脚本家・今井雅子(clubhouse朗読 #膝枕リレー)

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脚本家・今井雅子(clubhouse朗読 #膝枕リレー)

clubhouseでの朗読どうぞ作品の他メディアでの使用についてはご相談ください。著作権法では「非営利・無料・無報酬での上演について作品の使用許諾は不要」となっていますが、コメントにてお知らせいただけるとありがたいです。 https://lit.link/masakoimai

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「インドネシアにご挨拶にうかがいます」大喜利

歩道で前を行く男性2人を追い越したとき、そこだけ切り取られたみたいに会話の1往復が耳に飛び込んだ。  男1「今度インドネシアにさぁ」 男2「はい、はい、ご挨拶にうかがいますよ」 わたしの頭の中に「インドネシア?」のハテナが広がった。 日帰りでサッと行って帰れるような距離感で語られた「インドネシア」とは? 気になって、妄想好きな友人とのグループLINEで投げかけてみた。 男1と男2の関係性を妄想する早速、回答と妄想が寄せられた。 心の距離が近い母の国、インドネシア。

    • 80過ぎた者に元気ですかなんて聞いちゃあいけませんよ

      1年ぶりの小石川植物園で昨年の秋、第2回小石川植物祭目当てに小石川植物園を訪ねた。 1年ぶりだった。その前に訪ねたのは第1回小石川植物祭のとき。前年の植物祭よりずいぶんにぎやかになっていて驚いた。植物祭の花見のときよりも人がいる。キッチンカーには長蛇の列がのびている。朝ドラ「らんまん」の後押しもあるのだろうか。サイトも動画もオシャレで、地に足がついた感じがする。 園内の植物をアイドルに見立てた総選挙なんかもやっていて、樹々に名前のタスキをかけて投票を呼びかけていた。

      • ぜんぜん血糊なくてごめん

        大崎(山手線の品川と五反田の間)でご飯食べるところを探している友人がグループLINEで助けを求めた。 《ごめん。大崎に全然血糊なくて》 「地の利」が「血糊」に化けていた。 ええで。大崎に全然血糊なくても謝らんでええで。大崎に血糊が余ってたら、かえって気になるで。 こういうネタを集めていた宝島社の雑誌の読者コーナー「VOW」を思い出した。ブイ・オー・ダブリューと書いて、バウと読む。BOWと間違われがちなVOW。「懐かしい」という人と「知らない」という人で世代がわかる。

        • 混ぜるな危険─熱量10割の男・新島「タワシと一緒にするなんて失礼です!」の巻

          お預けを食らい続けたあの人が 2024年5月31日の膝枕リレー3周年に合わせて新作外伝を出そうと思いつつ、はや1週間と1日経ってしまった。noteの下書きに眠っている外伝は数十本。いちばん出口に近そうな「熱量10割の男・新島」新作を仕上げることに。 「熱量10割の男・新島」シリーズは、2021年5月31日から朗読と二次創作のリレー(通称「膝枕リレー」)が続いている短編小説「膝枕」の派生作品。 「膝枕」派生シリーズ、サトウ純子さんの「占い師が観た膝枕」に登場する「熱量7割の

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          「まさかの100日目」から1000日

          卒業アルバムって、卒業生じゃない人が見ても、見どころがよくわからない。 とくに進学校ではなく、とくにスポーツが強いわけでもなく、とくに名前が知られているわけでもなく。 みんな好き好きに活動していて、クラス替えもなく、ホームルームもなく、時間割もとくに決まっていない。でも、創立何百日目や何周年といった節目になると、張り切ってお祭り騒ぎする。そのイベントのポスターをペタペタとまとめた卒アルの見開きページ。 こちらは、そんなnoteです。 関係ない人が見ても、懐かしい気持ち

          紙コップの使い方100案

          先日のnoteに「シナトレ」のことを書いた。 以前日記で連載していた「シナリオ・トレーニング」略して「シナトレ」。埃をはらえば、今も誰かの創作意欲をくすぐることができるかも。 ということで、2007年10月27日(土)の日記に書いたシナトレ7 紙コップの使い方100案をnoteに。 コピーライターの入社試験日記は脳味噌の外付けハードディスクに圧縮保存された過去。読めば解凍され、記憶が蘇る。 日記を書いた前日の2007年10月26日、愛知工業大学での出前講義で、発想力を

          安田講堂で観音様を拝む

          6月1日追記。こちらのnoteで応援した「【七大戦名古屋大会】応援団演舞を巨大広告とデモで盛り上げたい!」クラウドファンディングは達成率150%で5月31日に終了しました。 170人から寄せられた2,714,000円とエールが現役団員たちが走り続ける燃料と励みになりますように。 残り9時間でnoteを公開。その時点で支援者155人。noteを読んで支援してくださった方も。 書いて良かった。 もっと早く書けば良かった。 七大学応援団を応援する京都大学応援団第69代団長

          おんぶに抱っこで申し訳ありませんが企画書をどう書けばいいかさっぱりわかりません

          昔の日記を読み返していたら、企画書は自分を売り込む広告だ!という言葉が目に飛び込んだ。 2010年1月21日(木)の日記のタイトル、「シナトレ13 企画書は自分を売り込む広告だ!」。 脚本を勉強している人のために始めた日記内連載「シナリオトレーニング」略して「シナトレ」の13回目で、12回目はこじつけ解釈で発想を鍛えるというタイトルで2008年10月28日(火)に書いている。 連載と呼ぶには、かなり間が空いている。 そこで14年前のわたしは《メールやらmixi(懐か

          おんぶに抱っこで申し訳ありませんが企画書をどう書けばいいかさっぱりわかりません

          声の女王とズビズビーズ

          おことわり。このnoteの主役、ナレーターの下間都代子さんのテツアツ(鉄は熱いうちに打て)精神を見習って、GW明けに書き始めたnote。下間さんの初めての著書『「この人なら!」と秒で信頼される声と話し方』の発売(5月17日)前に余裕で公開する予定が、発売日を余裕で過ぎてしまった。 でも大丈夫。都代子さんの本はロングセラーになる予定なので、このnoteも何年も先まで読まれるはず。数週間の出遅れも余裕で薄まるはず。 なにせamazonでビジネス書2位、総合34位まで上り、発売

          部屋が非常に散らかっていますが活気があります

          テーブルと床を見分けられないAI朝食の後、テーブルでスマホを見ていた夫がブハッと笑った。 スマホを「見ていた」と書いたが、夫は音声読み上げ機能を使い、目ではなく耳でスマホを見る。 たった今、吹き出すような面白い話が耳に飛び込んだらしい。 台所で洗い物をしていたわたしには、読み上げ音声は水の音でかき消えていたが、ブハッは聞こえた。 「何?」と洗い物を中断して近づくと、 「これ」と手にしたスマホを差し出された。 ロービジョン仕様に白黒逆転させた画面。上半分が写真で、下半

          部屋が非常に散らかっていますが活気があります

          ローマの一番よい三流のホテル

          いちごのリゾットと蜂の羽音(前置き。2か月前、春の初めの3月に下書きに放り込んだnoteなので、5月に読むと、春感にズレがあるかもしれません) 「いちごのリゾットなるものを初めて食べた」と打ちかけて、「リゾット」を「リゾート」と打ち間違えていることに気づいた。いちごのリゾートはまだ食べたことがない。 ローマで修行したシェフによると、いちごのリゾットは現地では珍しくないメニューらしい。日本であまり遭遇しないのは、日本のいちごの糖度が高すぎて、甘くなりすぎてしまうのもあるので

          イランでは女性の膝の屈伸は卑猥です

          13年前の日記に「膝」が!!clubhouseで2021年5月31日から続いている、わたしの短編小説「膝枕」の朗読と二次創作のリレー(#膝枕リレー)のおかげで、「膝」という単語には反射的に反応してしまう。人呼んで「膝反射」。 古い日記の目次を眺めていたら「イランでは女性の膝の屈伸は卑猥です」というタイトルが目に留まり、膝がピクッと動いた。 日記の日付は2011年08月21日(日)。 13年前。ひ・ざ‼︎ 13という数字に歓喜する未来をまだ知らなかったその夏、大学時代か

          イランでは女性の膝の屈伸は卑猥です

          千回おめでとう

          今井雅子作「千回おめでとう」 動物たちが仲良く暮らす森のそばに チカちゃんという 人間の女の子が住んでいました。 チカちゃんは 森で遊んで大きくなったので 森の仲間はみんな チカちゃんの友だちでした。 チカちゃんには ふしぎなチカラがありました。 何も言わなくてもチカちゃんには みんなの気持ちがわかるのです。 うれしいときも 悲しいときも困ったときも チカちゃんはまるで自分のことのように よろこんだり嘆いたり悩んだりします。 そして その気持ちにふさわしい食べもので

          薔薇園の妖怪

          薔薇園の妖怪だったのと彼女は言った。 赤い薔薇だけを集めた庭を歩きながら。 薔薇園の妖怪? 薔薇の陰に隠れて泣いていたの。 植え込みの向こう側で聞いた人がいたかも。 誰かが撮った動画に声が入っていたかも。 声はすれども姿は見えない薔薇園の妖怪。 薔薇がきれいで泣いていたの? あの庭の薔薇がすばらしいのと 誘ってくれたのは彼女だった。 ううん。泣きたくて、ここに来てた。 どうしようもなく辛くなったとき、 うわーって泣いていたの。 春の短い間だけ開かれる薔薇園。 毎年、

          海と母と女

          2010年2月12日公開の映画『バレンタインデー』のパンフレット(劇場用プログラム)に寄せた「愛とは、ワタシってこと。」をnoteに公開している。 語るほどの恋バナのないわたしの何を見込んで、お声がかかったのかと記憶を掘り起こすと、その前に一本、恋愛映画のパンフへの寄稿を依頼されていた。 その映画は2008年9月 27日公開の『最後の初恋』。海辺のホテルで、妻であり母である女が、恋に落ちるという話で、このときは妻であり母であることを見込まれたのかもしれない。 原稿を依頼

          その間にコーヒーは冷めていく

          その間に原稿は冷めていく「一時間後に近くで用があるから、コーヒーでも飲んで時間を潰そうかな」 夫と出かけた帰り、乗り換え駅で夫が言った。 わたしは帰宅してやることがあったので時間潰しにつき合えなかったが、駅前のコーヒーショップまで一緒に行き、テーブルを見つけ、席に着いた夫に返却台はここねと椅子の背中側にある台を叩いて位置を伝え、カウンターへ注文に行った。 夫は緑内障で視野が少しずつ欠けている。視野検査で光をとらえている部分を表す白が陣取りのように黒に塗りつぶされていく。