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神様?のおはなし

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創作小説「神様?のおはなし」のマガジンです。
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2024年2月の記事一覧

神様?のおはなし⑦

神様?のおはなし⑦

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私は中学生になった。
公立中学で、小学校からの寄せ集め。
少し不良もいたけれど、殆どは真面目な生徒が多い中学生だった。

ここからの記憶は比較的ある。
部活は、生物部に入った。
運動神経は普通だったので、運動部についていける気がしなかった。動物が好きだったので生物部。

鯉に餌をあげたり、花に水をあげたりした。
何故かウサギと鶏を飼っていたので、世話をしていた。
部活の友

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神様?のおはなし⑥

神様?のおはなし⑥

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私の一番昔の記憶があるのは3歳の記憶。
ガラスの花瓶を割ってしまい、母に怒られたこと。でも怪我がないか、心配してくれていた。

母は少し心配性で、細かい事をいうタイプ。
父はほとんど怒らないし、優しかった。

下に3つ下の弟ができたが、いつの間にかいた印象しかない。
生まれたときとか覚えてない。
時には喧嘩したりしたけど、なんだかんだ頼ってきたりしたので可愛がってはいたと

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神様?のおはなし⑤

神様?のおはなし⑤

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【どうやって楽しみを得ようか…?】

【私も人間として生きてみたい。色々な経験を自分自身でしてみたい。】

そう思った神様は思い切って、人間として生きることに決めました。
神様の力があると前に世界に降りたときと同じ結果になるので、神様であることを綺麗さっぱり忘れることにしました。

そして、神様は人間の子として世界に降り立つ事に成功したのです。
自分が作った人間が楽しく話

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神様?のおはなし④

神様?のおはなし④

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試しに、神様も同じ世界に入り込む事にしてみました。

神様には無限の力があり、何でもできます。
何でも生み出すことができ、自分がいることで不自由がなくなるのです。
そしたら人間に頼られます。それを最初は嬉しく感じました。

しかし、そのうち自分で何もしなくなってしまう人間を見て段々と面白くなくなっていきます。

どうしたものでしょう。

【いっそのこと私をなくしてしまうか

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神様?のおはなし③

神様?のおはなし③

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【一人作ったが、こんなに楽しいなんて。もっともっと同じものを作ったら楽しいのじゃないだろうか。】

そして今現在、人間と呼ばれるものを沢山作りました。
いちいち作るのもめんどくさくなったので、独自に増やす能力もくっつけて勝手に増えるようにしました。

だだっ広い空間に、何もなくただ喋ったり動くだけ。
そのうち面白くなくなってきます。

【どうしたら楽しめるだろうか?何も無

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神様?のおはなし②

神様?のおはなし②

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【自ら動けるのは非常にいい。しかし、ずっと動き続けるのにも飽きてきた。】

なにかないのか…。

【もう一つ同じもの作ったらいいんじゃないのか!?】

そして、神様はもう一つ同じ入れ物を作り、交代で中に入ってみたりしました。

手を繋いでみたり。
あんまりすることがなかったので、【感触】というものをつけてみた。
交互に何か触っているなという感じがして面白い。

【それでも

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神様?のおはなし①【小説】

神様?のおはなし①【小説】

私は現代では神様と呼ばれるもの。
厳密に言うと、神という概念でもなく、言葉で表すことのできないもの。
実体はなく、何も無い。

今、この世界にも何も無い。
空間と呼ばれるものもなく、物も人も、空気さえも無い。
寿命もないし、時間の概念もないからずーっとここにいるだけ。

ただ、私が居るということは分かる。

【ずっとこのままなのか…?】

今までただここに居るだけで、何も考えず、行動もしなかった。

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