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一生ボロアパートでよかった

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あらすじ:自慢だった新築の白い家が、ゴミ屋敷に変貌していく。父はアル中になり、母は蒸発し、私は孤独になった。ーーー1人の女性が過去を振り返っていく。 連載シリーズをまとめました…
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#春休み

一生ボロアパートでよかった⑬

一生ボロアパートでよかった⑬

 春休みの終わりが目前に迫った4月の頭。春の日差しを受けて花々が芽吹くように、私の心にも焦りが芽吹き始めていました。

 あともう少しで新学期になる。中学3年生になる。そして今年は高校受験がある。それが私の中で焦りを芽吹かせる主たる原因でした。少し先の未来を考えれば、新学期からでも学校に行くべきである事は明白でした。

 でも私にはそれが恐ろしく怖かったのです。だって、もう既に一度逃げてしまいまし

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一生ボロアパートでよかった⑫

一生ボロアパートでよかった⑫

 学年末テストも終業式も終わり、春休みに入りました。私は不登校のまま春休み入りしたので、学校というしがらみから解放される、あの長期休み前特有の喜びに浸ることが出来ませんでした。

 想像するにきっと男子なんかは、終業式後のホームルームが終わるや否やガッツポーズをして「よっしゃー、休みだー」とかなんとか言っちゃって、舞い上がっているに違いありませんでした。きっと女子なんかは、春休みに入ったら気になる

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