町平亮(マチヘイスケ)@アートブロガー

農業×アートブロガー。 生きるために必要な食の生産に携わりながら、芸術がない世界なんて…

町平亮(マチヘイスケ)@アートブロガー

農業×アートブロガー。 生きるために必要な食の生産に携わりながら、芸術がない世界なんてつまらない!と思っている人です。 noteでは主に展覧会の鑑賞や美術館めぐりのことを書いていきますが、たまに農業の話へ脱線することもあります。 (島根県在住)

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しまね発着、アートな旅のしおり(0号)

こんにちは、アートブロガーの町平亮といいます。 神奈川県生まれで、今は島根県民です。 帰省をするとよく展覧会に行きます。美術館めぐりでハシゴをすることもあります。 しかし、島根県ではよく行く県立美術館でも、高速道路を利用して車で1時間半以上かかります。一つ一つの美術館や博物館もそれなりに離れています。公共交通機関を使おうとしても、最寄りの駅から徒歩では大変そうだとなると、やっぱり車で行くか、となります。 都会は話題の展覧会も豊富で、アート鑑賞の環境が充実しているとつくづ

    • 読み返す図録「民藝の100年」展

      はじめに。 皆さん、こんにちは。 読み返す図録シリーズの2回目です。読み返し始めると色々と調べたくなることも増えたりして、記事を書くまでに時間がかかってしまうのが難点なシリーズです。 先日、松江歴史館で開催されていました「出雲の民藝-健康な美を求めて」展に行きました。その鑑賞レポートを「しまね暮らし」ブログで公開しています。 民藝に関する展覧会は、全国各地で色々なアプローチで開催されています。 今回、読み返した図録は、2021年10月から2022年2月まで東京国立近代美術

      • 読み返す図録「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」

        はじめに みなさん、こんにちは。 展覧会の図録って、家に持ち帰ってからパラパラとめくるけど、なかなかちゃんと読むことはあまりないなと常々感じてました。 本棚の装飾になってしまうのはそれはそれでアリですけど。 でも、それだけではやっぱりもったいない、物足りない。 そこで今回、改めて図録を読み返すシリーズを始めてみることにしました。 本日のお題 「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」 2020年9月に島根県立美術館で開催されていた同展が、現在はひ

        • WHAT MUSEUM(天王洲アイル)、OKETA COLLECTION展へ、見るアート、集めるアート。

          はじめに 皆さま、こんにちは。 少し間があきましたが、帰省出張の第二弾の記事です。 現在、WHAT MUSEUMで開催中の「Mariageマリアージュ OKETA COLLECTION(前期)」の感想レポートです。 OKETA COLLECTIONを所有する桶田ご夫妻は、骨董から現代アート作品まで幅広く蒐集をされておられます。 ちょうど、先日買ったCasa BRUTUS特別編集「日本の現代アート名鑑100」でも紹介されていました。 ※館内・展示作品の撮影は、ルールとマナー

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        しまね発着、アートな旅のしおり(0号)

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        • 図録を読み返す
          2本
        • 展覧会、観る前
          7本
        • 展覧会、観た後
          11本
        • しまね発着、アートな旅のしおり
          5本

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          本城直季 (un)real utopia展へ行く

          皆さん、こんにちは。 いつもは山陰地方の記事を主に書いているのですが、今日は帰省を兼ねて行ってきた展覧会のお話です。 写真家・本城直季さんの初の大規模個展「(un)real utopia」。 各地を巡回し、恵比寿の東京都写真美術館(地下1階展示室)では2022年5月15日(日)までの開催です。 館内では作品の撮影が可能でしたが、以下のような注意事項があります。 ・私的利用、非営利目的に限る。 ・フラッシュ撮影は不可。 ・三脚や自撮り棒の使用は不可。 ・他の鑑賞者の鑑賞を妨

          島根県立美術館がもうすぐ再開館するよ

          はじめに 長期の耐震改修工事を間もなく終えて、2022年6月より再開が予定されている島根県立美術館。 年間パスポートも買っていて、企画展のあるたびに通っているリピーターの一人なので、いよいよだなぁと思っているところです。 それに合わせるわけではないですが、私も久しくnoteへの投稿が滞っていたので、また書き始めようかと気持ちを新たにしています。 ただ、noteでは書いていなかっただけで「しまね暮らし」ブログではポツポツと記事を載せさせてもらってました。 例えば。 ゴールデ

          島根県立美術館がもうすぐ再開館するよ

          紅葉は自然おりなすアート2@鰐淵寺・出雲市

          皆さま、こんにちは。 今年の紅葉狩り、2回目です。 島根県ではすっかり冬の入り口が到来した今日この頃、もうそろそろ紅葉シーズンも終わりになり、雪起こしが聞こえそうな気配を感じます。 ラニーニャ現象の影響で大雪になる予報も出ています。 本日は11月の中頃に伺った出雲市にある鰐淵寺の紅葉レポートの記事をお届けします。(またリンク貼り付けですが) このお寺にはかの武蔵坊弁慶の伝説も語り継がれています。 何しろ、弁慶は松江市の生まれだそうで、でっかい鐘を担いで山を登ったという逸話

          紅葉は自然おりなすアート2@鰐淵寺・出雲市

          紅葉は自然おりなすアート@鬼の舌震・奥出雲町

          皆さま、こんにちは。 紅葉の美しい季節になりました。 毎年ここに行く、と決めている方。 毎年新たな紅葉狩りの場所を探しに行く方。 私もさっそく行ってきました。 島根県内では『鬼滅の刃』にまつわる観光スポットとしても有名になった 「鬼の舌震」 私の奥さまのブログをよかったらご覧ください。 一枚だけ私が撮った写真も採用されました。 ※見出しで使用している写真です。園内にある吊り橋の上から下に向けて撮影したものです。 せっかくなので他に撮った写真もここに載せます。 個人的にはな

          紅葉は自然おりなすアート@鬼の舌震・奥出雲町

          短編小説「稲刈りと犬と若者たち」 https://note.com/machi_no_te/n/nc71ee239d806 の登場人物のスピンオフ作品をカクヨムで書きました。 「武蔵国スケッチ出雲国フォトグラフ」という作品です。 https://kakuyomu.jp/users/machi-heisuke/works よろしくお願いいたします。

          短編小説「稲刈りと犬と若者たち」 https://note.com/machi_no_te/n/nc71ee239d806 の登場人物のスピンオフ作品をカクヨムで書きました。 「武蔵国スケッチ出雲国フォトグラフ」という作品です。 https://kakuyomu.jp/users/machi-heisuke/works よろしくお願いいたします。

          〈短編小説〉稲刈りと犬と若者たち

          こうべを垂れる稲穂かな。 そう、稲刈りの季節がやってきた。 私の住む地域では米作り全般を百姓仕事と呼んでいる。 田植えと稲刈りは家族4人が総出で行ってきたけど、高校を卒業し去年から県内の大手ホームセンターに就職した私はなかなか手伝いづらくなってしまった。今年の田植えは仕事が休めなかった。 しかし稲刈りは事情が変わった。なぜなら2週間前に母が足を骨折してしまったのだ。稲刈りは天候次第で予定していた日にできないこともあり、シフトの調整が難しい。ただ、理由が理由なので上司には融通

          〈短編小説〉稲刈りと犬と若者たち

          良い意味で〇〇っぽさがない、杉浦非水のデザイン

          はじめに ~ after展覧会「杉浦非水 時代をひらくデザイン」こんにちは、アートブロガーの町平亮です。 2021年8月30日(月)まで島根県立石見美術館で開催中の同展覧会に行ってきました。 before展覧会の記事はこちらです。 〇〇っぽい、は嬉しいのか嬉しくないのか印象派の画家たちの絵をここで引き合いにだすのは変かもしれませんが、 例えば、見たことのない絵でもモネっぽい、ルノワールっぽい、セザンヌっぽいと思ってしまうことがあります。当たることもあれば、もちろん外れている

          良い意味で〇〇っぽさがない、杉浦非水のデザイン

          デザインが図案と呼ばれていた頃(before展覧会No.11 「杉浦非水 時代をひらくデザイン」)

          はじめにこんにちは。 アートブロガーの町平亮です。 中国地方も梅雨明けが宣言され、いよいよ夏本番です。 展覧会巡りもたくさん歩いて体力がいりますから、しっかり食べなきゃですね。 では、本日取り上げる展覧会をご紹介します。 「杉浦非水 時代をひらくデザイン」 会期:2021年7月3日(土)~8月30日(月) 場所:島根県立石見美術館 ※開館時間、観覧料、休館日等の詳細は公式HPをご確認ください。 本展では2枚の異なる絵柄でチラシが作成されています。 なかなかの気合いの入りよ

          デザインが図案と呼ばれていた頃(before展覧会No.11 「杉浦非水 時代をひらくデザイン」)

          2021年夏、中国地方に商業デザインの黎明期に活躍した方々の展覧会が集結します

          はじめに皆さま、こんにちは。 noteでは久しぶりの投稿です。 最近は下記のサイトで記事を書いてまして、こちらではすっかりご無沙汰です。 例えば、 「生誕100年 回顧展 石本正 展へ 島根県立美術館」 「島根県芸術文化センター グラントワと「ファッション イン ジャンパン 1945-2020 流行と社会」を楽しむ」 などの記事を書いてます。 私事ですが新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が今月中に完了する予定になったこともあり、そろそろ県外の展覧会のことも書きたいと思

          2021年夏、中国地方に商業デザインの黎明期に活躍した方々の展覧会が集結します

          設計図と模型からはじまる。(after展覧会No.11「菊竹清訓 山陰と建築」展)

          はじめに。皆さん、こんにちは。 アートブロガーの町平亮です。 さっそく、本日のafter展覧会のレポートになります。 「菊竹清訓 山陰と建築」 会期:2021年1月22日(金)~3月22日(月) 場所:島根県立美術館 before展覧会の記事はこちらです ↓ なお、今回は展覧会だけではなく、訪問日に催された記念講演会にも参加しました。これはまた別記事で感想をアップします。 建築系展覧会をいかに見るか。絵画や工芸の展覧会をメインに行っていて、建築に関する展覧会ははじめて

          設計図と模型からはじまる。(after展覧会No.11「菊竹清訓 山陰と建築」展)

          建築か建築家か。(before展覧会:菊竹清訓 山陰と建築展)

          はじめに。こんにちは。 アートブロガーの町平亮です。 2021年1月22日(金)~3月22日(月)の期間で島根県立美術館で開催されます「菊竹清訓 山陰と建築」展。 今回も開催前の予習記事を書いていきます。 菊竹清訓氏は福岡県久留米市の出身ですが、島根県とはゆかりが深く、ここ《島根県立美術館》も設計されています。 建築に詳しい方なら、《スカイハウス》《出雲大社庁の舎》《東京都江戸東京博物館》《九州国立博物館》などが有名かもしれません。 私は建築には疎いので、今回どのようにb

          建築か建築家か。(before展覧会:菊竹清訓 山陰と建築展)

          2020年ぶら美大回顧展に倣って。

          はじめにみなさま、こんにちは。 アートブロガーの町平亮です。 久しぶりの更新です。 2020年も残りわずか、「ぶらぶら美術・博物館」(BS日テレ)で年末恒例の大回顧展。#Bura_Bi_best2020 今年はコロナ禍のため、展覧会が中止や延期になったり、県外への自粛が呼びかけられたり、芸術業界のみならず大変な1年となりました。 そのような中で、私が行けた展覧会は以下のとおりです。 ①「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」(横浜美術館)2020年1月 ②「大浮世絵展-

          2020年ぶら美大回顧展に倣って。