脚本家・今井雅子(clubhouse朗読 #膝枕リレー)
2006年9月から4年にわたって池袋シネマ振興会の季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイまとめ。clubhouseでの朗読はお好きなときにどうぞ。
5月31日からClubhouseで朗読リレー(#膝枕リレー)が続いている短編小説「膝枕」の正調、アレンジ、外伝まとめ。
傘も鞄も百円で買える時代、わすれものを取りに来る人は、減るばかり。 だから「わたし」は思うのです。ここに来る人は幸せだ、と。2022年より他の作家さんの派生作品も追加。今井雅子作のclubhouse朗読はご自由にどうぞ。
📕『クリスマスの贈りもの』全5篇(2009年と2010年USJクリスマス特設サイト書き下ろし作品) 📕『さすらい駅わすれもの室』より『とくべつな地図』(2015年12月NHK宮崎放送局制作「やっちゃがラジオ」にて放送) 📕『間違いだらけのクリスマス』(2017年12月「月の音色」公開録音書き下ろし朗読作品) ※お読みいただくのは無料です。商用上演・出版をご希望の場合はお知らせください。
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の22杯目にして最終回。vol.31で終刊となったbuku。表紙と巻頭インタビューは『ヒミズ』の園子温監督。 「また逢う日まで」今井雅子何か月かにわたって打ち合わせを重ねたテレビドラマの脚本がほぼ最終形となり、「あとはメールでの微調整で。お疲れさまでした」とプロデューサーに言われた。その帰り道、山手線に揺られながら、ほっとすると同時に淋しさを覚えていた。 それまで
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の21杯目。いつもは1ページなのが見開きの拡大版。vol.30(AUTUMN2011)掲載。表紙は『マジック&ロス』主演とプロデューサーの杉野希妃さん。 「あて書き」ってどう書くの?(北條一浩) 今井雅子出張いまいまさこカフェ連載が6年目に入った。bukuは3か月ごとの刊行だから、4杯で1年、20杯で5周年。記念すべき21杯目は、最初の読者でもある編集者の北條一
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の20杯目。vol.29(SUMMER2011)に掲載。表紙は『犬飼さんちの犬』主演の小日向文世さん。 「脚本家って何読んでるの?」今井雅子出張いまいまさこカフェ19杯目の原稿を提出した4日後、あの震災に見舞われた。自宅兼仕事場である東京のマンションは大きく揺れたが、棚から本一冊落ちることなく、わたしの被害は揺れが鎮まるまでの恐怖と家族の無事を確認するまでの不安だけ
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の19杯目。掲載誌(vol.28 2011年春)が見当たらず、表紙の写真は他の号のもの。 「アレはソノ後ドウなりました?」今井雅子広告会社でコピーライターをしていた頃、相方のデザイナーのおじさまの口癖が「あれはその後どうなった?」だった。アレとかソノとか言われてもわかりません、具体的に言ってください、と生意気盛りの二十代だったわたしはよく言い返した。 ところが、脚
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の18杯目。 vol.27(WINTER2010-2011)に掲載。表紙は佐藤江梨子さん。 「どこからがプロなのか?」今井雅子娘を通わせている保育園から就労証明書類の提出を求められた。これまでは年に一度、進級の際に確定申告の控えを出せば良かったのだが、待機児童対策なのか、年度途中で念押しが入った。 最近一か月の収入がわかるものをと要請され、困った。ここのところ朝
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の17杯目。vol.26(AUTUMN2010)に掲載。表紙は岡田将生さん。 「とぶ映画 とばないドラマ」今井雅子9月27日から放送が始まるNHK朝ドラ(正式名称は連続テレビ小説)「てっぱん」の脚本執筆に追われている。一回の放送が15分。これを月曜から土曜までやるので、一週間分の6話で90分。長編映画一本分のボリュームはある。それを全26週。お正月休みを挟む週は2話
2006年9月から5年にわたって季刊フリーペーパー「buku」に連載していたエッセイ「出張いまいまさこカフェ」の16杯目。表紙と巻頭インタビューは『デュラララ』竜ヶ崎帝人役の声優・豊永利行さん。 「脚本という名のラヴレター」今井雅子先日「届かなかったラヴレター」というエッセイコンクールの審査員を務めた。9回目を数えるこのコンクールの作品集は、昨年公開された映画『引き出しの中のラブレター』の原案にもなっている。 主催者のキャリア・マム社長の堤香苗さんとのトークが縁で審査を依
人工知能に「膝枕」の外伝を発注「ChatGPTに物語を書かせたら面白い」と友人から聞いた。 とある国の要人のロマンスを書かせたら、思いもよらぬ傑作が生まれたという。 ChatGPTは人工知能が対話形式で質問に答えてくれるものだが、創造性がすぐれているらしい。iPhoneのSiriも「落語をやって」と言えば寿限無を唱えてくれるが、テンプレなので持ちネタが一つしかなく、何度頼んでも寿限無しかやらない。Siriの一つ覚えだ。 さらに、ChatGPTは学習能力も高く、的確に質問
2本公開して108本になった後に2本増え、現在110本が控えているnoteの下書き。タイトル一覧に目を走らせていたら、「イジラとクルカ」が目に留まった。 下書きには、ツイートの埋め込みアドレスとツイート内容のコピペが入っていた。 始まりは「パンジーかビオラか」ツイート2年あまり前の2021年11月。コロナ禍のある秋の日、こんなツイートをした。 すると、意外な人がコメントをくれた。 2014年にNHK FMで放送された青春アドベンチャー「びりっかすの神さま」(全5回)
N「ナビ搭載膝枕ナビコにお預けを食らい続けて1年3か月と130日目に誕生日を迎えた休日の朝。独り身で恋人もなく打ち込める趣味もないナビ主は、その日の予定もやはりなかった」 ナビ主「ナビコちゃん、今日、誕生日なんだけど、お祝いに膝枕してもらえたりするかな」 ナビコ「牛タンを常備しますか?」 ナビ主「牛タン、常備しない」 ナビコ「ゾウのタンがお好みですか」 ナビ主「牛のタンもゾウのタンもいらない。タン・ジョウビじゃなくて誕生日ね。常備菜みたいになってるよ」 ナビコ「常備菜の
110本の下書きから掘り出した1本noteの下書きに眠っている原稿を順に出していこうとして、数を見たら110本も眠っていた。埋蔵原稿の地層が厚い。掘り出すのもひと苦労だ。(下書きを上書き保存したら一番上に移動する機能が欲しいですnoteさん) ずらずらと並ぶタイトルを見て、スクロールする手が止まったのが、 「割に合わない」の内訳 というタイトル。開いてみると、2007年6月25日の日記のコピーが入っていた。2005年の6月に広告代理店を辞めてコピーライターと脚本家の二足
トンコツ→ポンコツ→ナビコ新作はラーメンの話トンコツとポンコツは似ている。 韻を踏んでいる言葉に食いついてしまうのは、clubhouseでラップの楽しさに目覚めたから。 ポンコツといえば、ナビ搭載膝枕ナビコ。 隙あらば膝を入れてしまうのは、clubhouseで続いている膝枕リレー(詳しくは自称広報の膝豆さんのlitlinkを)のせい。 数ある膝枕外伝の中でもキャラのクセの強さが際立っているナビコ。「あなたの人生をナビゲート」とのたまいつつナビ主を惑わせるポンコツナビ。
映画『かがみの孤城』が刺さった理由2022年12月23日に公開された『かがみの孤城』を公開からひと月余り経って、ようやくつかまえた。 監督は原恵一さん。脚本は丸尾みほさん。 学校に行けなくなった中学1年の女の子・こころが鏡の中に吸い込まれて……という辻村深月さんの原作の最初の数十ページを読んで劇場へ。 主人公とは年齢も事情も違うけれど、鏡の向こうの世界には親しみがある。 喘息で幼稚園を休みがちだった頃、幼稚園に行っているはずの時間に家にいる宙ぶらりんさを持て余していた
お知らせ📢2023.1.20 UDCastの特集記事にて『嘘八百 なにわ夢陣』バリアフリー版についてのインタビュー陣が公開されました。 日本語字幕も第3弾2023年1月6日、『嘘八百 なにわ夢の陣』が公開された。足立紳さんとオリジナル脚本を手がける『嘘八百』シリーズの第3弾だ。 シリーズになる予定は当初なかった。2作目を作るとなったとき、「作れるんや」と驚いた。「2度あることは3度ある、いうけど、どうやろ」と思っていたら、まさかの3作目となった。 映画は作品ができた
新作で『嘘八百』の告知をしてみよOH!2023年1月6日から公開されている映画『嘘八百 なにわ夢の陣』は、足立紳さんとのオリジナル脚本シリーズ第3弾。 今作も劇場パンフに原稿を寄せている。タイトルは「夢かまぼろしか、OH!『鳳凰』!」。 劇中に登場するキーワード「ハドウ」「ホウオウ」「タイコウ」がOH OHと韻を踏んでいるのだが、そんなことに気が行くのはclubhouseの膝枕リレー(2021年5月31日から続いている短編小説「膝枕」の朗読と二次創作のリレー。詳しくは
2/3(金)22時よりclubhouse「迷ナレーター達が紡ぐ朗読の世界SP」にて「看板の読めないBAR」オープン。北浜東1丁目に実在する「うっかりBAR」店長の下間都代子さん、「うっかりBAR」での新年会朗読初めご出演の上田剛彦さんと三原徹司さんのほか、江口ともみさん、堀部由加里さんが初看板入れ。いつ消えるかわからないreplayがあるうちにご来店を。 実在するBARにあて書き音声SNSのclubhouseで親しくなったナレーターの下間都代子さんが毎週月曜に開いているリア