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#49「事例あり:Twitterハッシュタグキャンペーン設計時に押さえておくべき5つの事」



職業柄、Twitterキャンペーンを考案・設計・実施することがあります。
今回は、Twitterキャンペーンの中でも「ハッシュタグキャンペーン」に関する内容を記載させていただきます。
*ふと思い返してみると、多い時は、1ヵ月に1~2個のハッシュタグキャンペーンを展開していたかも?です。(中には皆様がご存知のモノもあるかも...??)


Twitterハッシュタグキャンペーンとは

展開するSNSのプラットホームは、Twitter
事前にハッシュタグ(#○○)を用意し、そのハッシュタグを中心としたキャンペーンのことです。
ハッシュタグでユーザーに何かしらの投稿を促したり、結果としてユーザー同士の会話を生んだり、最終的には話題が世の中のトレンドとなることがゴールであり、ハッシュタグキャンペーンの魅力です。


成功するTwitterハッシュタグキャンペーンには
共通点が5つある

何をもって成功。と定義するかは、
プロジェクトごとでそれぞれではございますが、
一般的には、以下の3点に集約されます。

①どれほどユーザーが参加したか
②どれほど拡散されたか
③どれほど公式アカウントのフォロワー数が増えたか

③はどちらかと言うと、①と②の結果。でございますので、マーケターやプランナー/クリエイターとしてキャンペーンを設計・考案するときは、どのようにしてユーザーに参加したい!と思ってもらうか(①)。そして、どのようなフックで拡散したい!とさせるか(②)。の2つを意識すれば満点。
ですが、これが意外とシンプルが故に難しかったりします。(私も駆け出しの頃はかなり苦戦。。。)

そこである程度、私自身に経験と知見が貯まってきましたので、成功キャンペーンの共通点を導き出し、成功に導く5つのポイントにまとめましたので、紹介させていただきます。



その1:
ハッシュタグの文字数は15文字程度にすべし!

長すぎてもNG。短すぎてもNG。
目安は15文字です。

なぜ15文字?

これは、Yahoo!ニュースの見出し文字数から戦略的に導き出しています
Yahoo!ニュースの見出し文字数は「14.5文字」(以前は13.5文字)。これは、Yahoo!独自の調査で導き出されている結果となります。

画像1

画像2


引用文献

たかが文字数。されど文字数。
まずは文字数を意識してみる!というのが、1つ目のポイントとなります。



その2:
ブランド名は必ず表記すべし!

15文字以内のハッシュタグの中に、対象となるブランド名や企業名を必ず表記。略語でもかまいません。

なぜ?

それは、ハッシュタグは独り歩きするから。です。

ハッシュタグが流れ流れ行き着いたユーザーが、「ん!?これはどこのキャンペーン?」となってしまったら、キャンペーンをする意味が台無しとなります。また、あなたのキャンペーンで競合ブランドや競合企業が得をする。というケースもございます。

どういうことか?
例えば、こんな感じです。
(あくまで例としてハッシュタグを説明用に作っています。)

---
商品Aが、「#これぞ真夏の風物詩」というハッシュタグキャンペーンを実施した。とします。ハッシュタグと一緒に商品Aの写真を投稿したら、○○が当たる!というキャンペーン設計です。

このハッシュタグとともに、あるユーザーが無意識に、一番のライバルである商品Xの写真を投稿したらどうでしょう。
その投稿を見た他のユーザーは、「商品X=真夏の風物詩」と勘違いしてしまうかもしれません。いや、完全にそう思うことでしょう。

その後、その投稿が拡散され、多くのユーザーが商品Xを購入したとしたら、、、商品Aのハッシュタグキャンペーンで商品Xの売り上げに寄与。という構図になってしまうのです。

故に、この場合は、「#真夏の風物詩は商品Aで決まり」(14文字)というハッシュタグを前もって構築・展開したほうが、「商品A=真夏の風物詩」の訴求につながります。



その3:
企画概要がパッと見で理解できるようにすべし!

15文字程度が良い。と言っている傍からすみません。
その15文字で、どんなキャンペーンであるかがパッと見て、理解!できることが理想であり、目指すべき事となります。

どういうこと?

例えば、2017年に日本マクドナルドが「#マクドナルド総選挙」というハッシュタグキャンペーンを実施しました。
たった9文字のハッシュタグ。それでも、何かしらを投票して、1位を決めるのかな。という想像が容易にできます。つまり、企画概要がなんとなく理解できる、という事です。

誰にも説明されることなく、そのハッシュタグの言葉を見ただけで、「なんとなく想像可」。それが理想であり、目指すべき事となります。

残り2点。
次から、少し高度になるかも?しれません。すみません。。!



その4:
他ユーザーの見解が気になる設計にすべし!

他の人はどう思っているんだろう。他の人はどんな発言しているのかな。

このような想いは、Twitterという世界に関わらず、リアルなオフラインの世界でもよくあることです。そんな時、友人づてから情報をもらったりしますよね。(高校時代、ある事ない事を、友人づてからいろんな噂を私は聞いていました。懐かしい!)

Twitterではそんな「友人づて」からの情報は必要ございません。
なぜなら、Twitterの検索窓に気になる話題やテーマに関して検索すれば、世界中の人々の見解や発言が“ものの数秒”で把握できるからです。

つまり、
マーケターとしての理想であり、目指すべき事は、思わず他の人の投稿をTwitterでハッシュタグ検索したくなる!を生むことです。

先ほどの「#マクドナルド総選挙」を例にあげます。

私自身は当時“ビッグマック”に投票しました(今でもどんなマクドナルド新商品よりもビッグマックが好きです!)。投票が終わった後、世の中で私と同じように“ビッグマック”を投票した人はどれほどいるのかな??と気になり、ハッシュタグ検索しました。

その時、
・あれ!?意外と少ない!?!?
・ん??意外と多い!!!

と、浮き沈みする私の感情。そのような浮き沈みでさらなる投稿を促すこともできます。このようなことから、他のユーザーの見解が気になる設計化が重要となってくるのです。

※そもそも、“気になる”ということは、つまり、世の中で話題になるタネがあることになります。



その5:
最終結果も気になる設計にすべし!

先ほどの「#マクドナルド総選挙」の例に当てはめると、
最終的に1位に輝いたのは「ダブルチーズバーガー」でした。

・え!?!?ダブルチーズバーガーが1位!??!?
・よしっ!!!投票したダブルチーズバーガーが1位だ!!やった!!!


まさにこれ。

キャンペーン最終日に再度話題の山を構築する。それが狙いです。
通常、Twitterキャンペーン問わず、話題の山は初週に訪れます。そして、キャンペーンを通して山はたった1つ。。。ということが大いにあります。せっかくキャンペーンを実施するのであれば、生み出す山は2つ以上。山では無く、山脈を作り上げるぞ!!という想いで私は日々キャンペーンを設計しています。笑

最低でも山を2つ。
そう考えると、シンプルな解は、最初と最後に山を

最初は簡単。

なぜ?
キャンペーンがローンチしたそのものにニュース性があるからです。
では、最後にどう山を作るか?どんなクライマックスにするか?どんなエンディングにするか?映画監督になった気持ちでハッシュタグキャンペーンを設計してみてください。きっと見えてくるはずです。



まとめ

以上、長文となりましたが、Twitterハッシュタグキャンペーン設計時に押さえておくべき5つの事となります。

その1:ハッシュタグの文字数は15文字程度にすべし!
その2:ブランド名は必ず表記すべし!
その3:企画概要がパッと見で理解できるようにすべし!
その4:他ユーザーの見解が気になる設計にすべし!
その5:最終結果も気になる設計にすべし!



最後に、事例を3つ

「素敵なハッシュタグキャンペーン!」と私が思った事例を3つ紹介させていただきます。
※5つの押えるべき点と共に。

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1.#きのこたけのこ国民総選挙

きのこ2019

引用文献

#きのこたけのこ国民総選挙

その1:
12文字
その2:きのこたけのこ → きのこの山とたけのこの里だな!
その3:一騎打ちの選挙をして、勝者を決めるのだな!
その4:実際、どっちが人気なんだろう...?(私は、たけのこの里派ですけど。)
その5:結果は、、、きのこの山が勝利!!*2019年



2.#みんなのレゴユニコーン

画像4

引用文献

#みんなのレゴユニコーン

その1:11文字
その2:レゴ
その3:レゴでユニコーンを作るのか!
その4:みんなはどんなユニコーンを作っているかな...?(正直、自分のユニコーンを超えるユニコーンはいないはず。)
その5:あ!自分が投稿した作品が新聞広告になってる!!(※朝日新聞全国版朝刊・全面広告にて応募作品の一部を紹介することが決まっていたキャンペーン。)



3.#新クリアアサヒ飲み比べ

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引用文献

#新クリアアサヒ飲み比べ

その1:11文字
その2:クリアアサヒ
その3:飲み比べするのか!
その4:みんなはどんな感想をつぶやいているのかな...?(私は、新しいクリアアサヒはより麦の味わいが好きだな。)
その5:よっしゃぁ!!!!クリアアサヒ6本当選したぁぁあ!!

---

以上となります。
なお、今回ご紹介させていただいた全ての事例は、私の業務とは関係のない事例を抜粋させていただきました。


たかがハッシュタグキャンペーン。されどハッシュタグキャンペーン。
たかが15文字。されど15文字。

Twitterハッシュタグキャンペーン設計時に押さえておくべき5つの事。
皆さまの学び・キヅキ・発見となりましたら、幸いです!!

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