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【無料全文公開】デザイナーから2053文字の返信をもらえた熱量の高いスカウト(指名理由)のつくりかた

こんにちは!オズビジョンの採用広報のまさよふです。
InHouseDesigners Advent Calendar 2018 22日目の記事です。

デザイナー出身の採用広報として、デザイナーの市場価値を高めるための取り組みのうちのひとつとして、第4回デザイナードラフトに参加しました。

指名のあとの反応はこんな感じです。

シンシ度 3.58
指名数    19件
返答率  89.5%
承諾率  42.1%

私の指名がどうだったかを、ご指名したデザイナーS様のご承諾を得て、【全文公開】のかたちで、お伝えしようと思います。

このnoteの2つの目的

1.しあわせなキャリアを描けるデザイナーが増えますように

私のやったことは、熱量の高いレジュメやポートフォリオをしっかり読み込んで、オズビジョンにマッチしそうなデザイナーに、気持ちを込めて声をかけた、ただそれだけです。

デザイナー自身のデザインスキル、レジュメで伝える自己開示力と文章力、ポートフォリオで表現することが重要なのはもちろんです。一方で、採用担当者の「デザイナーのレジュメやポートフォリオの読解力」と「指名理由と期待役割を伝える技術」も重要だと思っています。

両者が引きあがることで、デザイナー採用の質が全体的にあがって、素敵なキャリアを描けるデザイナーが増えるんじゃないかな、と願っています。

このnoteを読んで「転職するかはさておき、自分のポートフォリオをしっかり作ってみよう」って思うデザイナーや、「デザイナーの採用のときにはしっかりポートフォリオを理解できるようにしよう」って採用担当者が、世の中にひとりでも増えたらうれしいです。

もちろん、デザイナードラフト第5回が2019年1月16日からまた開催されるので、その際の、採用担当者側も、デザイナー側も、なにかしらの参考にしていただくのも歓迎です。

2.オズビジョンのデザイナー採用のマッチング率が高まりますように

「こんなデザイナーを探してるんだよ~」ってことを伝えるのに、デザイナードラフトの指名の構成がとてもわかりやすい、と感じました。

第4回デザイナードラフトで指名した19名の方以外にも、オズビジョンの求めるデザイナー像を、改めてこのnoteをきっかけに伝えられたらいいなと思いました。

ふだんの採用媒体の募集要項で、なかなかここまで伝えきれていなかったな、という反省も込めて。。。

第4回デザイナードラフト指名文全文公開

タイトルに「デザイナーから2053文字の返信をもらえた熱量の高いスカウト(指名理由)のつくりかた」と書きましたが、正直なところ私は、リブセンスのデザイナードラフトのフォーマットに従って、下記の4点を書いただけです。

今抱えている課題
指名理由
何を任せたいか
採用担当のご紹介

…というわけで、お待たせしました!

以下、19名様のうち、1例だけですが、まさよふの第4回デザイナードラフト指名文全文公開となります。どうぞ~!!

====ここから====

今抱えている課題

オズビジョンと主力事業「ハピタス」が目指す姿

▷▷中長期・全社ビジョン
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2020年には1000万規模の国内メジャーサービスを生み出す 
2025年には世界に通用するサービスを生み出す

既存事業をドライブするとともに、新規事業にチャレンジし続けています。

▷▷サービス価値の変革
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ポイントコマースサービスの多くは【貯めるとお得】という価値提供に留まっています。
「ハピタス」は日々の生活で貯めるポイントがユーザー様の【特別を日常化」し、人生に彩りをプラスする】プラットフォームへの進化を図ります。  
   
「ハピタス」デザインチームの課題

▷▷これまでの役割
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「ハピタス」チームのデザイナーは、ビジネスサイドからの課題を吸い上げ、要件定義・ビジュアル提案・フロントエンドの実装などを担う働きが主流となっていました。

▷▷課題の背景
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▼ 220万人のユーザー様・掲載数は3000以上を誇るサービス規模に対し、デザイナーメンバーが2名という体制でした。

▼限られたリソースでは、集客・販促にまつわる課題解決を優先せざるを得ない現状がありました。
・例:よりお得に楽しくサービスをご利用いただくためのキャンペーンLP、バナー制作

▼定常的なサービスUI/UX改善や仮説検証を行う業務サイクルが確立できず、資産である膨大なユーザーデータを活かすことができていません。

▼デザインリニューアルなど大規模な改修は外部パートナーと進めてきました。
UI/UX・HCD/マーケティングに知見のあるメンバーの力を借りましたが、いずれも一時的なプロジェクトでした。

▼月一回のユーザーインタビュー、カスタマージャーニー作成、データ分析→UI改善といった施策はあるものの、サービス全体のUI/UX改善・長期的な仮説検証を継続できる体制でない、という課題が残っています。

▼「ハピタス」のクオリティを高めるだけでなく、そのリソースを活かした新規事業を展開するフェーズのため、既存・新規サービス双方にシナジーを生み、企業としてのデザイン力を向上させるチーム作りに取り組みます。  
  
▷▷デザイナー採用の重要性
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サービスの成長、企業としての進化を遂げるために、社を挙げて「デザイン」の重要性を見直しています。デザインの力が十分でなければ適切な設計ができず、サービス思想が体現されません。  
  
目の前の課題と向き合うだけでなく、サービス全体戦略をふまえて「デザインで解決すべき課題」をリードしていただく方を心から必要としています。

「デザインの力が事業をドライブしている状態」へと変革させるため、デザイナーの方ご自身からさまざまなお話を伺い、大切に採用に向き合っています。  
  
オズビジョンは「完全自律型勤務」をはじめとする働き方、組織改革を実現してきました。デザイナーがいきいきと実力を発揮できるような、デザイン組織を一緒に作ってくださる方のJOINを強く望んでいます。  

指名理由

★【まとめ】
ハピタスのリードデザイナー(クリエイティブディレクター候補)の指名です。
11月にスタートアップにご転職とのことですので、現時点での転職をお考えでなくても、お話してみたいです!

★理由1【即戦力な経験と領域の広さ】
同じ業界のご経験があるので、理解がとんでもなく早そうという印象です。
「アートディレクション」「キャンペーンや特集などの提案」から「コーディングルールに、BEMとAtomicデザインの考え方を導入」したり、「HTMLとCSSをセットにしたUIコンポーネントによる構築。」までなさっていて、そこまでやるのか…!と驚きました。
これが「ポイントサイトのデザイナーのスタンダードだ!」って状況をを築いて、事業のクリエイティブとデザイン組織をリードしていただきたいです。

★理由2【クリエイティブの根拠を定量、定性双方のアプローチで伝えられる】
リニューアルを実施する際に「デザイン変更による心理的な負債がないかの調査」し、「一部ユーザーのみに先行公開を行いアンケートを実施、評価。」するなど、ユーザーファーストな視点で定性的にしっかりデザインを検証できるだけでなく、「定量的な数字はGoogle Analyticsをベースに、DataStudioを用いてビジュアル化。非エンジニアでも一目で分かりやすい指標ダッシュボード」を作ったり、GAのタグマネージャも導入するなど定量面にも長けているところに魅力を感じました。

★理由3【情報のインプット/アウトプット&センス】
業務外でもInstagramでHave a Good Day?をモチーフにしたロゴやムードボード制作を行っていたり、「鬼インプットするよねって言われます。」「月に4冊の読書」って部分に、学習意欲の高さを感じるとともに、レジュメ内の「サービス触ってくれても良いのよ。」って言葉に遊び心を感じました。

何を任せたいか

★【まとめ】
メイン事業ハピタスのデザインチームのコアメンバーである、リードデザイナー(ディレクター相当)として、プロダクトのクリエイティブをリードしていただきたいです。

★【任せたい領域】
領域といたしましては、上流工程から実装部分まで、一貫してクリエイティブを担っていただければ幸いです。

リサーチから課題の抽出、施策立案までを得意とするカスタマーサクセスチームや、基本的にはフロントエンドの実装まで行うエンジニアチーム、ビジュアル制作を得意とするデザイナーチームメンバーと連携して、事業の課題解決をリードしてください。

(開発の状況によっては、ハピタスのリソースを活かした新規サービスの立ち上げから関わるディレクション兼デザイナーの役割をお願いする可能性もあります。)

★【キャリアビジョン】
【クリエイティブディレクター】ハピタスのデザインとデザイナーチームをリード&マネジメントしていただく
【CDO】オズビジョン全体の企業と事業のブランディングとクリエイティブを包括して担う
などのキャリアを目指していただけます。

★【懸念】
パフォーマンスを出せる環境のご希望が気になりました。
オズビジョンの経営陣は悔しくなるほどモチベーションが高いのですが、ジュニア層のメンバーとのギャップが生まれているところが課題となっています。
ジュニアメンバーを鼓舞しながら巻き込んでいけるような方を求めています。

作業環境としては、オフィスに出社後はオープンなワンフロアでフリーアドレスになりますが、他のフロアのシェアオフィス空間で音楽を聴いたりしながら自由にお仕事が可能です。リモートワークも可能です。

<採用担当のご紹介>

こんにちは!オズビジョンのデザイナー出身の採用広報/デザイナーHRの不破(まさよふ)です。

デザイナーがキラキラする社会をつくること&その仲間を集めることが私のミッションです。

セガで2Dデザイナーを約10年経験しており、オズビジョンでも、2016年の入社当初はUXデザインチームでハピタスのデータドリブンなデザインを担当してしてました。

面談も、入社後も、デザインのことも、チームのことも、なんでもざっくばらんにお話できます。

★採用担当まさよふのnote
デザイナーがもっと輝くための方法を3つにまとめてみた
https://note.mu/masayofff/n/n7ede2a587dff

採用広報になってわかったデザイナーの課題ベスト3
https://note.mu/masayofff/n/n71a55058b56e

<採用担当からID:XXXXさんへ>
めちゃくちゃお話ししてみたいです。転職のタイミングではないかもですが、ぜひカジュアルにお話してみませんか?
指名をしていいものかどうか一瞬迷ったのは内緒です。
  
<ハピタス事業部長|執行役員 杉本からのメッセージ>

ポイントコマースサービス「ハピタス」は 2020年に1000万規模のサービスというビジョン実現のため、日々の生活で貯まっていくポイントが【特別を日常化し、人生に彩りをプラスする】プラットフォームへの進化を図ろうとしているフェーズです。

進化の過渡期にある本事業にとって必要不可欠であるデザインの力を強化し、さらに加速していきたいと思っています。

サービス強化に伴い、スピード感をもった大きな集客も予定しており、事業として非常にエキサイティングなフェーズであるとも言えます。

サービスのデザイン(UXもUIも含め)がイケていなければ、成長が最大化されないことは想像に難くなく、デザインの力を心から欲しています。

【毎日来たくなるような「ワクワク」する、「特別を日常化」できるサービス】が多くのユーザー様に届き、周囲の人にも勧めたいと感じられるようなデザインの創造を期待しています。

★杉本をインタビューしたnote
https://note.mu/k_takebuchi/n/nb14e3e8b14a4

====ここまで====

しあわせなキャリアを描けるデザイナーを増やしたい

指名文はいかがだったでしょうか?

ここまでをまとめると

デザイナー採用の質が全体的にあがって、しあわせなキャリアを描けるデザイナーが増えるために必要なことは、

・デザイナー側
 →デザインのスキル
 →ポートフォリオやレジュメでスキルを伝えるチカラ
・採用担当者
 →ポートフォリオやレジュメでスキルをジャッジするチカラ
 →今抱えている課題、指名理由、何を任せたいかを伝えるチカラ

の双方のパワーアップによる新しいキャリアの共創なのではないかな、と思います。

私自身、採用広報のお仕事をする過程で、デザインのトレンドや、新しい技術などわからないことが多く、新しい学びや気づきを常にinputして必死で食らいついているような状況です。

デザイナーとともに学び続け、しあわせなキャリアを描けるデザイナーをもっともっと増やすことを、採用という手段に限らず、かなえることができたらいいなと願っています。

長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

オズビジョンでは、デザイナー募集中!

デザイナードラフト第5回にも参加予定ですが、ドラフトには参加しないけど、note読んで、ちょっとオズビジョンに興味でてきた!ってデザイナーの方はぜひ、WeWorkに遊びに来ませんか?

後日談
今回の指名をお送りしたS様は、結果としてはご辞退になってしまったものの、タイトルに書いた通り、2053文字ものご返信をくださって、オズビジョンに面談に来てくださいました。

面談後も、まさよふの主催のデザイナー向けのイベントに知人の方と一緒に参加してくださったり、Facebookメッセンジャーで「ハピタスのプロモーション施策すごいですね」などと言ってくださったり、引き続き、ゆるやかな交流をさせていただいております!

SPECIAL THANKS
最後になりますが、この指名文の公開をご快諾くださった、デザイナーのS様、デザイナードラフト運営チームの皆さま、そしてデザイナードラフトの私のテキストの質全体を四万十川のようになめらかに整えてくれた採用アシスタントのSさん、ありがとうございました!!!

おしまいまで、読んでくださってありがとうございます✨ あなたの明日が、ちょっとステキになりますように。