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つれづれなる日々のこと

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2018年8月の記事一覧

憧れの甲子園

憧れの甲子園

「おっ。もう地方大会の日程、載ってるなあ」
父はそう言いながら、おもむろにハサミを取りにいく。

父は野球が好きで、高校野球は地方大会が始まるあたりからそわそわし始める。もっとも、球場に足を運ぶことはなくて、結果を見るだけだ。

「ふぅん。まあ、順当なところが残ってるなあ」と新聞を切り抜いて壁に貼りつけたトーナメント表とにらめっこさはめ勝った高校は赤いペンで塗り進めていた。

父が地方大会から見て

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こだわり過ぎて書けずにいることに、向き合ってみようと思う。

こだわり過ぎて書けずにいることに、向き合ってみようと思う。

「なんか、いつもこだわってしまっていることがあって。それって何なんだろうと考えて」

6月29日・30日に開催された「cakes note FES'18」。私は29日のみ、会場に足を運んだのだけれど、そこでスイスイさんが話していた言葉だ。fesの日から、ずいぶん経過しているけれど、私はこの言葉がずっと引っかかっていた。

Fesのときはサクちゃんさん・スイスイさん・Dr.ゆうすけさんの三人が登壇さ

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地中に存在する、ある大帝国について。

地中に存在する、ある大帝国について。

どうも今年は、電車の中でセミに遭遇することが多い。少しまえに、姿を見せずに鳴き続けるセミに遭遇した話を書いた。

このnoteを書いた数日後に、また電車の中でセミに遭遇した。

その日の車内はわりと空いていた。いつも乗っている大学生らしき人たちの姿はなくて、夏休みに突入したんだなあと思いながら、ぼんやりと座っていた。私の右隣には、ハンチング帽を被り、ポロシャツを着たおじいさんが座っていた。すでに定

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「LOVE KAMATA AWRD」大賞に選ばれました。

「LOVE KAMATA AWRD」大賞に選ばれました。

BOOK SHORTSで開催されていました、「LOVE KAMATA AWRD」。

私の書いたショートストーリー「観覧車の下で、会いましょう。」が、なんと、大賞として選ばれました。

いや、なんかびっくりして、ぽかんとするばかりで実感がありません。ただただ、「ありがとうございます」としか言えません。

LOVE KAMATA AWRDには「街が育む世代を超えたつながり」という募集テーマとして掲げ

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火星と宇宙に思いを巡らせ。

火星と宇宙に思いを巡らせ。

いつもより帰る時間が遅くなった昨夜、電車の中からきょろきょろと外の様子を伺っていた。座ってからも首を左右にぐるりと曲げて外の様子を見ようとして、となりに座っていた女の人にじろりとにらまれてしまった。怪しい動きだったのだろう……。昨夜は15年ぶりに火星が地球へ大接近する、ということだったので、どうしても見たかった。

月のすぐそばに見えるのかな? と少し勘違いしていたため「え? 火星、どこにいるん?

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