![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131456689/rectangle_large_type_2_bdef5cbb8397868c19244e018dd18e9e.png?width=800)
神様?のおはなし①【小説】
私は現代では神様と呼ばれるもの。
厳密に言うと、神という概念でもなく、言葉で表すことのできないもの。
実体はなく、何も無い。
今、この世界にも何も無い。
空間と呼ばれるものもなく、物も人も、空気さえも無い。
寿命もないし、時間の概念もないからずーっとここにいるだけ。
ただ、私が居るということは分かる。
【ずっとこのままなのか…?】
今までただここに居るだけで、何も考えず、行動もしなかった。
【何かできるのか?】
そう、神と呼ばれるものなのだから何でもできる。
【試しに何かしてみるか。】
私は居るだけなので、何もしたことがない。
何かしてみたい。
そうして、考えた結果。
私という何かを作ってみよう。
そこで丸い物体を自分として作ってみた。
【なんだ、これは。でも私にもなにか作ることができるのだな。初めてにしては上出来ではないか?】
【うむ…これではコロコロと転がることができるな。でも自由に動くという感じがしない。もっと自由に動いてみたい。】
【ここをこうして…】
何度も試行錯誤して、できたのは今の私達のような入れ物。
転がるだけではなくて、自由に動けるようにしてみました。
【これだと前に進むという感じがするな。成功かな。】
こうして、今の人間と呼ばれる形ができました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?