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映画やドラマのこと

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2023年10月の記事一覧

想像と少し違ったけど、ほっこり素敵な映画 『パリタクシー』

想像と少し違ったけど、ほっこり素敵な映画 『パリタクシー』

フランス映画の『パリタクシー』が上映前から気になっていた。

フランスでタクシーの映画ときたら、ずばり『TAXi』という映画が思い浮かぶ。
フランス映画のヒットメーカー リュック・ベッソンが制作・脚本のカーアクション映画。
スピード狂のタクシー運転手ダニエルが改造プジョーでぶっ飛ばす痛快な作品だが、コメディ要素もふんだんに盛り込まれていて、勝手にジャンルを作るとすると
「痛快コメディカーチェイスア

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もはやノンフィクション〜映画 『夜明けまでバス停で』

もはやノンフィクション〜映画 『夜明けまでバス停で』

制作:2022年(日本) 配給:渋谷プロダクション劇場公開日:2022年10月8日上映時間:91分監督:高橋伴明脚本:梶原阿貴出演:板谷由夏、大西礼芳、三浦貴大、柄本明、根岸季衣、柄本佑、ルビー・モレノ、etc

痛い、とても痛い映画。

自作アクセサリーの制作・販売という手に職を持つ北林三知子(板谷由夏)は、別れた夫が自分名義のカードで借金をしたために、その返済のため住み込みのパートとして居酒屋

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住む世界が違う人たちを垣間見る映画、これは東京だけの話なのだろうか 『あのこは貴族』

住む世界が違う人たちを垣間見る映画、これは東京だけの話なのだろうか 『あのこは貴族』

松濤に住んで、学習院や慶応を幼稚舎から持ち上がりで卒業して、
親類には開業医や貿易商や政治家が1人はいて、なんなら企業オーナーだったり、そんな僕らのような一般人の価値観とは全く違う世界で育てられてきた人達って本当にいるんだな。
そんな住む世界が違う人たちを垣間見る東京映画だった。

門脇麦さん演じる華子はいわゆる「ええとこの娘(こ)」、
いやええとこの娘どころじゃないか。
それが貴族なのかどうかは

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マーティン・スコセッシ監督最新映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

マーティン・スコセッシ監督最新映画 『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

今日は2本立て、午前中に1本観て、2本目に本作。

最初は映画館で観るつもりなかったんです。
Appleオリジナル映画なのできっとすぐにApple TV+で配信されるだろうし、上映時間 3時間26分なんて無理だし笑、みたいな。

しかし、むしろ長尺の映画だからこそ、しかも史実モノも圧倒的な迫力のスコセッシ映画でしょ、やっぱり映画館で没頭した方がいいんだろうな、と思い直して初日に行ってきました。

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予想通りの大傑作だったよ! 『ザ・クリエイター/創造者』

予想通りの大傑作だったよ! 『ザ・クリエイター/創造者』

*ネタバレしないようにしているつもりですが、それでも少し内容について書いていますので、未見の方はご注意ください。

今日は有休を取って、午前中に1本、昼食を挟んで午後からもう1本、2本立て行ってきましたよ。
だって、最近の大作映画の上映時間って長いんだから。

さて、1本目の映画は『ザ・クリエイター/創造者』です!

2023年製作/133分/G/アメリカ原題:The Creator配給:ディズニ

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むしろハッピーエンドがよかった野島伸司ドラマ最新作 『何曜日に生まれたの』

むしろハッピーエンドがよかった野島伸司ドラマ最新作 『何曜日に生まれたの』

この夏のドラマで話題になってもの1つに『何曜日に生まれたの』がありました。
脚本が野島伸司ということでドラマ界隈ではざわざわしていたみたいです。
久しぶりのオリジナル作品だとか。
とはいっても、2000年代も2010年代も作品はあったみたいですね。

野島伸司脚本。確かにその響きには馴染みがあります。
主役も飯豊まりえさんだし(NHK朝ドラの『ちむどんどん』以来ファンなんです)、よし観てみるか。

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やっぱり凄かったわ 『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』

やっぱり凄かったわ 『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』

マーベルキャラクタなのにMCUではないスパイダーマン映画。
このアニメーションシリーズも同様にソニーとコロンビアが制作しています。

2018年の前作『スパイダーマン:スパイダーバース』(原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse)が公開された時は、
「なんだ、アニメか」
と正直ちょっと舐めてたんです。

しかし、公開直後から評判が上々で、
「この作品でアニメーション

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ヨーロッパ企画 『切り裂かないけど攫いはするジャック』を観てきました

ヨーロッパ企画 『切り裂かないけど攫いはするジャック』を観てきました

ヨーロッパ企画の新作舞台『切り裂かないけど攫いはするジャック』を下北沢の本多劇場へ観に行ってきた。

・ヨーロッパ企画25周年ツアー「切り裂かないけど攫いはするジャック」

・ヨーロッパ企画第42回公演「切り裂かないけど攫いはするジャック」

パンフレットでは2種類の記載がある。
おーい、どっちやねん!

まぁどっちでもええわ。

実は僕は、
ヨーロッパ企画の舞台もはじめてなら、
演劇の聖地とされ

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