2023年はじまりはじまり

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Perch.のお手紙 #133

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みなさんこんばんは。

2023年もはじまりましたね。


昨年は恒例のチームでの忘年会をしなかった代わりに、年末にスタッフ宛に冬休みの過ごし方にまつわるお手紙を書きました。


冬休みは終わってしまったけれど、みなさんにも今年最初のお手紙としてお届けします。長いので前編・後編の2通にする予定。


「無事に2022年納まって放心しています。

メンバーも一新して、新しい挑戦も多かった2022年。

今年は忘年会をセットしなかったので、こちらで少し。

私が冬のお休みに近年考えていることを少しまとめて、みんなへの年末のご挨拶とさせて頂こうと思っています。お時間ある際に読んでもらえたら。


◎年間の計画の大切さ

私は冬休みの間に、大体1年の計画を立ててしまうことにしています。

なんでそれが大切なのか?


日々の力は強力なので、ひとたび年が明けて日常が始まってしまうと「明日」とか「今週」とか長くても「今月」みたいな視点でしか物事が考えられなくなってしまいます。しかも、「やりたいこと」というよりは「やるべきこと」という大きな渦に巻き込まれてしまって、何がやりたいのか、を考える時間はほとんど作ることができません。


だから「1年」とかもしくはもっと長い「3年」とか「10年」とか、そういう長い視点で仕事や人生を眺めることが出来るのは、基本的にはこの年末年始の時間しかないな、と思っています。


だから、ずっと先のように感じる12月まで、大体この辺でこんなことをやりたい、とか、そのためにはこの辺でこれにとりかかれたらいいな、とか、これはあの人と一緒にやりたいな、とか、そんなことをある程度具体的にカレンダーに入れていきます。入れたとて、それこそ日常の力に押し流されて、実際にできるかどうかは10個計画しておいたうちの1個くらいなんじゃないかと思っています。


ちなみに、今年の私の大きな計画に「グローサリーパッケージのリニューアル」と「お店の酒販免許の取得」あとプライベートなこととしては「海外で英語の勉強をする」というのがありました。

これは今年に入ってそれが実現するように、それこそ1月の段階からかなり全力で取り組んでいたのですが、実際にそれが実現したのは全て秋以降のタイミングでした。しかも酒販に関してはまだほんの始まったばかり。


一見簡単に見えるような計画でも、実際に始めて見ると実現にはものすごく長い時間や労力がかかります。


今年はこれをやりたい、と計画したものに関しては1月から取り組む、というのもポイントだな、と思っていて、タイミングを測っていると、大体実現させることができないな、と思っています。


長い視点での計画は「灯台」みたいなところもあって、それがありさえすれば、目指す場所がわかる、というのも大きいな、と感じています。

目指す場所がなければ、辿り着くことも出来ないんじゃないかと思います。



◎本を読む

なんで私がこんなに本を読むのか、もちろん好きだからなんだけれども、それ以上に「必要」だから、と思っています。


大人になると、新しい出会いは減る一方で、コミュニケーションは表面化する一方です。時間に制約もあるし、新しいことを教えてくれたり、本音で話してくれる人はどんどんと減っていきます。


本を読むことは、私の知らないことを教えてくれる他者との対話であり、他者の話を聞くことで引き起こされる自己との対話です。誰かとの対話の中でしか知ることのできない自分というのがたくさんあって、場所も時間も人見知りか社交的かも選ばない本ってすごいものだな、と思います。


本を読むと、知らないことの多さに驚きます。そしてそれはいつでも自分を謙虚でいさせてくれます。謙虚でいなければ、誰も注意してくれなくなります。謙虚でいなければ、新しいチャレンジが出来なくなるな、と思っています。

謙虚でい続けることが、成長し続けられる条件なんじゃないかな、思っています。


小説でも、レシピ本でも、なんでも構わなくて、新しい対話と発見の時間を自分にご褒美としてあげることが私の冬休みの読書です。」



ゆるゆると始まった2023年。

今年は一体どんな1年になるんだろう。