失敗と迷惑

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Perch.のお手紙 #131

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みなさんこんばんは。

金曜日の夜、いかがお過ごしでしょうか?


目の前のことに夢中になっているうちに、12月はどんどんと過ぎていく。

今年も残すところあとわずかですね。


今年終えるべき仕事に向かい合いながらも、来年の計画や展望、夢なんかも議題に上る今日この頃、スタッフと話していて感じたことがありました。


何か新しいことを始める時、もしくは日々の仕事の中で、少なくない人が「失敗したくない」ということと「迷惑をかけたくない」ということを考える様です。


ですが、フリーランスで仕事を始めて10年以上の自分からすると、失敗をしないなんてことは起こりえないし、誰にも迷惑を掛けずに何かを成し遂げられることはとても稀な様な気がします。


もちろん、できれば失敗もしたくないし、迷惑もかけたくないなぁ、とは思っているけれども。


初めてのこと、まだ経験したことのないチャレンジ、自分には分相応でない大きな依頼や期待、やりながらやり方を見つけていく様な試行錯誤。

そのいずれもを自分らしいやり方、自分の作ったもの、自分のアイディアで乗り越えようとするのですから、全部に成功をすることは到底無理だし、誰からの協力も得ずに、迷惑をかけずにやり終えることはほとんど不可能と言えると思います。


失敗からしか学べないことがあって、迷惑を掛けてしまったことからでしか得られない謙虚さがあって、それこそが自分を次の一歩へと駆り立ててくれるのだと私は考えています。


どんなに上手にやっている様に見える人も、むしろそういう風に見える人こそ、たくさん失敗をして、たくさん迷惑を掛けながら、進んでいるんじゃないかと思う。



何かを始める時、何かに挑戦をする時、何かと向き合う時、失敗と迷惑は必要不可欠なものだから。

どうかそれを恐れないで欲しいと思う。