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腹が減るそれだけで。

0時を回った辺りから、空腹で仕方がなかった。

休職しているのに。何にも腹を使う事なんかしてないのに。人間とは不思議なものだ。

いくら俺が幼児体型のベビィフェイスだったとて、胎児の様にこのまま丸まって眠るのは惜しい気がしてきた。

ここは一つ、わざと更に腹を空かせて、コンビニにでも行くように自分を仕向けるしかない。

そして手に取ったのがコチラ。

もってこいの作品だろう。

「たしかコンビニで買いすぎてテーブルがいっぱいになる話があったはず…」と思いながら読み進めたが、やはり名作、みるみる半分程度読んでしまった。

『孤独のグルメ』漫画の第一話は非常に見事なバランスで描かれていて、主人公の井之頭五郎が疲れからくる塞いだ気持ちを、食事によって浄化していく様が読み手にしっかりと伝わってくる。

いやらしくない、大人の漫画とはこういう作品を言うのだろうなと、目当てのエピソードまで読み切り、最寄りのコンビニへ向かった。

しかし、飯を食うテンションを上げるためにグルメ漫画を読むというのは、風俗行く前におっパブ行くみたいなもんで、無駄っちゃあ無駄な楽しみ方ですよね。

…閑話休題

そして現在、日清カップ焼きそば(チキンコンソメスープも付いてるんですね)、リプトンレモンティーを楽しんでいる次第だ。

色々とあるけれど、とりあえず、何か食べよう。前を向くためにも。


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