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映画やドラマのこと

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2024年7月の記事一覧

大人になったビビアン・スーを愛でる台湾映画『ママボーイ』

大人になったビビアン・スーを愛でる台湾映画『ママボーイ』

台湾映画の『ママボーイ』
こんな映画があったんですね。

最近のマイブームが台湾カルチャーなので、国内配信している映画やドラマも調べていたらU-Nextにありました。

ビビアン・スーが主演か、懐かしいな!

この魅力的な大人の女性がビビアン・スーだな。
上映時間も98分と手頃な長さ。
よし、観よう。

※※※

観てよかったな、と思えるなかなか味わい深い小品でした。

それにしても、この『ママボ

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ディストピアのような本当の話〜映画『あしたの少女』

ディストピアのような本当の話〜映画『あしたの少女』

韓国映画『あしたの少女』をやっと観ることが出来た。

大体のおらすじは色んなレビューでもれ聞いていたが、ここまで酷く切ない話だとは思わなかった。
どんなに酷い仕事であっても生活のためにと組織やシステムにがんじがらめになっているうちに、その酷さにも気づかないのか見ないふりをしているのか、麻痺してしまっている大人たち。
搾取され、犠牲者となるのは前途あるはずの若者たち。
その若者たちもやはり生きていく

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40年近くを経た今でもリアルに響く歌〜映画『リンダ リンダ リンダ』

40年近くを経た今でもリアルに響く歌〜映画『リンダ リンダ リンダ』

もう20年近く前の映画なんですね。

ペ・ドゥナが韓国からの留学生のソン役ではじめて出演した日本の映画。
日本語があまり分からないのでいい加減な返事をするという役どころだけど、リアルの現場でも同じように日本語があまり分からなかったんじゃないだろうか。
松山ケンイチ扮する男子学生に告白されるシーンがあって、彼は一生懸命覚えてきたハングルで告白するんだけど、ソンは彼のことを記憶していなくってというシー

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今度のクドカンは。。。ドラマ『新宿野戦病院』

今度のクドカンは。。。ドラマ『新宿野戦病院』

宮藤官九郎脚本ドラマだということで、かなり期待してたんです。
だけどな、どうかな。
まだ2話終わっただけだけど、なんかチグハグというか、コメディ部分が滑ってるというか、なんかしっくり来ない。
演出がハマってないのかなぁ。
今のところはちょっと期待はずれと言わざるを得ない。

ドラマ的には、これでもか!と新宿歌舞伎町を舞台に現代社会の問題をぶち込んで来ているんだけど。

東横キッズ
パパ活
未成年者

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テレビ朝日ドラマプレミアム版『ブラック・ジャック』を観て

テレビ朝日ドラマプレミアム版『ブラック・ジャック』を観て

TVerで間に合ったので観ましたよ。
テレ朝ドラマプレミアム版といえばよいのか、高橋一生版といえばよいのか、とにかくドラマ『ブラック・ジャック』

このドラマについては、キリコのキャラクターが男性から女性(石橋静河さんが演じてました)になったとか、キャラデザインがイメージじゃないとか、それについて人物デザイン監修の方がコメント出して説明したりとか。例の日テレドラマの「原作改変」事件(あえて事件と言

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色々と残念だった映画『愛にイナズマ』

色々と残念だった映画『愛にイナズマ』

いやあ、変な映画でした。
変な映画って失礼な物言いですが。

想像してたのと全然違うんです。
『愛にイナズマ』というタイトル、
映画宣材ポスターイメージ

これですね。
雨に濡れた2人が運命的な出会いをする。
まるでイナズマに撃たれたかのような衝撃。
「この出会い、一億ボルト」

ところが、ところが、
え?そんな映画だっけ?という感じ。

観てから一週間くらい経っているので細かいところは記憶も定か

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誰にでも起きうる恐ろしさ〜映画『福田村事件』

誰にでも起きうる恐ろしさ〜映画『福田村事件』

森達也監督はドラマ映画を撮ってもメチャクチャ上手かった。

森達也監督のドキュメンタリー作品は一部しか観ていないけれど森達也を意識させるに十分な作品だった。

手持ちカメラでオーム真理教の内部を撮影したドキュメンタリー『A』も続編の『A2』も凄かった。

佐村河内守とは何者なのかに迫った『FAKE』に至っては、ほとんどドキュメンタリーなのか、それこそタイトル通りフェイク・ドキュメンタリーなのか?と

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