模索し始めた。
納品されるコンテンツSEO記事とは別に、Twitterで川柳のキャンペーンをオウンドメディアの記事として自作したり、他社のTwitter公式アカウントとコラボしたネタ系の特集記事を自作したりした。
ノリと勢いでやった川柳キャンペーンは、9日間で344作品の川柳が集まった。
社員にモデルになってもらって、他社のTwitter担当とコラボ製作した記事は、他のTwitter公式から問い合わせが来たりもした。
こういったTwitter連携で集客させる自作の特集記事の作成をしていたある日、GoogleAnalyticsで異変が起きた。
これらの特集記事にTwitterから急激な流入があったのち、サイトの記事全体のセッション数が跳ねた。
9ヶ月後のセッション数の予測が、当初、想定されていた数値の300%を超えた。これにはSEOのコンサル会社の担当者も驚いていた。
「記事が全体的に思ったより順位が上がるのが早かったこともあるが、急な変動には、Twitterからの短期間でのシェアと流入を獲得した特集記事によって、サイトの評価全体が上がった可能性が高い」とフィードバックをもらった。
このとき「Twitterからのリンクはnofollowだから、サイトの評価にはつながらない、SEOに関係ないって言われてるけど、もしかしてそんなことないんじゃないか」と気づいた。
この経験以降、TwitterとSEOについてうっすらと意識するようになった。
個人Twitterは個のエンパワーメントの実験
まさよふのTwitterをはじめた経緯をふりかえってみる。
過去に在籍した3つの企業において、事業や組織の公式Twitterアカウントを累計5アカウントほど、運営していた経験がある。
企業公式Twitterアカウントの運営においては、成果の指標はフォロワー数、PV、自社サイトへの遷移数、などの定量指標で効果測定することが常に求められる。
定量だけではなく、定性的な提供価値を示したかったが、それは難しいということに悩み続けていた。
「個のエンパワーメントが叫ばれているなか、定量ではなく定性的な価値を意識して、個人のTwitterアカウントを運営をしたらどんな世界が見えるか実験してみたい」という動機でまさよふのTwitterをはじめた。
ちなみに、「まさよふ」は、本名の名前→苗字一文字。
「けんすう」さん、「ゆうこす」さん、みたいな、ひらがな4文字のSNSネームに憧れていたことと、Googleでも、Twitterでも、全く検索に出てこないひらがな4文字だったことで即決した。
(若干のSEOは最初から意識していた。)
個のエンパワーメントについて
今さら、私が解説するまでもないかもしれないけれど、メルカリのPR戦略記事のPR3.0のお話の文脈で触れている表現が大好きで、なんども読み返している。
企業と個人は、もはや下剋上が起こっていくと言っても過言ではない。
僕は会社と個人が「縦」でつながっていたのがPR1.0の世界で、個人同士が「横」でつながるようになったのがPR2.0の世界だと思っています。
PR3.0の世界では、さらに個人のエンパワーメントが進み、企業が下で個人が上という新しい「縦」の関係になると思っていて、企業が商品の情報を短期間に大量に発信しても反応しないと思うので、商品ではない世界観を丁寧に継続的に醸成することで、いかに個人が自発的に自分の言葉でその商品やブランドのことを言えるような環境を作るかが大事になる。
もっと個の力が強まっていく可能性さえもあるのではないか、と思います。
「個のエンパワーメント」という日本語の初出は、2006年のこの記事あたりじゃないかな。
よって、「個」にとってのネットワークの重要性が、さらに増してくる。当然のことながらSNSをはじめとする道具は道具にすぎず、その道具を使いこなして、いかに自分にとって「真に価値あるネットワーク」を構築し、維持し続けることができるかがキャリア構築の鍵を握る時代がやってくるはずだ。
自分にとって価値のあるネットワークを構築し、維持し続けることがキャリア構築の鍵を握るって、13年も前から提唱してる。
まさよふTwitterの現状
そんな「個のエンパワーメントの実験」をしたくて2017年の12月に開設してから約1年半。
地道にコツコツと、アカウントのパワーを育ててきたまさよふTwitterは、月間のimpがようやく20万を超えるようになってきた。
定量数値はあくまで目安だけど、月間20万impくらいあることは、企業公式Twitterをやってたときの「周囲との関係構築ができている」のひとつの基準だった。この辺からTwitterはもっとおもしろくなる。
もちろん広告費はゼロ。
月に200〜300ツイートくらいしてるので、1日10ツイート前後。
起きたら最初にTwitterを開くし、寝る前にも開く。
もはや私のメディアであり、ラジオのようでもあり、ツイートは呼吸。
あまり万人には勧められないけれど、それくらい、生活の一部になってしまっている。
「本質」にこだわる個人Twitter運営方針
誰からコントロールされるわけでもない、実験の場である個人Twitter。
きちんとできない性格なので、ゆるくやってます。
・会いたい人だけフォロー/フォロバする
タイムラインを私の興味関心のある世界だけで埋めていたいから。私が会って話したら楽しそうな、経営者、人事、広報、デザイナー、エンジニア、ライター等の方々との相互フォローが多い。
・好きなタイミングで好きなようにつぶやく
何曜日の何時にどんなツイートをするとか、テクニカルを気にしすぎると続かないズボラな性格なので。あえて決めない。気持ちのおもむくままに。
・定量目標を置かない
本質が見えなくなるので。「フォロワーを増やすために○○する」とか「RTされるために○○する」とかのテクニカルなことは、私の会いたい「人」に対してやりたくない。
・会話を大切にする
取りこぼしてない限りは、基本的に全レス。返信やいいねは惜しみなく。Twitterは本来、独り言か会話をする場所。その場にあった楽しみ方をしていたい。
・会いたい人のTLをポジティブに彩る人でありたい
ネガティブなことは「まさよふTwitter」には書かない。ネガティブは強い共感を産んで、拡散されやすいことは嫌というほど知ってるけれど、画面の向こうの大切な「会いたい人」の心をネガティブで埋めたくない。
・最強の炎上ストッパーは子どもたち
子どもたちがフォローしてるので、変なこと、悪いことが言えないw
炎上を避ける5Sの原則は、あたりまえ。
ツイートで避けるべき5つの話題の頭文字を取った5Sです。「政治」「宗教」「差別」「スポーツ」「セクシュアル」の5つを指定しています。
「専門性」とまさよふのnote
2019年のSEOに関するこの記事によれば、グーグルが定める専門性とは、こんな感じの特徴があるらしい。
グーグルが定める専門性について
グーグルが定める専門性は以下のような特徴があります。
1.35の異なるレストランにおいて、専門家であれば35の異なるレビューが書ける
→専門家であれば、様々な角度から物事を分析できて言語化できるはずです。
2.一定以上のボリュームで説明ができる
→当然、知識があれば記事のボリューム数が多くなります。
3.一般の方が使わない言葉や単語で、説明ができる
→たとえば『このワインはいい匂いがする』ではなく『このワインは、バラの香りがする』など
4.同じ分野の、他の記事に出現しない希少性が高い単語を使用している
→インデックスされた最新の情報が価値ある情報のため、すでに同じ業界で多用されている言葉を使っても価値はない。
私のnoteは、3000〜6000文字くらい。基本的に「自分の言葉で」「必ず読み手のペルソナを意識して」「熱量を込めて」書く。
noteのペルソナはTwitterフォロワー
読み手のペルソナはだいたい、大切なTwitterフォロワーの誰か。読み手を具体的にイメージした方が書きやすい。
例えば今回のnoteだと、ふじじゅんさん、ワタナベシンペイさん、さとうさんのような「良質なコンテンツ」「マーケティング」「SNS」の組み合わせに興味のありそうな方。(勝手に妄想してすみませんw)
エモいnoteはSEOに強い説
「昔覚えたSEO記事のセオリー」では「検索ボリュームの多いキーワードをキーワードプランナーで調べて散りばめる」とかそういうテクニカルなことを覚えたけれど、noteを書くときは一切考えてない。
「読んで欲しいあの人が、面白いと思ってくれて、シェアしてくれたらうれしいなあ」ということだけ。
あえて、意識していることを挙げるとすれば、「エモい」文章でありたい、ということ。
エモく、のびのびと書きたいからこそ、私はnoteで個人で書いてるわけで。エモい文章を書くために、この大好きな記事をよく読み返す。
どうやら、このエモい文章を書きたいという気持ちで、私が書いてしまっているような、SEOのセオリー無視の異常でおびただしい熱量ドロッドロの濃い記事が検索上位に来る機会が増えている、という説もあるようで。
明らかに検索意図を満たしておらず、なぜこの記事が検索上位に来ているのか、説明できないものを検索上位で見かける機会が増えているなと感じます。
そう言った記事の特徴としては、ひとえにおびただしい熱量をまとっている記事であると言えます。
サービスや商品に対して、個人的な熱い意見、偏った感想、至福の喜び、異常なレベルの愛情を表現したものなどなど、
煮詰まった感情をドロッドロの濃度でぶつけてきたかのような、そういう記事だったりします。
「個人的な熱い意見、偏った感想、至福の喜び、異常なレベルの愛情を表現したもの」…はい、まさにそういうのが私のnote。なぜバレた?w
こういう、異常にエモい文章とSEOについて、国内ではあまり聞かないけど、関係あるのかな?どうなのかな?
GoogleのアップデートYMYLについて
最近の重要なアップデートである、YMYLについて。
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語で、Googleの検索品質評価ガイドライン内で「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」を指して使用されている用語です。
コアアルゴリズムアップデートに関しては、YMYL(your money your life)に関するWEBを運営しているサイトは大きく、順位が変動したようです。YLYMとは、あなたの人生や経済に及ぼす情報を含むページと呼ばれています。
そのため、例えば、転職のサイト、不動産や金融関係のサイト、医療情報を扱うサイト、栄養にかんするサイト、法律に関するサイトなど運営していたサイトは、『ページの品質』がGoogleの評価の1つになったと言われています。
そういったYLYMに関するサイトを運営していた場合、サイト閲覧者に不利益(経済や人生に影響を及ぼす可能性)が生じる可能性あるため、品質が問題ないかどうかGoogle側で評価されて順位が変動しているようです。
これらを読む限り、つまり、人の人生、幸せに関わる全ての事業のWebサイトや記事コンテンツは、このYMYLによって、一層、厳しく評価されるようになっている、ということなのかな、と。
GoogleがautherのEATを把握するためにできそうなこと
これは、本当に、ただの私の妄想。
信憑性はない、という前提であえて書いてみる。
今、Googleにできること、取得できる情報は全て、Googlebotがたどっていて、それらを統合してEATに活用してるかもしれない。
画像検索の技術があるGoogleだもの。
アイコン画像を解析して取得できるauther情報を全て紐づけているかもしれない。
例えば、noteやTwitter以外に「まさよふ」の画像をつかってるものは、
Google(会社も個人も)
Facebook
Instagram
Slack(ワークスペース20弱に参加)
connpass
Peatix
NewsPicks
Eight
Wantedly
そのほか、GoogleアカウントでGoogleが提供しているサービスの利用状況をautherと関連づけているかもしれない。
Gmailの中身
Google Mapの位置情報
Google Chromeの検索クエリ、閲覧履歴
GooglePlayでDLしているアプリ等
Googleアシスタントでの行動履歴
これは、現時点でエビデンスを確認していない、あくまで妄想。
Googleがプライバシーに関して、高い意識を持っていることは知っている。
けれど、EATに関して、公表されている以上の研究や仮説検証をしていてもおかしくはないな、と可能性を考えてみることは必要かもしれない。
SEOをがんばりすぎてるnote運営のチカラ
私のnoteの検索順位がぎゅーんと伸びてしまういちばんの要因は、noteを運営するピースオブケイクのみなさんががんばりすぎていること、という事実は忘れてはならない。
12ヶ月前にくらべて、およそ5倍の成長を達成。
って、どういうこと。
1年で5倍。本当にすごい。
MAUは2019年1月に1000万を超え、今月2019年7月には、1日の投稿数が1万件を超えたらしい。
すごいよ、すごすぎるよ、SEOのテクニックがどうってことより「書いたものを見てもらいやすい場所で書ける」という事実は、私のチカラになってることは確かで。
いつもありがとうnote。
まとめ
今回書いた通り、私のTwitterはフォロワー数のような定量ではなく、ひたすら本質を求めて実験をしているだけ。私のnoteはただエモく書きたいだけだった。
「会いたい」人だけフォローして、
「会いたい」人に楽しんで読んでほしくて、ツイートやnoteを書いただけ。
Googlebotが検索順位を決めるために見るように仕組みづけられているEATなどのアップデートのその先は、私が求めていたことと同じ、「ユーザーファースト」だったのかもしれない。
たまたま、私のアクションとGoogleのアップデートの方向性が一致したり、noteのドメイン評価がめちゃくちゃ高くなったことが重なっただけかもしれない。
もはや、SEOは、テクニックより、ユーザーへの愛と情熱かもしれない。
ということで、上記ツイの有言実行を果たしたnoteでした。じゃん。
いわゆる、これまで企業においてSEO施策で取られていた「誰が実行しても同様のテクニック」とは真逆の「個の専門性と本質が求められる継続的で長期的な行動」。
「よっしゃ、noteと個人Twitterの組み合わせでSEOやるぞ!」ってなっても、同じことをしようとしたら、きっと、めちゃくちゃ工数がかかるし、再現性が高いとは言い難い。
ビジネスで、事業としてSEO施策を遂行する場合、「企業」ではなく「個」で実行するリスクも大きい。
その人が退職したらどうするの?
万一、炎上したらどう対処するの?
どこまで広報がチェックするの?とか。
もし、リスクを取ってでも「本質に根ざした個人Twitter運営」と「執筆者情報を明記したエモいnote作成」でのSEOに挑戦したい、実験したい人がいたら、何かの力になれたらいいな、一緒に話してみたいな、と思ってます。
なんだか、まとまりきらないけど、おしまいっ。
おしまいまで、読んでくださってありがとうございます✨ あなたの明日が、ちょっとステキになりますように。