映画『アップグレード』
現在、Amazon Primeで無料で見られるこの映画、凄く面白いです。
アマプラの無料映画はクソ映画が多くあまり期待できないことが多いのですが、
これは評価が4.1と高評価だったので見てみたのですが、
当たりでした。
映画の舞台は近未来SFで、
奥さんを殺された男が復讐する話なんですけど、
最近話題の『AI』がメインに出てきて興味深いです。
初っ端からAIによる全自動運転の自家用車が出てきます。
物語の最初で、主人公と奥さんがAIの自動運転で家に帰ろうとしてたら車をハッキングされて事故を起こし、
奥さんを亡くして男も全身麻痺状態になるのですが、
男はAIによる手術で復活します。
そして、主人公はAIの助けを借りつつ、自分を殺そうとした犯人を探す、
というストーリーです。
先日も、お客様から
『やっぱりAIの自動運転は脅威ですか?』
と聞かれたので、
『AIが実用化されてタクシーが全自動運転になってタクシードライバーが仕事を失うのなんて、
あと何世紀か先だと思いますよ』
と答えておきました。
タクシーは
『一般乗用旅客自動車運送事業』
であり、
個人タクシーは
『1人1車制個人タクシー』
と定義されます。
この『1人』という部分が、
AIに置き換わっても大丈夫なように
『1人(AI含む)1車制個人タクシー』
とでも法改正されない限りAIタクシーなんて無理です。
そして、この映画のように、
AIがハッキングされたり、
エラーを起こしたことで事故や違反が起きた場合、誰が責任を取るのか?
国はもちろん、
自動車メーカーも責任を取るなんて嫌がるでしょう。
そうなるとAIがやらかした事の責任は全て所有者に帰結されるわけで、それで納得できるのか?
AIが勝手に人をハネて殺したとして、
『はい、あなた業務上過失運転致傷罪ね。木更津交通刑務所にどうぞ』
なんて、みんな嫌でしょう。
そんなわけで、
『法改正』
『責任の所在』
という2つのハードルを越えるのは実質不可能なので、
AIの全自動運転やAIタクシーは実現しない、と結論づけます。
この映画、99分で上手くまとまっていて最後のどんでん返しもあり、気軽に見られます。
しかも無料。
オススメです!
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