お会計票ヘッダ

第1品目【ラーメン】を3杯/完食御礼!


「二次元加工食品 まんがフーズ」は
【食べもの・飲みもの】の作画を
しつこく!!!!考察し、実践する、
お絵かきゼミナールです。

本コンテンツの中心は“プロアシ”の
サハラ」が制作・論考します。

※志望者が漫画家になるまでの腰掛け修行としてアシスタントをしているのに対し、その道を専業として食べている専門作画家が、俗に“プロアシ”と呼ばれます。プロ漫画家のアシスタント=プロアシではありません。聞き手と書記を「中村珍」という、サハラの元取引先であり、現在はただの友人である漫画家が務めます。※サハラの似顔絵とデザイン画のみ中村が描いたものを使用していますが、本コンテンツの根幹は中村の持ち物ではないため、メインの作画を中村珍が行うことは原則としてありません。ご注意ください。


毎月一品、
プロアシのサハラが、

(自分は絵がヘタなくせに
アシスタントの作画には超うるさい)漫画家・中村珍に
突きつけられた
【難しい食べ物の絵】を

威信をかけて
絶品に仕上げます。


https://www.instagram.com/SAHARA_3838/


この連載は、作画課題を受けてから、ゆっくり考えて、読者のみなさんも絵を描き上げる時間が確保できるペースで進んでいきます。

腕に自信のある二次元料理人の皆さんは是非、一緒に調理の準備をしてみてください。見習い料理人の皆さんも「自分だったらどう描くかな?」と想像して、もし良かったら描き始めてみてください。

難しいパソコンのソフトは使いません。今から始まるのは、紙とペンだけで誰でも挑戦できる真剣な遊びです。

現在アシスタントを育成中の先生がたも、是非このお題と、今後更新されるアンサーをご活用ください!



更新はメニューごとに三度、三段階に分けて
以下のスケジュールで行われます。

-----

〔当月20日頃〕…料理の注文
 『お題』の公開日です。
 中村からサハラに注文が飛んできます。

------

〔当月29日頃〕(にくの日!)…調理場で試作会議

 お題に対するサハラのアンサー、下描きを踏まえて、
 サハラと中村珍による絵の仕上げ方のガチ議論が公開されます。

------

〔翌月9日頃〕(食う日!)…完成!

 試作の議論を踏まえて、いよいよ完成原稿の公開!
 完成した原稿を挟んで再び論考します。

-----



最初のお題は……………【ラーメン】!!!!



■ 第01品目 ■
■【ラーメンを3杯】■

2016/2/20 注文


注文内容

課題1■とんこつラーメン(煮玉子なし)
課題2■もやしみそラーメン
課題3■塩ラーメン

1杯ずつ。


【条件】

背景や割り箸などの小物は必要ありません。
作りたてのラーメンです。まだ手をつけていません。
背脂の量は問いません。
ラーメンの種別を示す文字情報は絶対に入れないでください。
指定がない限り具材は自由です。


(小言)


とんこつラーメンは、

描けば密度と彩りを保証してくれる煮玉子が無しというちょっと意地悪なオーダーです。どの具材に頼って貧相ではないボリューム感にするかよく考えてください。
紅ショウガとキクラゲだけに頼りすぎるとバランスの悪い、美味しくないラーメンになると思います。しかしチャーシューを大きめに広げてしまうと、白濁したスープの見える面積が減るため、とんこつラーメンかどうかが分からなくなってしまいます。


もやしみそラーメンの注意点は、

麺ともやしの描き分けだと思います。どこまでがもやしで、どこからが麺か、1本たりとも説明のつかない謎の棒が生じないようにしてください。しかし露骨に分断してしまうと絡み合って美味しそうな感じが半減するので、境界線を上手に絡めることも意識してください。麺をとんこつラーメンで主流とされるような極端な細麺にするという逃げ道は捨てましょう。麺をすべてスープに沈めたりチャーシューで隠したら軽蔑します。
また、みそラーメンには麺やもやしと同系色のコーンやバターというトッピングがつきやすいという鬼門があります。黒一色でも色数が豊かに見えるように工夫してください。


塩ラーメンは、

これさえなければとんこつラーメンを適当に白くしておけたのに!という存在だと思います。嫌でしょうね。塩ラーメンを同時注文されたせいで、とんこつスープは白濁、塩ラーメンは透明度の高い白、きちんと描き分ける必要が出てしまいました。丼の内側を白くせず、色つきにして逃げるという手もあるかもしれませんが、色のついた丼を透過させると醤油ラーメンに見えてしまうかもしれませんね。透過部分が面倒だからと煮玉子で隠すと、白濁か透過かきちんと見えずに、こちらがとんこつラーメンに見えてしまうリスクも負っています。正々堂々、白い丼に塩スープを注いで頑張りましょう。

以上です。
それでは、作画を始めてください。



2016年2月29日
下描きが上がってきました。
調理風景をお届けします。




〔担当〕 おはようございまーす。今日はよろしくお願いします。

《サハラ》 お願いしまーす。

〔担当〕 いやぁ〜、楽しみです。
「初心者もOKとか言って、しょっぱなからハードルの高い課題!」みたいな意見も世間からは聞こえてきましたが、まぁ、私に限って言えば自分は描かずに待つだけなので気楽でいいです。他人の飛ぶハードルの高さとかどうでもいいので。自分が飛ぶハードルは低めに設定するか下をくぐれるぐらい高めにしてるんですけどね。
さてさて、ラーメンですよ。

《サハラ》 ラーメン全然食べないからめっちゃ調べてスタンバイしてたけど、画像見すぎて胃がもたれた…。

(サハラ=以下《サ》/担当編集中村=以下〔担〕)


■ 課題1 ■
■【とんこつラーメン】■
〜下描き編〜

〔担〕 さあ、器ができてきましたが。
…なんで笑ってんの?どんぶり描いても楽しい年頃?

《サ》 器下手すぎて笑ってた。

〔担〕 あー(笑)
器はね、単体で描くと、ごまかし効かないですよね。精緻な曲線とか円で構成されてるものってバランス取るの難しいですよね。どっかどうしても歪んじゃう。

《サ》 何度“あたり”とっても洗面器に見える。

〔担〕 まぁ、漫画では器だって分かればいいし、手で持たせたりフキダシ被せて一部隠しちゃえばそんなに気にならないからいいんだけど(笑)
単品で描く料理絵の本丸ってむしろ、食品よりも器とかフォークなんじゃないかなって。バシッとした工業製品は形取りにくいですもんね。食材なんかはフリーハンドでいいし、そもそも形にバラつきがあって当たり前だけど。

《サ》 や、本当中身より器と思うわ~。
こうなってくると職人による手焼きの歪んだ器にしたい。味があるねーってやつ。

〔担〕 はははは!茶色くて主線が目立たなくて分厚いやつですね。
漫画的な絵を初めたばっかりの人は正確さを追求してもいいけど、それだとなかなか仕上がらなくて「とにかく描き上げたぞ!」っていう満足感が得られないから、器で行き詰まったら職人の手焼きどんぶりに盛っちゃえばいいよね。漫画家のアシスタントになるなら、薄くて精緻な量産型のどんぶりも描けたほうが絶対いいけど。
趣味でやる分にはお洒落な逃げ道知ってたほうがいい(笑)

《サ》 そうそう。

〔担〕 あんまり初回からズルする方法ばっかり教えたくないんだけど、絵が上手くいかない人、絵がそれほど得意じゃない人が、それでも絵を描き続けるために、いっちばん最初、絵描きとしての黎明期に真っ先に必要なことって、まさに私がそうだったんですけど、努力とか根気よりも「描き終わったぞー!やったー!しかも思ったより上手くいったかも!?」っていう、甘くて楽しい達成感だから、ちょっとこういうズルしてもいいから、実力や努力以上に上手く見える小手先の魔法みたいなのはたくさん修得しておくといいですよね。

《サ》 でも、おしゃれな器をそう見えるように描く時って結局最初に量産型みたいな“あたり”とってから歪ませないとっていう…。なので大事なのはテンプレートです。


註:一度きちんとした円の“あたり”をテンプレートを使って描いておいた上から、それに沿って形を崩していくのがより良い方法、という意。特に複数の食器をフリーハンドで描く場合、何らかの目安がなければ大きさが揃わなくなってしまうため、“あたり”だけは精緻にとっておいたほうが写実性は上がる。画風によっては必ずしも写実性を求められないため、リアルな漫画絵を描くならば、という視座です。


《サ》 あと円はどこかが途切れると歪みがごまかせたりするからラーメンの場合は具をめっちゃ盛って器の向こう側を見えなくするとかするとちょっと歪んでても気にならないかも。ちょっとなら(笑)

〔担〕 うん(笑)魔法だけだと、いつか限界が来ちゃうけど、趣味でやるなら楽しい魔法を使って、スキルを倍加させればいいんですよ。仕事にしちゃうと、素手で戦えない魔法使いとして生きてきたことがコンプレックスになっちゃうけど。…画業を営んでる時の私のことね(笑)好きで描くなら、魔法もいいよ。だって上手く仕上がったら、楽しいもん。



〔担〕 今これ何してるの?

《サ》 だいたいの配置決め。

〔担〕 へー。これは、具ごとアタリ取ってるんですね。
もう決定?それとも何割か迷ったりしてる?

《サ》 や、あんまり迷わなかったかなー。
周りに麺とスープが一周見えてるほうがとんこつスープがよく見えるからこの構図にしたくて。
あとこの絵じゃわからないけど、キクラゲと紅ショウガの位置は悩んだけど、キクラゲのが黒いから白濁のスープに浸けたほうが色味に差が出るから、白濁感出るかなーと思って端にした。

〔担〕 なるほど。同じ色や近い明度のものは隣接してしまうと彩りが少なく見えてもったいないですよね。

註:色の配置に関して。
●○○○●●●●○
という配置よりも
○●○●●○●○●
という配置のほうが
色味が多く見えて鮮やかな印象になるという意味。
但し、バランスを崩すと不自然なほど整然としすぎたり散らかって見えるため慎重に色を散らすべき。



《サ》 チャーシューのサイズって一般的にどれくらいの大きさなのかわからないけど麺見えて欲しいから上品サイズ。

《サ》 手前がちょっと汁に浸かると良いような気がする。

〔担〕 あー、これは、私が思う豚骨ラーメンに乗ってるタイプの形のチャーシューだ。イメージするものが一致してる。

《サ》 あ、本当に?!
あたしが薄いチャーシュー好きだからコレにしたけど…。

〔担〕 これ、全国的にこの形が多いのかな?チャーシュー。私が昔勤めてた豚骨ラーメン屋さんは、豚骨だけ丸くなくて、四角めのチャーシューだったんですよ。他のね、醤油ラーメンとかは丸チャーなんだけど。
なんでこのチャーシューの形にしたの?パッと調べた感じ、この形が多かったから?それとも思い込みじゃないけど、自然にもうこの形だと思った?

《サ》 いくつか画像調べたけど、結局一般的なのは丸かなと思って。

〔担〕 あ…!これが丸に見えてるのか!私はこの形のこと、“四角めの丸”って思ってた。丸ってもっと、真んっ丸なやつでさ(笑)曖昧な形を言語化するのって慎重にしないとダメだな、これ作画の指示として「四角めのチャーシュー描いて」とか「丸いチャーシュー描いて」って言ってたら上手く伝わらなかったかも。…まあでも、どっちみち、そう、これ、この、正円じゃなくて、丸と言えば丸なんだけど、ちょっと角がなくもない感じのチャーシューが、私が思うとんこつラーメンのチャーシュー。
いや〜、難しいよね、これ見てる人のさ、よく行くラーメン屋さんの豚骨ラーメンのチャーシューがこの形だったら、その人はこの時点で勝手に「わあ!もう豚骨っぽい!」って思ってくれると思うんですよ。でも、行きつけのラーメン屋さんの豚骨ラーメンのチャーシューが真ん丸の人とかは「うーん?」って思うかも知れなくて、個人の生活に根ざした、既に出来上がっちゃってるイメージに挑むワケじゃないですか。その辺どうですか?「見る人の先入観はもうしょうがないな」って割り切ってる?それとも「見る人が思ってる“普通”と違っても、ちゃんとそう見えるように」っていうのはとことん追求したい?

《サ》 あー、それは確かに悩ましいけど、あたしに拘りがない限りはより一般的なほうを選ぶかな。拘りたいときは、こーいうのもあるんだよ!って事で、伝わるように律儀に描くかなぁ。特に絵だけでソレだって分からないとダメな物の時はよりアイコン的にわかりやすいものを描くようにしてる。

〔担〕 なるほどなるほど。確かにね、セリフや文字情報つけちゃえば通じるけど、力技ですもんね。餃子の絵を描いて、横に「新発売!餃子型ケーキ!」って描いておけば「へぇ、ケーキなんだ」って思ってもらえるけど、文字に頼れない、前後の流れも描けない1枚完結の絵の時は、餃子だって思われるのが当たり前だし、ケーキだと思われたいならケーキらしいケーキを描くしかないし。
………あ、そういえば、チャーシューの焼き目と脂身と赤身のペンタッチの分け方とか、次回の更新の時詳しく質問するから、答える準備しといてくださいね。おいしそうかどうかのカナメだよ。

《サ》 おおお、そうか…ちゃんと意識しときます。

〔担〕 よろしくどうぞ。



《サ》 紅生姜は軟体のくせにエッジは硬めなんだね。

〔担〕 ね。柔らかいけど、表面物凄くシャキッとしてるよね。今初めて疑問に思ったんだけど、あれってさ、どうやってカットしてるの?断面スパーンとしてるじゃん。専用の機械があるの?

《サ》 機械だったよ。

〔担〕 そっか、機械なんだ。…まぁ、やだよね、刻めって言われたら。私がもし紅生姜正確な細さと機械的な断面に必ず刻む屋さん会社に就職してあれを正確に刻み続ける仕事しろって言われたら、刻む機械を開発してくるから待ってくれって社長に頼むわ。

《サ》 ガリのスライスも機械だし。人の手だとしたらつらすぎる…。

〔担〕 ははは。
そっかそっか、でも、なるほど。あの表面がシャキッとしてるのは機械の仕事だったんですね。
絵の表現の仕方に悩んだら、描こうとしてる被写体(の実物)がどうやって仕上がってるのか知識で補完して、工程を意識して描くと遠回りのように思えるけど、案外すんなり描きやすくなりますよね。
…いや、他の人はどうだろう。私はそう思うんですけど、サハラさんどうですか?

《サ》 そいうときもある。
疑問を持ったとこをフワっとさせたままだと、じゃなんでこう描いたの?ってなったときに理由がないから結局ペンもトーンも曖昧になって不安な絵になると思ってる。
でも何でもいちいち調べてたら時間かかってしょうがないから、ある程度は割り切るけど。

〔担〕 時間かかって しょうが ない。…生姜だけにね!
……ごめんなさい。ごめん。

(シーン…。)


〔担〕 ネギがね~、手数が多いんですよね。ここだけで輪切りのネギの絵が何枚もある状態ですよ(笑)
まあ、ラーメンは麺とかもやしとか全体にそういう傾向にあるんだけど。

《サ》 でもここで手数稼がないと、このラーメンは他に描くとこないかも(笑)

〔担〕 麺に沈んでる量は無視して、絵として確認できる部分だけ数えたんだけど、ここに80個ぐらいありますね、輪切りのネギ。

《サ》 は?!マジで!数になるとやだね…。てか数えたんだね…。

〔担〕 なんか、こういうの見ると「ラーメン1杯描いて」とかめちゃくちゃ乱暴な単位に思いますね。「ラーメン1杯じゃねぇだろ、これは、ネギの輪切りが80個ぐらい、紅生姜がたくさん、物凄い本数の麺と紅生姜と、これからキクラゲも描くのかな?いっぱいのキクラゲと…そういうのを一本一本線を引いてそこに現してくんだぞ!いいか、ここは昔、白紙だったんだぞ!ラーメンは突然1杯なんて単位じゃ現れねーんだぞ!」みたいなことを、これを本当に本気で「ラーメンが1杯書いてある」としか数えない人に向かって叫びたい気分になる(笑)

《サ》 あはは、あたしはお金もらえるなら何でも描くよ(笑)

〔担〕 硬派だな〜。いや、軟派なのか?
ところで、ここはお絵描きゼミみたいなものだし、今回の課題だからラーメンが主役だし、みんなラーメンに大注目してるけど、漫画の仕事だと、ラーメンなんて絶対ただの小物じゃないですか。ラーメン漫画でもない限りは。しかも、結構どうでもいい部類の小物でしょ。誰もここにネギの輪切りが80個も隠れてるなんて気付かないようなさ。そういう水ものみたいな商売、サラッと流し見されて終わっちゃうようなものに打ち込むのって、正直どうですか?楽しい?苦しい?
報われるのってどういう瞬間?完成した時?それとも世に出た時?

《サ》 え、めっちゃ楽しいよ!
新し物描くのはすごい楽しい。「ここどうしよう?」って悩んで攻略してくのが楽しいのかも。その時上手く描けたら満足だし、報われるのは自分で納得した絵を先生に「いいね!」って反応してもらうときかな。読者さんにとってはそこにラーメンがあればいいわけで、違和感なく話が進むように意識下でラーメンが見えててスっと目が通り過ぎてくれるのが一番良いと思う。下手だと気をとられるから一瞬目の端に入っても気にならないくらいがちょうどいい。から、先生に原稿戻した瞬間に自分の絵っていう意識はなくなってるのかも。ほとんど。

〔担〕 そういう仕事の哲学なのかー。絵って目立ちたがり屋、自分の絵に注目してもらいたがり屋が描くものだと思い込んでる節が私はとってもあったから、頑強で高潔な縁の下の力持ちに出くわすとビックリする。
……で。
エモーショナルなテンションから急にネギの話に戻るんだけどさ、絵を描き慣れてない人がこういう、盛ってあるネギを描く時って、どのくらい主線を描いて、どのくらい省略すればいいか結構悩んで描いたか、悩むまでもなく闇雲に行き当たりばったり描いたんじゃないかなっていうの見かけるんですよ。このネギ全部の輪郭は描いてないじゃないですか。こういうのって、なんかセオリーはあるんですか?勘も重要だと思うんですけど、例えば「手前だけ輪郭をしっかり描く」とか「他の具材との境界部分は重点的に描き込む」とか、なんかそういうの。

《サ》 ううーん、慣れの部分が多いかなぁ…。
あたしも細かなものの集合体を描く時、どの程度線で表すのか何度も悩んだ覚えがあるから、慣れとか勘の部分が多いと思う。
セオリーは目立つのだけ真面目に描くとか、他のものの背景になる場合は手前の具材を目立たせたいから敢えて描かないとか。他のものと物理的に接点があるところは密に描くとか…?
これも場合によるんだけどね。
あと簡単なのは光源を決めることかな。すると影のところは線入れた方が良くなるから。

註:「光源を決める」というのは、この被写体にはどこから光が当たっているか、光のある場所を決める。の意。影の箇所は強めに線やベタが入るので、光源を決めることにより、しっかり描く場所が自動的に、半ば強制的に決まる。



〔担〕 これ、今しがたの、私が、“ネギの数を数えてた時”…の、ちょっと前に撮った原稿なんですけど。

〔担〕 これを『ネギを数えてた時と何も変わってない同じ絵』だと思っちゃう人も居ると思うんですよ。でも、この写真を撮った時って、ネギがまだちょっと少ないんですよね。

△描き直し前


△描き直し後

〔担〕 ネギが描き直されたほうは、ネギの山から少し外れたところに、山から崩れちゃったネギが3つかな、浮いてる。バラけたネギを足してあるじゃないですか。これって、盛りつける人がネギの山を持った時に、手を離した弾みで山から転げ落ちちゃったネギかなって思うんですけど、こういう、本当に誰かが作った形跡が見える絵って、原稿の中に生きてる人の気配がして、いいな~って。まぁ、私の好みの問題なんだけど(笑)

《サ》 食べ物とか、誰が作っても同じにはならないものは、こういう散らかしとかがリアルに見えるコツだと思ってる。綺麗すぎると食品サンプルっぽくなるっていうか…つまんないっていうか。でもこのとんこつラーメン作った人は相当綺麗なラーメン心がけてると思う(笑)

〔担〕 あと、右下のチャーシューにかかるスープの量っていうか、スープに沈んでるチャーシューの体積か。描き直す前と見比べると、描き直し後は、スープの侵食具合が微調整されてますよね。
これはどうして?
集めた資料写真見たらチャーシューの浮力が思ってたのと違った?それとも、このあと描く塩ラーメンとの差別化をはかるために、豚骨だからスープの脂っ気を足したとか?何か理由があったら知りたいです。

《サ》 こー… れは、野生の勘。てゆかバランスかね、ネギとか乗せてからの。



〔担〕 キクラゲ?

《サ》 キクラゲだよ。

〔担〕 だよね。紅生姜すごい好きで盛り分けてる個性押し売りしてくる店主とか風水的にこの方角とこの方角に紅生姜盛っておきたいスピリチュアルな店主とかじゃないよね。
これからディティール描くところなのに揚げ足とってごめん。

《サ》 これじゃ紅生姜に見えても仕方ないね(笑)
紅生姜より気持ち太めでベタ多めな感じにする。

〔担〕 キクラゲ、棒状に切ってあるやつじゃなくて、そのままのヒラヒラした形で盛るっていう逃げ道もなくはないと思ったんだけど…。
気持ち太めとは言っても、気持ちだから、そこまで大胆に差別化をはかれるわけじゃないじゃないですか?
…ああ、でも、棒状だと「棒状の紅生姜との描き分け」っていうハードルがあるけど、一方、キクラゲの姿のままで描くと、そっちはそっちで「ヒラヒラしたところにプリプリツヤツヤのディティールを確実に入れる」っていうハードル飛ばなきゃいけないのか。
プリプリツヤツヤのハイライトおいしそうに入れるの諦めてベタで潰すと汚いっていうか、すごい雑な感じするし、悪目立ちするし、難しいな~。
…んん?でもベタで潰しちゃうと悪目立ちするのは棒状でも同じか…。

《サ》 実を言うと、とんこつラーメンにキクラゲ入ってるっていうのを今回調べてて初めて知った…から、こーいうキクラゲがよく入っているのね!わかった!って思って描いてるだけだよ。ピラピラのところもあるのか…

〔担〕 えっ!…………………絶句(笑)私はとんこつラーメンは常備だし、キクラゲに至ってはこの手で栽培するほど好きだからね。
キクラゲは棒状と姿のままなら、どっちの方が初心者向けでどっちの方が上級者向けかなぁ?人に教えるとしたらどうしていったらいいと思う?

《サ》 ううーん、たぶん棒…かなぁ。ピラピラの黒いものを食べ物として描くの難しそう…。

〔担〕 …確かにね。ゴミみたいになりそうだね。まぁ、キクラゲに的を絞って描き方教えるようなことないけどね。どんな暇人が来るんだよ、キクラゲがテーマのお絵描き教室…。

《サ》 あはは。

〔担〕 アクセント的なベタが入るとコリッとした感じ増えますね。これまだ鉛筆だからぼんやりしてるけど、真っ黒いインクになったら硬さと厚みが結構出るでしょうね。

《サ》 そーだね、出るといいな。

〔担〕 紅生姜とキクラゲでペンタッチの注意点ってありますか?
こうすると似たような形状のものを描き分けやすいよ~っていうのがあったら知りたいです。

《サ》 描いてみないとわかんないけど、紅生姜は全部描かないで飛ばす部分もあった方がいいかな。結構しっとりしたもので色も(※黒と比較したら)薄めだから隣の紅生姜とくっついた時に接着面の色が馴染む感じっていうか…。そういうのは描写するならトーンがいいと思う。
キクラゲはベタ入れるって言っても他が淡い色合いだから、ベタからの濃淡をペンタッチで足すような感じかな。ペンで斜線を重ねて描くようなベタというか…筆ペンやマジックで塗りつぶしたベタじゃなくて…これ伝わるかな???

〔担〕 あー、わかるわかる。…でも私が原稿を描き慣れてるからパッと分かるのかも。どうだろう。記事にする時は註釈を入れたほうがいいかもね。

註:バケツをひっくり返したように満遍なく隙間なく全面をベタで塗り潰すのではなく、ベタを起点としたグラデーションをペンタッチで仕上げる手間をかける。という意。


〔担〕 あとですね、紅生姜の真っ赤としか言いようのないカッとした赤さと、キクラゲのテラッとした黒がどう差別化されてくるか楽しみです。

《サ》 あたしも楽しみです。(まだ考えてない。)

〔担〕 キクラゲの漆黒って、真っ黒かっていうとそうでもないですよね。ちょっとだけ明度があるっていうか。茶色みがあるじゃないですか。
フルカラーの絵なら短絡的に、紅生姜は赤を塗って、キクラゲは黒と茶色を塗って、色分けっていう手段で差別化できますけど、白黒の絵だと、この茶色みの存在が紅生姜の明度と似ちゃってヤダな~って思うんですよ。ここってどうなりますか?
ただ待ってる分には楽しみなんだけど、私が描くとしたらここの表現の分け方は不安しかないから注意点を知りたいです。
後で困らないように下描きの段階で意識したいことってなんでしょう?

《サ》 あ、そう、その茶色味はペンタッチがいいんだよ!
黒だけど黒じゃないみたいな場所はペンタッチとトーンを合わせると限りなく黒っぽいそうじゃない色になるかな。
紅生姜みたいなバッキリした色味はトーンの綺麗な色で出した方が鮮やかになると思う。
下描きの時は描きわける方法を考えることも重要なんだけど、それより観察の時間だと思ってるので、資料に選んだ写真とかを何枚も見て、折重なり方とか光の入り方とか色数とかを頭の中で整理しておいてます。



《サ》 紅生姜との対比でネギが小さかったので手前だけ気持ち大きめに。

〔担〕 こっちの方がシャキシャキ食べられそう。
微妙~な差なんですけどね。どうでもいい差分だって思う人もいるだろうけど。それに、ネギが嫌いな人にしてみれば、どうなろうが「は?ネギ抜きで出せよ」って感じだろうし(笑)

《サ》 細いと成長の悪かったネギみたいだからかな、太い方が美味しそう(笑)

〔担〕 ここまでくると現実の料理と同じだなって思います。
本当に微妙な焼き加減まで無段階の焼き分けが無限にあって、それらの無限のパターンを食べ分けて愉しむタイプか、火の通り方は3段階、レア、ミディアム、ウェルダンだけで、それ以上の細かさは気にしないっていう人もいるし。絵のグルメ趣味っていうか。
ある程度のおいしいものを食べて愉しむか、もっともっとおいしいものがあるんじゃないかって作るために苦しむか、みたいな分岐点って現実の料理でも絵の中の料理でもあると思うんですよ。どっちがいい、どっちが優れてるってことでもないとは思うんですけどね。
食べた人がおいしいって思ったか、見た人がおいしそうって思ったかだけが勝敗だし。根詰めて描いた緻密な料理の絵が、ザックリした線で描かれたオニギリに負けることだってあるし。

《サ》 あー、そうかも。

〔担〕 あと、本物の料理と違って、見た人の食欲は満たされないし嗅覚も刺激されないっていう意味では、料理の道の厳しさを軽んじるわけじゃないけど、ある意味においては、実際の料理を出すより、絵の料理で満足してもらう勝負のほうが、分が悪いんじゃないかなって思ったりもしました。

《サ》 でも作るよりは描く方が好きだわー(笑)



《サ》 もう少し透け感を消したい。

〔担〕 白濁スープ問題。

《サ》 そうなんだよねー、一番の要。

《サ》 スープどろどろしろ、スープどろどろしろって念じながら麺を描いたり消したりしてる

〔担〕 お、湯気と、どんぶりに柄が。

《サ》 こうなったら湯気かなって……。

〔担〕 非常口だよね、出来たての食べ物の絵に物足りなさを感じた時の湯気は。あんまり湯気でごまかそうとしすぎると、せっかく描いた部分はどんどん消えてくし、だんだん何が正しいのか見失ってきて、湯気の分量を誤って、誤って誤って、ワケわかんなくなって、はい崩壊!ってなったりする、禁断の実みたいな手法だけど。
どこもかしこも湯気で隠そうとすると、水蒸気爆発したラーメンみたいになったりしてね。

《サ》 本当、丼だけすごい納得してないから湯気に逃げた…。
でも丼の背景に絵がないから(※今回の課題は背景なしという指定)湯気を表現しにくいから、丼に柄を入れて飛ばすことで湯気感を出そうっていう魂胆の柄です(笑)

〔担〕 あはは。
そう。湯気で思い切りごまかせないように背景なしを指定したんですよ。後ろに何かあったら、そこを白くモヤモヤ消しちゃえば湯気が簡単に表現できちゃって、何もかも楽されちゃいますからね。アツアツ!美味しそう!って感じも、湯気に丸投げできないようにしました。最終的に、真っ白い背景にどうやって無色の湯気をおいしそうに、しかも湯気が主役にならないように仕上げてくるのか、楽しみにお待ちしています。
…ところで、湯気と似たような諸刃の剣系の裏技って他にありますか?うまくキマればいい絵になるけど使い方誤ると全て崩壊するようなやつ。あったら使い道と正しい用法用量を知りたいです。

《サ》 ラーメンで言えば丼の柄かな。ラーメン丼特有のやつ。

〔担〕 対になってる渦巻きみたいなやつですよね。雷文(らいもん)だっけ。

《サ》 雷文あった方が明らかにラーメンだけど、器のカーブとか考えたらできれば描きたくない…。

〔担〕 あれ描いてみて初めて知ったんだけど、丼を一周するぐらい描くの本当に面倒臭いんですよね。均等な幅をキープした直線で構成されてる模様だから、あんなしっかりした模様を湾曲した器に自力で描かなきゃいけないとかって、よっぽどヒマな時しかやりたくないな。ヒマでもやりたくない。

《サ》 でも、すごい雷文がうまかったら正直ラーメンがうどんくらい太い絵とかでもラーメンに見えると思う。



《サ》 柄入れたらなんとかなった気もする…。ちょっと寝かせます。

〔担〕 あー、柄で引き締めちゃダメっていう意地の悪い指定をしておくんでした(笑)

《サ》 いえーい。


所要時間:約2時間


《下描きを終えて ~とんこつ編~》

初ラーメン絵なので律儀に最初のお題から描いたのだけど、とんこつラーメン食べられないのでなんの思い入れも湧かない絵になってしまいました…。本人が美味しいの知ってる方がご飯は美味しく見えると思っているので、これが正解なのか不正解なのかわからないけど、早く白濁スープのトーン処理をしたいです。(サハラ)





■ 課題2 ■
■【もやしみそラーメン】■
〜下描き編〜


《サ》 器描くようなテンプレ無いからテンプレ拡大した。

〔担〕 アナログのテンプレートはね、必ずジャストサイズがあるわけじゃないですもんね。この薄っすら見えてる水色の枠はサイズの目安ですか?

《サ》 そうっす。

〔担〕 テンプレートって言ってさ、画業と縁のない人にパッと通じるのかな?そういえば。実物をすぐ思い浮かべられるくらいに。なんて説明すればいいんだ?

《サ》 「テンプレートっていうのはプラスティックの板に穴が空いててその穴の縁をペンでなぞると綺麗な円が描けるっていう馬鹿高い板です。」

〔担〕 あはははは。高いよね。

《サ》 高いのでいっぱい持ってないです。

〔担〕 わかりますよ。本気で揃えると二万円三万円すぐ飛んでっちゃうたまにしか使わない板なんですよね。製図か画業でもない限り、あれ一枚に千円も二千円も払おうとは思わないよね。しかも一種類じゃ絶対足りなくて、何枚も買うことになるし。

ステッドラー
http://www.staedtler.jp/products/06_template/01-other-template/

ウチダ製図器
http://www.uchida-draft.com/web_catalog/index.html



《サ》 位置決め。
よく考えたら10センチ角にラーメン部分アップでもいいかなあと思ったけど、ちゃんと全体描こうと思います。

〔担〕 この段階で早合点かも知れないですけど、味噌のほうが得意じゃないですか?
とんこつと比べて苦悩が少なそうな印象あるなって。とんこつのほう、味噌と比べると具の雰囲気や配置、悩んだ気がするなー、とか感じて。
いや、わかんないけど。想像。妄想。

《サ》 とんこつ好きじゃないから愛情の差かもしれん…。
とんこつは、「これがきっととんこつラーメンなんだろうな…」みたいな気持ちで描いてて、味噌ラーメンは「ここにもやし乗せて~チャーシューは2枚くらい!コーンたくさん!玉子もいっちゃおう!」みたいな気持ちでラフ描いた。
味噌ラーメンのが楽しい!

〔担〕 あははは、そーゆーことか。
味噌ラーメンのほうが楽しそうなのがラフの段階で既に伝わってくる。そっか~、食べ物の好みのせいか。

《サ》 そんなもんだよ。

〔担〕 私、タイプの女の人の顔描いてるのが一番楽しいし、止むを得ず小道具にサラダを描くハメになったりすると、草への愛情がなさすぎて生ゴミみたいになっちゃうんですよね。それに比べて豚の角煮やステーキやなんかは、もう好きすぎて、イケメンの絵を描くのよりよっぽど力が入るし(笑)そーゆーのと同じってことですね。

《サ》 そうそう。

〔担〕 あ、今度お題としてステーキ描いてもらおうかな。
レア、ミディアム、ウェルダンの描き分けと、霜降り和牛と、赤身が多めの厳ついステーキの描き分けとか、ステーキシーズニングと、おろし醤油と、オニオンソースの描き分けとか。お願いします。

《サ》 え~~~やだよ~~焼きの差は難しいよ~~和牛と赤身とかならいいけど…。


〔担〕 もやし。

《サ》 もやし。

〔担〕 後で数えますけど、これも凄い本数ですよね。大変そう。

《サ》 案外楽しい。折重なりはトーンで調整。
味噌はアイテムと色数が多いからトーン処理とかも想像しやすくて楽しい。

〔担〕 色数多い!?茶色や黄色で同系色だから「結構イジワルしてやったぞ!へへ…」ぐらいのつもりでいたんですけど。そっか、色数多く感じるのか。どんなところが?

註:白黒の絵で言う“色”というのはフルカラーの、本物の色とりどりの“色”のことではなく、“グレーやスクリーントーンの黒点によって表現されるモノクロームの範囲内での濃淡”を指す。

《サ》 え!?
スープと麺の色の差があるだけでとんこつより優しいよ(笑)あとコーンでしょ、卵でしょ、チャーシューの焼き目、脂身…とか。もやし真っ白な感じにしたら周りの色濃い目だからもやしだよー!ってわかりやすくできるし…。

〔担〕 ええ〜!?いやー、味噌…。そっか〜。味噌、本当、だいぶ得意ですね?(笑)
とんこつ見た後に、味噌見て、もう最初のラフを拝見した瞬間に「なんだー!?とんこつとテンションが違うぞ!?」って思って(笑)ごめんなさい。思っちゃって!
もやし見て確信ですよ。「なにこのもやし、おいしそうだし。シャキッとしてそう!」って。

《サ》 もやし大好物だから!!!

〔担〕 なんか、「これだ!」感がとんこつの方が控えめなんじゃないかなって感じます。いや、十分美味しそうなんだけどね、とんこつも。

《サ》 とんこつへの愛情の低さが如実に現れてしまった…。

〔担〕 私はサハラさんの絵が大好きだから、人目を気にせず正直なこと言うと100点なんですけどね。
いや、でもこの企画はね、お絵描きゼミですから、企画の担当編集を任された身としては、まさか「うまい!100点!あなたの描く全ての線が大好き!以上です!解散!バイバ~イ」っつって終わらせちゃうわけにいかないから、どうにかして語る箇所を探して喋ってるんだけど。でね、企画的には喋ることがあっても、個人的にはあのとんこつラーメンで文句無しなの。文句は無いんですよ。

《サ》 ありがとう。
あたしは納得してないけど(笑)

〔担〕 でも、まぁ、そうですね、味噌の方があまりにも生き生きとしてますよね。こっちの方が店主の自信があっておいしそうだなって。

《サ》 や、本当に、味噌のが自信あるから味噌食べて

〔担〕 私個人の味覚では、味噌より、味噌なんかより、よっぽどとんこつラーメンの方が好きなんだけど。

《サ》 食の趣味なかなか合わないよね~〜。

〔担〕 描き手のこういう、なにが好きとか何が楽しいって心情って、バレてるのかな?どう思います?技術じゃ超えられない気持ちの壁ってあるのかな?

《サ》 バレる!絶対出る!出るのが未熟と言われてしまったらそこまでだけど、すっごい力ある絵って自信が漏れてるのが伝わると思う。



《サ》 玉子はちょっとグズっとしてる方が良い気がする…。

〔担〕 あ~、分かります。おいしそう。味噌ラーメンならグズった玉子で食べたいなぁ。中華そばならシャキッとした黄身がいいんだけど。…これは絵の良し悪しというより私の味覚の問題か(笑)
グズらせた方がいいと思ったのはなんでですか?

《サ》 全体的に雑?ワイルド?な感じにしたかったから玉子だけ綺麗だとなんか違うかなって。


《サ》 コーン描いた…。とんこつに比べて散らかしたくなる具材ですね。

〔担〕 あー、これはね、めっちゃくちゃに散らしたい…。そのコーン。私のレンゲで。原稿の中に入りたい。
コロッとしてますね。粒感ある。

《サ》 恐らくグリーンジャイアントだよね。

〔担〕 あれだ。アメリカみたいなジャックと豆の木が胸張ってる絵の缶詰だ。食べたことないんだよね。
その粒感を出すにはどうしたらいいですか?1粒1粒を大事に描くしかない?

《サ》 あ、でも結構アウトラインしか描いてないかも。やっぱり全部描くと線が邪魔だから。

〔担〕 確かに。輪郭線は欠かせないけど、中まで線でやると1粒あたりの面積が小さいからコチャコチャうるさいね。
コーンって最終的にはトーン貼ってグレーにしますか?それとも茶色(※白黒の絵においてはグレー)の味噌のスープとのコントラストを保つために、白いままで行く予定ですか?

《サ》 トーン貼るかな。

〔担〕 おっ、トーン貼るんですね。トーン貼ってグレーを増やすとコントラストが低くなって食感がボンヤリした感じになったりするかな…?とか思ったんですけど。
そんなことないのかな?…でもコントラストを重視してコーンも真っ白だと、隣の白身と白vs白で色被りしちゃうか。
コーンは白めに残して、玉子のツヤを出すためのグレーで色分けするっていう手段もあるかなーとも思ったりして。
コーンがシャッキリしてるコーンか、柔らかめのコーンかで変わってくるとは思うんですけど。

《サ》 あー、白身もあるのか…。

〔担〕 どうやって攻略する?今のところはのプランで大丈夫なんだけど。

《サ》 薄いトーン貼って光りをはっきり削るかな。シャッキリさせたいから。

〔担〕 やっぱりシャキッとした食感のコーンなんだ。確かに、そっか。トーン貼ってグレーにしても、その上にハイライトが入れば硬めのツヤが出ますね。

《サ》 どっちかっていうと味噌のスープに沈みかけてる方が表現難しいかなって思っている。玉子の下は影らせれば大丈夫かなぁ。


《サ》 とりあえず味噌もやしラーメン完。

〔担〕 麺、今度はちょっと縮れてますね。

《サ》 わかる!?やったー!縮れさせた!

〔担〕 縮れ麺だからスープにつけた時に束を保ちにくいっていう性質もあるのかもなって思うし、むしろその性質のほうに留意して描いたのかも知れないけど、とんこつと比べて麺の束がバラけて盛り付けられてて、なんか、上の具を盛った人と、土台の麺を盛った人の人格が一致してるなと思いました。ドサッとしてるというか。無骨な。とんこつのほうは、サハラさんも「このとんこつラーメン作った人は相当綺麗なラーメン心がけてると思う」って先ほど仰ってましたけど、麺の束も崩れてなかったし具を丁寧に並べてありましたよね。チャーシューも、整然と重なってて。こっちは、ドッカンドッカン盛った感じがして、さっきのとんこつのお店と違う人の気配がしますね。

《サ》 そう、違う店。私はこっちの方が好きな店。



所要時間:約2時間30分


《下描きを終えて ~もやしみそ編~》

すっごい楽しかった!下書きしてる時に味噌ラーメン食べたくなったから相当楽しかったんだと思う。早く色つけたいです。(サハラ)


■ 課題3 ■
■【塩ラーメン】■
〜下描き編〜


《サ》 塩のあたり。
メンマと海苔…。海苔は色的に浮きそうだったら無くすかも。

〔担〕 海苔、難しいですね。横着して黒で潰すと、そこだけ真っ黒けで苦になるかもな…。
上手くやればアクセントになり得るけど。
ペンでガサガサ線を引いて海苔の表面の感じを出しますか?それとも、ガツンとベタ塗りますか?

《サ》 線ですね!

〔担〕 あと、描く順番も気になります。
最後の最後でバランスが崩壊するリスクを背負うことになるけど、最後にペン入れます?
…それとも、もう引き返せなくなるけど海苔を最後に回したばっかりに崩壊する道を封じるために、最初に腹くくって海苔にペン入れちゃってから、海苔ありきで残りを描いていきます?

《サ》 やーどうかな、具の最後くらいかな。
黒っぽいものは欲しいけど浮かない程度にしか黒くしないかも。
緑っぽくするっていうか。


〔担〕 ああ、緑。海苔を黒じゃなくて緑って捉えるの、被写体観察してるんだなーって今しみじみ思いました。
ところで、塩ラーメンってどうなんですか?「スープの透過さえうまくいけば、とんこつよりは扱いやすいんじゃないかな?」って想像しているのですが…。

《サ》 塩はなんかもう汁無いくらいの感じで描いて汁の表面に光でもあれば良いかなあ~と思ってます。

〔担〕 あー!そうか、「存在してるスープを透過させる方法」って考え方じゃなくていいのか。描き方、方法論としては「スープの存在は無視」って考えちゃっても同じところに辿り着けるわけですね。
そりゃそうだ。

《サ》 見えないものは描かなくて良いかなって…。

〔担〕 合理的。
「被写体のことを考え尽くせ!」みたいな精神論だけじゃ限られた時間の中で仕上がらないしね…。

《サ》 どうやっても見えないものは描けないからね…見えてるところをちゃんと描くのが一番近道と思う。

〔担〕 思考パターンの冷徹な取捨選択みたいなのって、被写体に綿密な思いを馳せて描くのと同じくらい捨て難い、大事なことだと思います。考え方としては相反するんだろうけど、合理性を捨てると原稿一生仕上がらない。

《サ》 そうだね、その絵の中で一番見せたいところに力入れて他は崩れない程度に整えながら描くのが良いのかも。



《サ》 玉子はツヤツヤにする。

〔担〕 うわー、なんか、すごい塩だ。なんで塩って感じがするんだ??「元々これが塩だって知ってるから」っていう理由を差し引いた時に残る理由が知りたいです。

《サ》 え、すごいな。見えるか。

〔担〕 なんだ?山盛り感がないから?この平面な感じが塩っぽいのか?なんだ?…え、ねえ、これはなんでこんなに塩っぽい感じがするんですか?盛り方?具?なんですか?
どの部分に塩ラーメン感を最も醸し出す装置を仕込んでいるんですか?

《サ》 え?!なんでだろ??透け感かなあ…。
麺ちゃんと流れ描いてるからかも。
あと白いネギがプカプカしてるところとか。

〔担〕 ああ、なるほど、麺の流れる感じや、ネギを一塊に描かないでプカーっと自由に浮かせることで、清涼感っていうか、内容物同士の、いい意味での関係の薄さが成立するのか。とんこつや味噌みたいな粘度を感じないって言えばいいのかな。

《サ》 平坦なのもあると思う。コッテリじゃない感じ…。サラーっとしてる。

〔担〕 ああ。ね。サラーっとした雰囲気を感じる条件をいろんなパーツを使って揃えると、塩だな~って思いますね。なるほど。


《サ》 メンマはちょっと保留…。ネギの散らかし方で量を決めます。あと長さが短いかも。

〔担〕 メンマの長さ?あー、そう言われて見ると…。これ、長さの調整ちょっと難しそうだなって思いました。具を広げすぎると、こぢんまりした塩の慎ましさみたいなオーラ?が削げちゃうし、だからって、ある程度は思い切って大ぶりな具を描かないと、なんか貧相なラーメンになっちゃうような気もするし。

《サ》 メンマの正確な長さがわからないけど、あんま丼の端にくっついちゃうと山盛りっぽく見えるからね。

〔担〕 うん。盛っちゃうとちょっと味噌とキャラ被る。
それにしても、私が考えたお題なのでこんなこと言うのヒドイんですけど、こんなに考えることの多い絵を描かされてお気の毒ですね…。もう私の指示を聞かなければならないアシスタントってわけでもない上に、この企画に関して言えば、編集ライター兼聞き手として起用して頂いたのは私のほうなのに(笑)

《サ》 あーでもアシスタントでラーメン3つ描いてって言われたことないから楽しいよ(笑)


《サ》 ネギ…。だんだんコツ掴めてきて描き過ぎそうになるけど麺と調整しよう。

〔担〕 コツ!
教えてくださいよ。

《サ》 え!うーん、これの場合は楕円の中にさらに円がる感じ。厚みもサイズも箇所によって違うからマチマチに…あとはランダムに配置するとか…ランダムってすごい勘と手癖がでるから5個描いたら離れて見て…。

〔担〕 なるほど、絵を描く感覚が視野狭窄にならないように。

《サ》スープに浮いてるのは器と同じパースなんだよ。

〔担〕 …フリーハンドで描いてるネギにまで真面目にパースかけてたんだ…。パースの説明、今回いっぺんにやると読んでくれる人も大変だろうから、改めて触れなきゃ。
とんこつは万能ネギって言いましたっけ、小ネギ。小っちゃいやつでしたけど、こっちは大きく育った青ネギですね。…あれって、あの、青いところが上にあって、白いところが長いネギ、あれって青ネギって名前で合ってる?青ネギって俗称か総称?

《サ》 青ネギ?かな。白いやつ。白くて太いやつ。ぎりぎり黄緑のところまで使うやつ。

〔担〕 余談なんですけど、調べたら、小ネギって色んな地域のJAが力入れてるみたいで、福岡には『博多の万能ねぎ』っていうのあるんですって。これは、とんこつラーメンって小ネギが多いイメージがあるんですけど、関係あるのかな。

《サ》 あるのかな!?
でもとんこつラーメンに白いネギじゃつまんないよね、見た目。

〔担〕 あはは、絵的にはそうですね。確かに。白に白ってね。
他にも佐賀県や大分県もブランド小ネギを出してて、九州勢だいぶ小ネギが盛んだな~って。
あっ、雑談だから、ネギの生い立ちまで調べなくていいですよ(笑)仕入れた知識を口にしたかっただけ。聞いてくれてありがとう。
ところで、小ネギと育った青ネギの描き分けってどうするといいですか?

《サ》 これはたぶん、まずはサイズが違う。

〔担〕 確かにね(笑)
言葉で聞くと実物の小ネギと青ネギを思い浮かべて「そんなの当たり前じゃん」とか感じるっていうの、絵をそんなに入れ込んで描かない人ほどそう感じるんじゃないかなってんですけど、いざ自分で絵に落とし込むと、ちゃんとサイズを描き分けられてなかったりしてね。ぼんやり描くとサイズ感覚って欠落しがちっていうか。

《サ》 あと小葱は色が濃いから斜線で円の向こう側とかに線入れてもいいかも。白いネギは太くて中身があるから。鍋の時にやけどするやつ。それを描いたり、かな。



《サ》 麺。
ちょっとネギと喧嘩しそうなので飛ばし気味で描いて、トーンでコントラストをパキッとさせます。

〔担〕 ネギも線、線、線、線!!麺も線、線、線、線!!メンマもディティールをしっかり出そうとすると線、線、線!で、これ、悪い意味で生真面目に線描きすぎると、ガチャガチャしそうですね。

《サ》 そうなんだよ、これは細かいものの集合体の集合体になってしまった。

〔担〕 せっかくのサラッとしたイメージが犠牲になりやすい落とし穴がこんなところに…。



《サ》 海苔…。ペンはこれくらいであとはトーンで色調整する…。
汁の光をうまく海苔のところとかで表現したい。

〔担〕 あー、これは、海苔を採用する方向で固まったということでしょうか?!質感重視の海苔ですね。海苔の表面の凹凸がちゃんと反射してる。

《サ》 採用!
あ、のり描くと丼の歪みが軽減されるよ(笑)

〔担〕 はははは。ズルいけど、すっごい分かる。丼が上手く描けない人はハミ出し系のトッピングをしておけってことですね。
この海苔のペンタッチはザッザッって一方向にペン線引くイメージですか?…それだとちょっと海苔のゴワゴワ感が足りなくて寂しいかな…?
…カケアミみたいに、複数の方向からの線を絡めて凹凸出しまくります?…あ、…いや、でも、それはそれで煩いか。
どうなるんだろう。

《サ》 たぶん下書き通りに一定方向に線ひきながら濃淡出して、あとはトーン貼って削るかなぁ。

〔担〕 器の処理はどうなるんですか?出題時の小言で「正々堂々白い器で描け」みたいなことは一応言ったけど。

《サ》 器は真っ白がいい。

〔担〕 なるほど。清涼感を保ちつつコントラストが出て、何より、内容物の線の多さをフォローしてくれますよね。


《サ》 チャーシュー。繊維は全体見てやめるかも。

〔担〕 チャーシュー、悩みどころですね。
この線で表現されてるスジっぽさで、パサパサした感じが出るわけですもんね。

《サ》 そうなんだよ。

〔担〕 「パサパサ」って不味そうな言い方になっちゃったけど(笑)
でも、とんこつや味噌よりはサッパリした感じが欲しいわけだから、そうすると「脂でギトギトな感じは軽減しなきゃ…」ってなって、どうしてもこのチャーシューは他の2品と比べて若干、若干ね。程好く。程好くパサパサして欲しい。薄く切ってもホロホロ崩れない、固めの煮込みがいいんじゃないか、って思うんですけど。
でも、その一方で、ネギも線!麺も線!海苔にもディティール線!メンマにもディティール線?…って考えると、これ、チャーシューどうしたらいいんだろう…。
とんこつラーメンのチャーシューよりは硬目になるように煮るなり焼くなりしたチャーシューってイメージですよね?結構薄いのに全然歪んでないもんね。

《サ》 あ、そうそう、ぎゅっとしてるやつ!

〔担〕 とんこつが一番、次いで味噌、最後にカナリ差が開いて塩、っていう順で柔らかさ、ホロホロ具合が高いのかな?って思ってチャーシュー見てたんだけど、合ってます?とんこつのチャーシュー見たとき、豚肉の層が大きく分かれてて、これはカナリ脂身も広めに取って作られたチャーシューを想定してるんじゃないかな?って。バラ肉?

《サ》 イメージはそんな感じ!とんこつは脂多めのやつ。

〔担〕 味噌に乗ってるチャーシューもちょっと湾曲してるっていうか、重力に負けて中央が緩やかに凹んでたから、これは柔らかそうだな、でも豚肉の層がこの分かれ方ってことは、脂肪の層がドーンとくるやつじゃなくて、赤身がブロック分けされてる隙間に脂肪があるやつ、ロース…肩ロース?…から作ったチャーシューを想定して描いてるのかな、って思って。
塩ラーメンに乗ってるのも、味噌のよりは食感がしっかりしてるけど、これも使ってる豚肉の部位は同じですか?

《サ》 そうそうそう!
それの薄めのやつ。周りが赤く焼けてる感じの。
全部薄めなのは趣味だけど。

〔担〕 あはは。「薄っすいな〜、もっとガツンと来いよー!ラーメン食べて痩せる気かよ〜!私を太らせる気あんのかよ、本気出せこのブタぁ!」とは思った。チャーシューに対して。私はね、1cm未満はチャーシューじゃなくて準チャーシューみたいな扱いだからさ(笑)でもまぁ、サハラさんが私と比べたら断食レベルで少食なの知ってるから、これはもう個人の趣味の問題だなと思ってるけど。
それにしても細かいですよね、設定。どのラーメンも、“三次元の人が描いたラーメンの絵”というよりは、「この原稿の中に、具材と食感を真面目に考えたラーメン屋さんが居て、その人がメニュー開発した歴史の説明がつく」って思いました。イラストとしては無くても成立する要素なんだけど、漫画って基本的に原稿の中に人が住んでる世界があって、それを読者に見せ続けるから、個々の人格とか思考の説明がつく絵が小物や背景として存在してくれると、キャラクターの性格が本人の言動以外のところからも肉付けされて、機能的だなって思うんですよ。

《サ》 そうだね、背景とか物はその人の人となりを表すために必要っていうのもあるから、それを表現するとしないとじゃキャラの作り込みの深さが変わるかなとか思う。ので、そこまで指示出してくれる作家さんは「拘りすごいな」って思うし、出せなくてもこっちが察して絵に描くと「そうそうこういうの欲しかった!」ってなってくれるし。考えると面白い。

〔担〕 例えば「豚肉が嫌いなラーメン店主が作った、本人が食べるラーメンを描いて」って言ったら、そのキャラクターやそのシチュエーションに合わせた料理を考えてくれるわけでしょ?

《サ》 一応…がんばるけど…めんどくさいなそいつ。



所要時間:約2時間30分


《下描きを終えて ~塩編~》

下書きの段階では線をどこまで書き込むか、の部分が片付けきれてないので、塩が一番まだ不安かもしれない…ペンで調整していく部分が結構あるかもしれないです。がんばる…(サハラ)




2016年3月9日
注文の品、いよいよ完成です。


■ 課題1 ■
■【とんこつラーメン】■
〜ペン入れ編〜


『器』


《サ》 下描きにテンプレートの合いそうなところを合わせて線引きします。

《サ》 こーいう時は0.03のミリペン。ミリペンは消しゴムかけると薄くなるから何回か重ねてペン入れします。

〔担〕 今使ってたのはアール定規とも呼ばれている画材ですね。頻繁に使う物じゃないので持ってなくても絵は描けますしプロにもなれますが、神経質に綺麗な曲線を引きたい場合は、これが1枚あると便利です。…値が張るから私はこれ買ったの連載作家になった後だったような気がする(笑)お皿とか空き缶とか使って曲線描けるから無理に買うほどのものでもないね。

《サ》 縁はこんな感じ。白い器はペンで描きすぎるよりはトーンかなと思う。ベタは細かい斜線の組み合わせです。あとでホワイトで調整します。


『チャーシュー』


《サ》 チャーシュー…も白いので、焦げ目?焼き目?と肉の脂身の間の繊維濃いところらへんとか、トーン貼るときのガイドみたいな感じで細く線引いときます。

〔担〕 「白いので」はどう解釈したらいい?

この続きをみるには

この続き: 20,004文字 / 画像77枚
この記事が含まれているマガジンを購入する

マンガ絵で描くお料理のお絵描き講座です。 2016年上半期の分「ラーメン」「焼き鳥」「甘いもの」「いろんな焼肉」を収録しました。(*今号の…

または、記事単体で購入する

第1品目【ラーメン】を3杯/完食御礼!

二次元加工食品まんがフーズ

290円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
30
〜マンガの食卓を黒一色で彩る〜

こちらでもピックアップされています

マンガ絵の料理教室
(2016◎上半期号!)
マンガ絵の料理教室 (2016◎上半期号!)
  • 4本
  • ¥1,160

マンガ絵で描くお料理のお絵描き講座です。 2016年上半期の分「ラーメン」「焼き鳥」「甘いもの」「いろんな焼肉」を収録しました。(*今号の値段はバラ売りと同額です。)

コメント (1)
ここまで詳細に批評頂けると思わず、本当にありがとうございました!1つ1つの作業が美しくて見入ってしまいました。何度も読んで勉強させて頂きます。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。