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だだもれエッセイ

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泣きたくなるほど感情だだもれのエッセイを育児の隙間時間にちょっとずつ執筆。子どもたちや家族、かけがえのない友人たちが教えてくれること、ずっと考えてきた熟成思考、あれ?仕事ってなん…
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#育児

宇宙のどこにいたって

宇宙のどこにいたって

「将来だれかと結婚する」

ということを意識したのはいつだっただろう。

記憶をたどると、私は小さな頃、誰とも結婚するつもりなんかなかった。

父母や祖父母と離れて暮らすとか、別の家の人間になるとか、そんなことは想像もしたくなかったから

「マイミは大きくなってもけっこんなんてしないでいえにいる」

と強く誓っていた覚えがある。これを口に出すと、家族はとてもうれしそうな顔をした。

私の母の実家は

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ありがとうとごめんね~6年間通った保育園を卒園するきみへ~

ありがとうとごめんね~6年間通った保育園を卒園するきみへ~

先日、長男の保育園の卒園式がおこなわれた。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で規模が縮小されたりしたけれど、中止にならなくてよかったよかった(謝恩会は中止になりました涙)。

卒園証書をもらい、「大きくなったらなりたいもの」をしっかり発表した姿は希望にみちあふれていたし、子どもたちが歌った4曲は、どれも保護者の涙腺を破壊してあまりあるエネルギーだった。

ドキドキだった謝辞も、最後まで読み上げ

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誕生日だから誕生日

誕生日だから誕生日

二男が、ついに4歳になった。

父の誕生日なのに自分も誕生日だ!とケーキ屋さんの前で言い張った、10月の、あの日。

月日は流れ、先日は正真正銘の誕生日だった。

遅く起きた朝前日まで職場のスキー旅行に家族総出で参加して、雪山を滑ったり転がったりしていたから、みんなゆっくりめの8時前に目覚めた。

まだむにゃむにゃいってる二男をぎゅっとして、

「おたんじょうび、おめでと、じろちゃん」

と伝える

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はいどうぞ、ありがとう。優しさは感染するから

はいどうぞ、ありがとう。優しさは感染するから

みんなでアイスキャンデー

「どうぞ」が好きな二男

優しい気持ちってうつるんだよ

風邪はやだけど優しさならいいね

みんなで笑いあった

二男がアイスをぽとりと落として平和な時間は強制終了

ま、そんなもんだわね

=====

【熟成理由】

夏ごろ書いたやつ。

たぶんこれは下書きというか構成のメモみたいなもので、そのままにしてすっかり忘れていた。

いま読んでみたら、詩のような感じでこれ

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あふれちゃった #Xmasアドカレnote2019 (20日目)

あふれちゃった #Xmasアドカレnote2019 (20日目)

夕方になるとあっという間に暗くなって体の芯から凍えるのに、街の家々の明かりやイルミネーションがあったかく感じる。

子どもだけじゃなく、私もわくわくが止まらないこの季節だからこそ、極力使わないようにしている言葉がある。

「いい子にしてないとサンタさん来てくれないよ」

この言葉には破壊力がありすぎる。私はこの黒魔法に「サンタクラッシュ」と名前をつけた。

子どもが話を聞いてくれないとき、時間を守

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クリスマスはつれないけれど、一歩いっぽやってくる

クリスマスはつれないけれど、一歩いっぽやってくる

クリスマスっていいよね。

街がイルミネーションで彩られてキラキラしてるのもいいし、「クリスマス」とか「サンタさん」とか言うだけで子どもたちの目もキラキラしてくるのをみるのも、とってもいい。

この前の土曜日は、夫が午前中用事でいなかった。だから、家で過ごすことになっていて、

「そうだ!クリスマスツリーかざろう!」

って提案したら6歳の長男は大喜びしてた。

3歳の二男は、

「つりーって、お

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子どもの夢はとっぴょうしもない

子どもの夢はとっぴょうしもない

わが家のトイレは、洗面所の向かい側にある。

3歳の二男は、まだひとりでトイレができない。

大きい方がしたくなると、子ども用の便座をひっつかみ、

「じろちゃん、じゅんびするからね、かっか(母)はこないで!」

ときびしい顔でさけび、トイレに直行する。

しばらくがんばってから、

「ちょっときてぇ〜」

と私を呼ぶ。まだ全部できっていないけれど、長時間ひとりでトイレにこもるのはこわいらしい。

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母スパイになる〜トリックオアトリート大作戦〜

人生には刺激が必要だ!

(いい意味で。ある程度ね)

と思っているので、私はサプライズとかするのが好き。どうしたらおもしろくなるか考えるのが楽しいし、驚きと共に思い出がより印象強く残ってくれるかなぁと思うから。

それとは対照的に、夫はサプライズするのも、されるのも苦手。たぶんサプライズを考える思考回路がないのと、「びっくりするのもさせるのも、なんか嫌だから」だそうです。ふむ、なんとなく夫らしく

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追いつかない日々と、おべんと狂想曲

追いつかない日々と、おべんと狂想曲

息子たちが通う保育園には、年に2回、春と秋にお弁当日がある。

いつもは保育園内でつくってもらう給食なのだけど、この日は大きなクラスの子たちは遠足にでかけ、小さなクラスではお天気がよければ園庭やテラスでお弁当を食べる。

息子たちをはじめ、子どもたちはこの日をとても楽しみにしている。

私はふだん、忙しさにかまけて「栄養は保育園の給食で…!」とべったり甘えているから、いつもあったかくて栄養ある食事

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こどもの世界はとっぴょうしもない

こどもの世界はとっぴょうしもない

じつは、わが家でとんでもないもんをおあずかりしていたらしい。

それはとある「木曜日」のことだった。

いつも保育園から帰ると、長男には「お風呂当番」、二男には「くつ並べ大臣」になってもらう。

といっても、子どもたちの気分によって、やってもらえたり、もらえなかったり、まぁやってもらえないことが大半なんだけど。とりあえず、声はかけるようにしている。

その日、玄関でくつを脱ぐなり、リュックを背負っ

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息子2人を連れて第2回 #note酒場 に参加したらばこうなった

息子2人を連れて第2回 #note酒場 に参加したらばこうなった

思いがけず、息子×2と一緒に参加することになった「第2回 #note酒場 」。

今回は、親子で楽しむという目線でnote酒場をレポートしてみたいと思うのですが、時系列で熱量高めに書いていったらとんでもない長さになってしまいました…。お時間ありますときにお読みいただけるとうれしいです。

今回の親子向けイベント「紙コップ広場」についてピンポイントで読みたい方は、目次の☆がついている項目だけでもお読み

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運動会の日の朝みたいだ

運動会の日の朝みたいだ

昨日は、長男にとって保育園最後の運動会だった。

親の私がいうのもなんだけれど、長男はわりと運動神経がいい方なんではないかと思っている(親ばかフィルター&色眼鏡全開バ―――ジョン)

クラスで1番くらいに逆上がりもできるようになったし、走るのだって速い方。

だけど、そんな長男にも苦手な運動があるらしい。

1カ月半ほど前だったと思う。

「運動会でなわとびをやるんだけどね、おれ、ぜんぜんとべない

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かわいいは大変を凌駕する

かわいいは大変を凌駕する

ここのところ、3歳の二男は語彙が爆発的に増え、とてもおしゃべりがじょうずになってきた。

でも、真剣になやんでることがあるらしい。

「あのね、さしすせそって言おうとすると、たちつてと…ってなっちゃうんだ…」

自分でなやみを打ち明けてくるほど、なやんでいるらしい。

うんうん、しってるよ。かっか、ずっとわかっていたよ…。

でもそんなになやんでるのは、しらなかった。

ちなみに、二男の舌足らずな

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誕生日じゃないけど誕生日

誕生日じゃないけど誕生日

夫は欲のない男である。

昨日は夫の誕生日で、夜ごはんは何か好きなものを作るよ!何がいい?と聞いたけどなかなか思いつかず、考えあぐねた果てに、

「マイさん、何か作りたいものない?」

ときた。

私は料理が好きだけど、息子たち3人抱えてのごはん作りは大変だから、なるべく簡単なのがいい。とはいえ、せっかくだからおいしいものが食べたい。

となると、うちの選択肢は「焼肉!」となる。

∞∞∞∞∞

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