**************************************** Perch.のお手紙 #146 **************************************** お別れはひらめきに似ている。 さて、今日は何を書こうかしら? と思ったその刹那、今日が最終回なんだな、と思った。 4年前までよくケータリングをご注文下さったお客様が、先日久しぶりにご注文を下さった。 到着してみると、当時よく通った田町のレンタルスペースで、いろいろな方の
**************************************** Perch.のお手紙 #145 **************************************** 夏が押し寄せてくる。 冬は忍び寄ってくる。 秋は現れる。 春はある日そこにある。 そんな気がする。 夏はどっという勢いで、迫ってくる。 いつの間にか飲み込まれてしまう。 押し流されてしまう。 そんな力強さに押し倒されるのは結構気持ちが良い。 夏の日のアイスコー
**************************************** Perch.のお手紙 #144 **************************************** そして思った。打ち上げ会場に向かう真っ暗な田舎道を歩きながら、こうしてお料理を続けていれば、きっとそのお料理が私をどこかに連れて行ってくれるだろう、って。 倉林さんのお料理を初めて食べたのは一体何年くらい前の事だろう? 地元吉祥寺の仲間たちに連れられて、麻婆豆腐がおいしいと
**************************************** Perch.のお手紙 #143 **************************************** 「好きかも」という気持ちが「やっぱり好きだ」と確信に変わっていく瞬間が愛おしい。それは、誰かを好きになっていく過程でも、モノを好きになっていく過程でも、場所を好きになっていく過程でも。 アトリエの3周年のお疲れ様に先週から高知に来ている。 昨年の夏の終わりに初めて訪れた
**************************************** Perch.のお手紙 #142 **************************************** ものすごく、ものすごく辛くて、心が壊れちゃう。 今週は久しぶりにそんな1週間でした。 どんなに長く自分と付き合っても、どんなに丁寧に心身のケアをしていても。 社会の中で生きていると、自分から飛び込んだかどうかに関わらず、どうしようもない問題に直面することはあるものです。
**************************************** Perch.のお手紙 #141 **************************************** 身体は私の家なんだ、と今週ふと思いました。 4月は仕事の繁忙期にプライベートな予定も重なって、随分と密度の濃い毎日でした。 春のせいか人に会う機会も多くて、刺激のある反面自分との対話の時間が少ない1ヶ月。 身体が持つのか、体調を崩さないか、と少し心配をしながら過ごしました
**************************************** Perch.のお手紙 #140 **************************************** 彼は今年も赤いバラを一輪持って階段を上ってきた。 すきを伝えることと、約束を守ることは、似ていると思う。 アトリエのご近所に住む小さな彼と出会ったのは、3年前。 クリスマスディナーのテイクアウトのご予約に、お母さんに連れられてクリスマスイヴの夕方にやって来たのがはじめてだ
**************************************** Perch.のお手紙 #139 **************************************** 「戻ってきましたね。」今日もつい言ってしまう。 ふとした世間話の中で、仕事先で、友達との会話の中で。 ほんのこの間まで、取ろうと思ったらいつだって乗りたい便が取れた飛行機。随分と便数が増えているのに、随分先まで乗りたい時間帯の便は予約が難しい。 隅々まで人がまばらだった東
**************************************** Perch.のお手紙 #138 **************************************** シン、と音の鳴りそうな夜のキッチンで、白ばい貝を目の前にしばしぼんやりとした。 コロナ禍でケータリングのお仕事がぐっと減った3年前。お料理の修行をちゃんとしたことがないことは、長年のコンプレックスだった。 ケータリングの注文が鳴り止まなかった季節、私の自信は「空元気」ならぬ
**************************************** Perch.のお手紙 #137 **************************************** ぴったりだ。気持ちがいい。 夜にお弁当を詰め終えて、疲れが消えて行くようだった。 久しぶりのスキー旅行の前日、試作続きだった1週間を終えて冷蔵庫には食材が満載だった。すぐに食べなくても良いものや冷凍できるものを除いても、整理して旅立ちたい。 ぐったりと帰宅したのは夜の8時
**************************************** Perch.のお手紙 #136 **************************************** 休日に、目的もなく本屋を散策するのはたのしいこと。 その後の予定もなくてどれだけ立ち読みしてもいいし、気が変わったらさっさと帰ってもいい。 気になっていた新刊の料理本や、おいしそうな特集が組まれた雑誌をぱらぱらとめくる。旅を誘う見出し、次に読みたい小説、外国の小冊子。そんな
**************************************** Perch.のお手紙 #135 **************************************** ロングボードに跨っていつ来るともしれない波を待っている。 空いっぱいに二重の虹がかかって、遠く鯨がその半身を海上に畝らせてはしぶきを上げて沈んで行く。日差しは低く水温が上がり切る前の少しひんやりとしたハワイの朝。 日中の暑すぎる太陽を避けて早起きをして入る海。一度沖に出ても
**************************************** Perch.のお手紙 #134 **************************************** みなさんこんばんは。 金曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか? 今週は新年会ラッシュで、いつものメンバーに、今年も仲良くよろしくね、とご挨拶ができて嬉しい1週間になりました。 そこかしこで「今年はちゃんとしたい」と言う声を聞いて、新年っていいな、と思いました。 さて、それ
**************************************** Perch.のお手紙 #133 **************************************** みなさんこんばんは。 2023年もはじまりましたね。 昨年は恒例のチームでの忘年会をしなかった代わりに、年末にスタッフ宛に冬休みの過ごし方にまつわるお手紙を書きました。 冬休みは終わってしまったけれど、みなさんにも今年最初のお手紙としてお届けします。長いので前編・後編の2
**************************************** Perch.のお手紙 #132 **************************************** みなさんこんばんは。 金曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか? このお手紙が届く時間には、私たちは日本デザインセンターの忘年会のケータリングをお届けし終わっている頃かなぁ、と思います。 今年1番大きなケータリングの一つとなりました。 今回は、モコメシさんのお声がけで山フー
**************************************** Perch.のお手紙 #131 **************************************** みなさんこんばんは。 金曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか? 目の前のことに夢中になっているうちに、12月はどんどんと過ぎていく。 今年も残すところあとわずかですね。 今年終えるべき仕事に向かい合いながらも、来年の計画や展望、夢なんかも議題に上る今日この頃、スタッフと話