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#脚本家
「あて書き」ってどう書くの?(出張いまいまさこカフェ21杯目)
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の21杯目。いつもは1ページなのが見開きの拡大版。vol.30(AUTUMN2011)掲載。表紙は『マジック&ロス』主演とプロデューサーの杉野希妃さん。
「あて書き」ってどう書くの?(北條一浩) 今井雅子出張いまいまさこカフェ連載が6年目に入った。bukuは3か月ごとの刊行だから、4
脚本家って何読んでるの?(出張いまいまさこカフェ20杯目)
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の20杯目。vol.29(SUMMER2011)に掲載。表紙は『犬飼さんちの犬』主演の小日向文世さん。
「脚本家って何読んでるの?」今井雅子出張いまいまさこカフェ19杯目の原稿を提出した4日後、あの震災に見舞われた。自宅兼仕事場である東京のマンションは大きく揺れたが、棚から本一冊落ちるこ
脚本はもう一人のわたし(出張いまいまさこカフェ10杯目)
2006年9月から5年にわたって池袋シネマ振興会の季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の10杯目。特集インタビューは成宮寛貴さん(『ララピポ』)、光石富士朗監督(『大阪ハムレット』)。
今回は当時のプロフィールも掲載。
「脚本はもう一人のわたし」今井雅子著作者人格権という言葉をご存知だろうか。恥ずかしながら、わたしが知ったのは、自分が交わす脚本契約書に
映画祭審査員は五人五色(出張いまいまさこカフェ9杯目)
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の9杯目。特集は栗山千明さんと古厩智之監督。
《料理にたとえれば、わたしは「こんなの初めて食べました」と感想止まりなのに、彼らは食材が育った畑に思いを馳せ、その土地の冬の長さが料理に与えた影響について思案する》
読み返しても審査会議は緊張感があってドラマティックだった。審査にあたって
企画という恋がおわるとき(出張いまいまさこカフェ8杯目)
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の8杯目。表紙は阿部力さん。「テレビで中国語」に出演されていたときに観ていたので、阿部力の3文字をアーブーリーと読んでしまう。
《鴻上尚史さんの書かれた舞台『恋愛戯曲』に「恋のはじまりには、理由はない。だけど、恋の終わりには理由がある」という名台詞があるが、企画という恋も情熱にまかせて走
ハダカになってホン作り(出張いまいまさこカフェ7杯目)
2006年9月から5年にわたって池袋シネマ振興会の季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の7杯目。特集は大泉洋さんと田中誠さん。
《オレオクッキーにたとえれば、クッキーの部分が打ち合わせ、クリームが執筆。それぐらいホン作りに占める打ち合わせの比重は大きい》
自分で書いていて忘れていたけれど、今度使おう。
ハダカになってホン作り 今井雅子映画やテレビの制
脚本で食べていく(出張いまいまさこカフェ6杯目)
2006年9月から5年にわたって池袋シネマ振興会の季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の6杯目。特集は神木隆之介さん(表紙も)と吉野紗香さん。
「脚本で食べていく」今井雅子「脚本で食っていけますか」。脚本家をめざしているという見知らぬ相手からの不躾なメールに面食らったことがある。当時まだ会社勤めと二足の草鞋を履いていたわたしの脚本家としての収入は給料の5
口説いたり口説かれたり(出張いまいまさこカフェ5杯目)
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の5杯目。表紙は小栗旬さん。
「口説いたり口説かれたり」今井雅子脚本を書くようになって、口説かれることが増えた。花形職業でモテモテ……なのではなく、「これを書けるのは今井雅子しかいない!」と口八丁のプロデューサーに声をかけられるのである。わたししかいない割には「二週間で初稿を上げてくれ」
運命のロケ地はピンク色(出張いまいまさこカフェ4杯目)
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の4杯目。表紙は阿部サダヲさん。
「運命のロケ地はピンク色」今井雅子前号に続いてロケハン(ロケーションハンティング)の話。
そのピンクのハイカラな洋風建築に出会ったのは、友人の結婚式ついでに函館の街をうろついていたときのこと。「この辺にタイショウユがあるはずなんだけど」と元気のいいおば
ロケハンから生まれる場面(出張いまいまさこカフェ3杯目)
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の3杯目。表紙は成海璃子さん。
「ロケハンから生まれる場面」今井雅子
脚本の内容が固まってきたら、ロケハンがはじまる。ロケーションハンティングすなわちロケ地探し。役者さんはオーディションに集まれるけれど、建物や風景は動けないので製作者が乗り込む。脚本らしきものを片手に、「さっきのほうが絵
クレジットは「私が作りました」のしるし(出張いまいまさこカフェ2杯目)
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の2杯目。
映画の本編が終わったとき、そこで席を立つ派? 最後まで見届ける派?
わたしは今も「見届ける派」。最近観た『ドライブ・マイ・カー』のクレジットも見届けた。
クレジットは「私が作りました」のしるし 今井雅子映画が終わり、クレジットロールがせり上がり、場内が少し明るくなる。あな
脚本家は「つなげる」のが仕事(出張いまいまさこカフェ1杯目)
2006年9月から5年にわたって「buku」という季刊フリーペーパーにエッセイを連載していた。
タイトルは「出張いまいまさこカフェ」。
bukuは池袋にある8つの映画館(当時)で作る「池袋シネマ振興会」が発行していた。毎月29日はbukuを持って行くと映画を1000円で観られる「buku割」があった。
「読みました」と声をかけられることが多く、発行部数に対して愛読者がとても多かったのではと思