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バーレスクフェスティバル in Paris

皆様、こんにちは。

バーレスク業界では、あちこちの国でバーレスクフェスティバルと言うコンテストの様なイベントが毎年開催されています。

アメリカは勿論の事、ヨーロッパだけでも結構沢山の場所で開催されています。誰でも出れるかと言うとそうではなくて、応募をして通った人だけが出場出来るんですね。ちなみにフェスティバルはギャラがなく、出演すること、賞を取る事に大きな宣伝効果があったりします。

去年、パリでもバーレスクフェスティバルが開催されました。これは知人の開催で、わたしは審査員とゲストの枠で出演。花魁で出てくれ、との希望だったのでガチ花魁バーレスクを踊って来ました。

以前にも書いたかもしれませんが、わたしは花魁は崩したりポップにするのが嫌いで、割とガチで着込んで踊ります。パフォーマンスの着物は、衣装着物、と言う軽くて脱ぎ着が簡単な着物もあるのですが、わたしが着るのは全て本物の着物。なのでかなり重いです。

出来る限り本物に近付けたい。なので頭飾りも小さな工夫はしていますが、余計な物は付けたりしていません。

この時の会場は、セーヌ川のほとりの船の会場でした。

ステージが大きくて、気分が上がります。

2階席もあり、照明も綺麗。

ゲスト以外の出演者は会場に来てソワソワ。とびきり大きな会場ではありませんが、ある程度大きさがあって奥行きもあるステージなので、皆さん緊張してたと思います。

わたしはと言うと、着物の時は慣れ過ぎていて全く緊張しないんですね。逆にドレスや洋装の時の方が若干緊張したりします。

振り付けもないし、いつもアドリブで踊るのであまり緊張感がないのかもしれません。失敗した事も大昔に多々ありますが、今ではミスしたらこう出よう、みたいな予防線がいつも頭の中にあるのと、着物は慣れ。大きくて引き摺りで重い着物なら尚更慣れが必要なのです。

この日は落ち着いて自分の好きな様にパフォーマンスが出来、出番直前に演出を変えたりなどしました。衣装を退いてくれるスタッフに何度も舞子大丈夫か?! 演出変えるのか? と聞かれましたが、大丈夫よ〜とのんびり登場したものです。

しかもわたしの大好きな大きなステージ。

ステージをフルで使い、思い切り楽しんで踊れました。

襦袢だけはこの日の為に自分で作った、若干洋のテイストが入った襦袢にしました。そしてこの襦袢、とてもとても評判がよかったです。でもフリルが沢山ついてるので、襦袢だけで重かったな〜。

100%しっかり花魁、ではなくてわたしはいつも襦袢で少しだけ遊びを入れています。それ以外の部分は崩したくないから。

この日、お客さんは満員ではなかったのですが、女性客数名が

あなたのステージを観てたらなんだかわからないけど涙が出たの。とても素晴らしかったわ…!

と実に沢山の賛辞を頂けたのです。これは最高に嬉しかったですね。パフォーマー冥利に尽きます。観た人を何らかの感情で引き込みたい、と思っているので、気がついたら引き込まれていたと言われるのはなんとも嬉しかったー!

この日はわたしの友達もちらほら観に来てくれました。

しかも日本人ばかりだったので、着物の演目に皆さん大興奮。着物は続けなよ!と言われたのですが、続けています…18年も(笑)。

終演後はみんなでシャンパン呑んでパチリ。みんなダンサーですが、この右手の可愛子ちゃん、とてつもないバーレスクやるんですよ。わたしは何度も一緒になってて観てるんですが、かなり個性的(パリのバーレスクダンサーは個性的な人が多くて観ててかなり楽しい)、物凄くパワフルな踊りを踊る(もはやダンサー)、衣装もかなり個性的。わたしの大好きなダンサーでもあり、友人でもあります。ステージがいつもパワフルで最高! 日本だと見た事のないタイプのバーレスクダンサーです。

去年は引っ越して来たばかりで私生活が少し落ち着くのに時間がかかりました。今年からはわたしもパワフルに動いていきたいと思います。

わたしに残された時間は少ない。

自分の人生好きな事を思い切りやり続けて、精一杯生きていきたいものです。


また近々お会いしましょう🌹

©2010-2019 Maico Tsubaki

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