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神様?のおはなし③


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【一人作ったが、こんなに楽しいなんて。もっともっと同じものを作ったら楽しいのじゃないだろうか。】

そして今現在、人間と呼ばれるものを沢山作りました。
いちいち作るのもめんどくさくなったので、独自に増やす能力もくっつけて勝手に増えるようにしました。

だだっ広い空間に、何もなくただ喋ったり動くだけ。
そのうち面白くなくなってきます。

【どうしたら楽しめるだろうか?何も無いから楽しくないのか?】

何も無いということを無くするにはどうすると良いのか。そう考えた神様は、まず世界というものを作りました。
空間に制限を作ったのです。
人間以外の生物や、物質を作り設定を作りました。
全てを合わせると素晴らしい姿を見せるように丁度よく配置しました。

それでもただボーッとしているものも現れました。

人間は世界があっても、ずっとこのまま生きていられると思うと何もしない。なので、生きていられる時間に制限を作りました。

【寿命】ができた人間は、子供から大人になり、時間が経過するにつれ、老いて動かなくなるように設定したのです。
でも、すべての人が同じ設定だとまだまだ生きていられると思い何もしない者が現れました。
時々短い時間で動かなくなる人間もできるようにしました。

制限のある時間の中で楽しみを得るために、見る力や食べる力、味を感じたり、嗅ぐ力もつけました。
後に【五感】と呼ばれるものです。
これらは人間の基本的な能力としてつけることにしました。

さあ沢山の能力をつけて、人間を世界に解き放ちます。


 

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