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あなたのセルフイメージはどこから選んで持ったもの?

私達は、どのセルフイメージを持つのか、「選ぶ権利」があります。

ですが、ほとんどの人は、自分のセルフイメージを「選ぶ権利」を放棄しています。

むしろ、「選ぶ権利」を放棄している自覚はなく、無意識のうちに、自分が持つセルフイメージの決定権を他者に明け渡してしまっているのです…!

果たして、今自分が持っているセルフイメージは、本当に自分が望んで持ったセルフイメージなのでしょうか?

今回の記事では、自分のセルフイメージは、どこで、誰の言葉で得たものなのか、自分が望んで持ったものなのかを知る方法をお話します。

セルフイメージの概要については、こちらに詳しく書かれています。

合わせて読むことで、今回の記事への理解がより深まるかと思います。

現実は自分のセルフイメージから出来ている!

単刀直入に言ってしまうと、自分のセルフイメージをベースに現実が創られます。

ということは、問題なのは、ネガティブなセルフイメージ。

しかも、人間はネガティブな出来事や情報をインプット(記録)し、情報を繰り返し再生したり、記録に当てはめながらこれから起こることを予測します。

また、過去につくられた思考回路を何度も繰り返し使うことを得意とします。

これは、生命を脅かす危険をいち早く察知し、危険から身を守るために備わった、いわゆる本能です。

また、ホメオスタシス(恒常性維持機能)も備わっており、慣れ親しんだ記録や思考回路を変えようとすると、慣れ親しんだ元の記録や思考回路に戻ろうとします。

つまり、私達はポジティブなセルフイメージよりも、ネガティブなセルフイメージの方を強く握りしめてしまいがちです。


ネガティブなセルフイメージを分析する

例えば、

転職するたびにパワハラをしてくる人に遭遇する

という、現実があるとします。

突飛的に聞こえるかもしれませんが、パワハラされている事に対する感情や、現状を一旦脇に置いておき、

「過去に同じような経験があったのか」ということを、俯瞰しながら思い出していきます。

すると、「学生時代、友達の輪に入るのが苦手だった」とか、「いじめられた経験」が浮かび上がってくるかもしれません。

思い当たる出来事がなければ、「誰かに嫌な思いをさせられた経験」を掘り出してみてください。

周りは何とも思わないことかもしれないけど、「仲間外れにされた!」と自分は感じたんだ!

という、些細なことであっても、意識化してみましょう。

ここで重要なのが、

いったい、どんな出来事で、誰の言葉で、相手のどんな反応で、どんなネガティブなセルフイメージを認識したのか?

ということ。

なぜならば、パワハラをしてくる人というのは、「自分の言うことを聞いてくれる、支配しやすい人」を、無意識的に選んで、近寄ってくるからです。

要は、「他人の考えや相手の反応から、自分に対してネガティブなセルフイメージを強く持ってしまっている人」=無意識化で自分に自信がない人が、パワハラ体質の人にとって大好物なんです…!

映画版ではなく、アニメ版「ジャイアンとのび太の関係」が水面下(無意識化)で起きている!と、 イメージすると分かりやすいかと思います(笑)


持っているセルフイメージを演じる私達

あなたは、会社の上司と友人の前での自分の姿(振る舞い方)は同じですか?

大概の人は、違う自分の姿(振る舞い)を見せているのではないでしょうか?

そう、私達は相手に自分はどう見られているのかを認識し、「その相手に見られている自分」を演じているのです。

例えば、

会社の上司から「真面目で仕事熱心な人」

と見られていれば、「真面目で仕事熱心な自分」として仕事に取り組むし、

友人から「ひょうきん者でいつもみんなを笑わせてくれる人」

と見られていれば、「面白い自分」になって友人と一緒に過ごします。

つまり、私達は常に「相手から自分はどんな風に見られているのか」を、無意識のうちに認識することで、

「この人の前ではこの自分」という、セルフイメージを無意識に持つようになるのです。


自分のセルフイメージの選択権、決定権はあなたの大切な権利

私達は常に「相手から自分はどんな風に見られているのか」を、無意識のうちに認識することで、自分の持つセルフイメージがつくられ、

相手やその場に相応しい自分の姿(振る舞い)を見せています。

相手やその場に相応しい自分の姿は、自分が望んでつくられた姿(振る舞い)ではなく、

過去に他者から言われた言葉であったり、相手の反応、相手は自分のことをこんな風に見ているだろうという憶測から、

無意識のうちに、自分の認識(セルフイメージ)が確立します。

これらの一連の作業が無意識化で行われることで、

他者の自分に対する認識や他者の言葉を基にして、自分の持つセルフイメージがつくられてしまいます。

要は、他者が決めた自分の姿(振る舞い)を演じていくことになってしまうのです。

他者に決定権を明け渡さたずに、自分が持つセルフイメージを自分で「選ぶ権利」を得るためには、

今自分が持っているセルフイメージは、果たして「自分が自分で望んでいる姿」なのかどうかを確認し、

「なりたい自分の姿」を、しっかりと明確にすることが必要です。

なぜなら、「自分が自分で望んでいる姿」=「なりたい自分の姿」を明確にすることで、自分の持つセルフイメージは意識化されるため、

無意識のうちに持ってしまっていた、他者が決めたセルフイメージを解除することができます。


自分の持つセルフイメージは「他人由来」なのか「自分由来」なのか、繰り返し確認することが大切!

厄介なことに私達にはホメオスタシス(恒常性維持機能)も備わっています。

慣れ親しんだ記録や思考回路を変えようとすると、元の記録や思考回路に戻ろうとするので、

今持っているセルフイメージは、「他者が決めたものなのか」「他者の反応によって持たされてしまったものなのか」

それとも「自分で望んだものなのか」と分析し、

自分のセルフイメージが「他者由来」なのか「自分由来」なのかを認識(意識化)します。

もし、「他者由来」のセルフイメージを持っていた場合、

今自分が持っているセルフイメージが「他者由来」のものであると気づくことで、他人軸から抜け出すことができます。

そして、他人軸から抜け出したあと、改めて「なりたい自分の姿」を明確にし、繰り返し認識していくことが重要です。

望んでいない現実に遭遇したときこそが、今まで使ってきた思考回路や、認識してきたセルフイメージを変える大きなチャンスですよ!




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