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車椅子で役者をやるもの。

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車椅子ユーザーになって芝居復帰に至るまでの話し。
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#転機

車椅子で役者をやるもの。(seen5自由と挨拶)

車椅子で役者をやるもの。(seen5自由と挨拶)

新しい職場は沢山の仕事と沢山の自由、沢山の知り合いを俺にくれた。毎日が刺激的で本当にやる気に満ち溢れてた。その新しい知り合いの中には演劇関係の方も含まれた。その方々と話す世界は本当に楽しく僕をワクワクさせた。

少し時間は戻るがこの2年前にフェイスブックで10代から一緒に芝居をやっていた何名かと繋がっていた。20年以上会ってなかった仲間達。時折りテレビや映画出演の知らせ、舞台公演の案内は届いたが羨

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車椅子で役者をやるもの。(seen4 期待しない)

車椅子で役者をやるもの。(seen4 期待しない)

新しい職場。そこは前職とは全く異なる福祉業界。そこで事業推進部というポジションを用意してくれた。仕事内容は法人広報、事業開拓などの営業のような内容だった。その為、沢山の職種の方々と知り合い交流を持つようになった。その際、話題になるのは昔何をやってたかの話し。直近の仕事は元より、障害を持つ前の話しにもなる。決して嫌な訳ではない。ただの昔話。今の自分には関係のない世界の話し。仕事にも十分満足している。

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車椅子で役者をやるもの。(seen3 動く)

車椅子で役者をやるもの。(seen3 動く)

復職してからは会社でのポジションが変わった。腫物のような対応。しかし、もうあまり会社に未練もなかったし休職中で自分を見つめ直す時間を取れたので逆に清々しかった。人と比べて「上へ上へ」の気持ちもなかった。無理も以前よりしなくなった。しかし気づけば1年後。また管理職候補の話になりストレスと向き合う事に。恐らく会社にいる限りこの繰り返しになるのだろう。そして自分を騙し騙し会社にしがみついてまた自分を抑え

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