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『学び合い』のワークショップ

先週あったワークショップのファシリテーターのお仕事。

ヤングケアラーや不登校・ひきこもり。。。
こんな状態になったのは当事者や家族の『個人の問題』なのか?
私は『個人の問題』だと考えません。
「家族のせいだ」とも思いません。
「社会のせいだ」とも言いません。

『今』の社会だけの問題ではなく、私達が「よかれ」と信じていた文化や価値観、これまでの歴史の中で現代に合わなくなって来たしわ寄せが、子ども達の生活や子ども達の状況に浮き彫りになってきた。
そんな風に考えています。

子ども達が「こどもらしく」子ども時代を過ごせること。
この為に『今』私達に出来ることは何でしょうか?

『学び合い』のワークショップ
福祉領域で子ども達と家族を支える人達と、教育学校領域で子ども達と家族を支える人達。
同じ景色の中に居ても、立っている場所が違えば、見える世界は違います。
まずは顔を合わせてお互いを「知る」
そして「対話」を通して学び合っていく。

社会課題、例えば「ヤングケアラー」などそれぞれの手立てを話し合う個別の場も大切だけれども。
もっと大きな枠の中で子ども達と子ども達を取り巻く状況や環境を考えていく「場」、支援者同士もゆるやかに繋がりあえる「場」が大切なんじゃないか?

『地域共生社会』
お庭の掃除をした ついでに 家の前の道路のゴミも拾う
お散歩の ついでに 子ども達の登校を見守る
警報が出てから避難しよう ついでに お隣さんにも声をかける
お弁当の配達の ついでに 配達先のお年寄りと少しおしゃべりをする

そんな「ついでに」から顔の見える関係に繋がっていく。
個人・個人に出来ることはたかが知れている。
だけどこんな「ついでに」の重なり合いを、みんなでやっていくことで、
私達のつながりは「線」から、やがて「面」への広がっていく。

福祉領域、教育学校領域、共にゆるやかに繋がりあう中で、見えてくる景色はどんな世界なのか。
はじめての企画にわくわく。
やったことのない企画にドキドキ。。。

集まっていただいた16名の参加者さんと、哲学対話『本質観取』の方法で「こども達にとってよい環境とは」を3グループに分かれて話し合っていきました。

どこのグループでも出ていた大切なキーワードは『つながり』という言葉。

あるグループでは『つながり』の本質まで考えていました。
『つながり』は子ども達一人ひとりが大切にされることであり、その為に私達大人に出来ることは、時間にも心にも余裕を持つこと。

まさしく、「わたし」も含めた私達大人も、子ども達にとっては「環境」だ!
目から鱗の発見。「わたし」も大切にしなくては!「わたし」大切にしても良いんだ!こころがほっと暖かくなって瞬間でした。

また別のグループでは『つながり』方についても話題に上がっていました。
子ども達の目線になる。そして子ども達と「ワクワク」を探しながり、大人も本気を出して、本気で遊びこむ。

忘れていた!
息子くん達と一緒に心から楽しんだ思い出。
夏の暑い日。ビニールプールに水を張って息子くん達と水遊び。
途中から楽しくなり過ぎて、服がびしゃんこになりながら。
水しぶきの中、きゃっきゃきゃっきゃとおおはしゃぎ。
息子くんを楽しませようなんて気持ちは忘れるくらいに、自分ごとに楽しんでいるママの笑顔を、嬉しそうに目を細めて見ていた息子くん達。

そうだ。「わたし」も子ども達と一緒に楽しんで良いんだ!
子ども達との関わりで1番大切なことを思い出させてもらった気持ちになった。

もう1つのグループでは『つながり』の具体的な作り方まで検討されていました。「場」と「人」と「体験」

世代を超え交流できる拠点がそれぞれの地域にあること。
近所の子ども達に、まるで我が子のように愛着を感じるれること。

子ども達一人ひとりが大切にされる為には、
おとなが「子どもは大切にするべきだ!」の「べき」論で行動するよりも、
こころから「子ども達が愛おしい」と感じられ、地域の子ども達の成長を我が子のように喜び合える環境があることが大切なんじゃないのか。
その為にも小さい頃から近所の子ども達と触れ合える機会が、子ども達だけでなく私達にも必要なんじゃないのか。

確かに日本は地域のおとな達の「生活」の中で、子ども達を慈しみ大切にしてきた文化がありました。
そうだ!「わたし」は「~するべき」ではなく、ただ純粋に子ども達に出会いたかったんだ!

ワークショップの最後、最初の配置に戻って輪になって。
皆さんからは自然とほんのりピンクの笑みがこぼれ落ちている。
会場全体が暖かい雰囲気に包まれていた。

「対話の楽しさが実感できた。お互いの見える世界の違いを知ることが出来た」
「こんな場が見えない壁を低くすることに繋がると思った」
「まさしく学び合い。視野が広がった。こんな場が欲しいとずっと思っていた」
「今、自分ができることから始めたいと思った」

子ども達とわたし達の未来の為にできること。
「学び合い」のワークショップ。第1回。
最後に私の感想を・・・。
「学び」は楽しいことなんだ!
「つながり」も「対話」も楽しむものなんだ!
未来はひとりではなく、みんなと紡いでいくものなんだ!

学び合える仲間との出会いに心からの感謝。
こんな「場」を創ってくれて主催者さんに心からの感謝。
まだ見ぬみなさんにも。読んでくれてありがとう。感謝。。。

#未来のためにできること

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