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仲間とお好み焼きに書いた「OL」

ちょっと、今日は良い話

私には、中学時代から仲良しのグループがいます
きっかけは、吹奏楽部のアンサンブルのチームを組んだことでした

タイプも友達のグループも違う私たち
各々が別の友達と遊び、別々のことに興味を持ち、別々の考え方を持っています

でもね、6人が一緒になるとぴったりおさまるの
何度、このおさまり具合に驚いてきたことか

みんなで一緒に吹いていた時間は、私が持っている最も輝かしい時間のひとつです
みんなが吹くのが好きで、みんなのことが好きで、あの曲が好きだった
みんな心の底からそれを信じきっていました

毎日が楽しくて満ち足りていました
学校に行って授業を受けて、放課後部活でみんなで吹いて、部活が終わった後スタジオを借りてみんなで吹いて、練習が休みの日はみんなでお泊まりをしました
大好きな人たちとずっとずっと笑い合っていた時間、幸福でした

お好み焼きをみんなで食べに行った日
その日も幸福で、一緒にいられる時間が嬉しくてたまりませんでした
その日に撮られた、印象的な写真があります

OL
ババア

ん、なに?

私たちもなぜこれを書いたのか、あまり覚えていませんでした
ただ、この時すごく盛り上がって、その盛り上がりをここに記したような気がしていました
幸福な日の写真なので、何度も見返したことはありますが、この言葉の意味はわからず 誰もわからず

でもね、聞いてよ
私ね、中学時代毎日日記をつけていたんです
それはそれは素晴らしく面白い日記です
可愛らしい中学生たちが凝縮されたような日記です

それを最近、夜な夜な読み返すことにハマっています
心情をかなり細かく綴っている日記なので、その気持ちが私の心の中を侵食しつつあり、私は今中学生の心を持っている感じになっているんですけどね

でね、この前、その日の日記に到達したんです!
毎日がきらきらとしていて、生命力にあふれた日々の中にその日はありました

あったのです

私たちは OLグループでもあり、ババアグループでもあり。
OLの由来は、OLになってもこうやって集まってそうだよねって。お酒飲みながら。〇〇、めっちゃ飲みそう。ほんとにそうなったらいいなあ。
一緒にいて楽だし、楽しかった。

そうだったのね
OLになっても、ババアになっても、いつまでも一緒にいられる、その確信が当時の私たちにはすでにあったのです
うん、そうだった

何もかもを信じてた!

そうだったなあ
私たちの絆を、疑わなかった

それでね、その確信は、正しかったんだよ

私たちは、もうすぐ22歳になります

もう社会人の子も、まだ学生の子もいます

今もね、春・夏・冬に会って、花火をして、お酒を飲んで、話して、カラオケをして、オールをしている

OLになっている子はいないけれど、働き始める年代に、私たちは一緒にいます
今も時間を忘れて話して、笑って、ふざけています

中学生の頃、信じられるものなんて少なかった
幼い私たちには、周りのことも、自分のことも、人生のこともわからなかった

それでもね、この仲間といつまでも一緒にいるってことは、信じられたんだね
すごいよ よかったね

私たちが今、あの時の私たちの確信を、真実にしています

うん、私たちはずっと一緒
って声は、あの時発せられたものでも、今発せられたものでもあります



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