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映画・ドラマ・アニメ紹介

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ホラー映画好き50代のおっさんがおススメする素敵な映画たちを紹介。 ホラー映画を中心に、様々な映画やドラマを紹介していきます。
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2021年1月の記事一覧

【感染】をテーマにした映画の話

【感染】をテーマにした映画の話

今回は「感染」にまつわる映画の話をしたい。感染系の映画と言えば、ホラー好きの私からすると、やはりゾンビ映画を思い浮かべてしまう。ゾンビ映画は「噛まれると感染する」という、いわゆる「接触感染」だ。しかしゾンビを「死者」としてではなく、「感染者」として表現した映画とえいば、2002年の「28日後」と、2007年の「28週後」を思い浮かべる。

イギリスで発生した「レイジウイルス」による感染拡大の様子を

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映画【FUKUSHIMA50】に対する極めて個人的な感想

映画【FUKUSHIMA50】に対する極めて個人的な感想

フクシマ50(英語: Fukushima 50)は、門田隆将著のノンフィクション書籍『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』を原作に、福島第一原子力発電所の事故が発生した後も、現場に残り対応を続けた約50名の作業員の闘いを描いた作品。 『Fukushima50』という名称は、欧米など日本国外のメディアが彼らを称え与えた呼称。

エンターテインメント作品としてエンターテインメント作品としての評価で

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映画【女優霊】ジャパニーズホラーの原点

映画【女優霊】ジャパニーズホラーの原点

皆さん『女優霊』(じょゆうれい)という映画はご存じだろうか?1996年に公開された日本のホラー映画であり、2010年にはアメリカ合衆国でリメイク版の映画『THE JOYUREI 女優霊』が制作されている。

映画撮影所を舞台に、過去のフィルムに写っていた女優の幽霊にまつわる怪異を描いたホラー映画作品。後にジャパニーズホラーブームの先駆者として評価されることになる『中田秀夫』監督が初めて制作した映画

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最高傑作ドラマのゲームオブスローンズは、なぜ日本で知名度が低いのか?

最高傑作ドラマのゲームオブスローンズは、なぜ日本で知名度が低いのか?

(最終更新日:2022年1月9日)

皆さんこんにちわ!まっきーです。

今回は海外ドラマの『ゲームオブスローンズ』の話をします!

このゲームオブスローンズ(以下GOT)、海外の評価と日本国内の評価にかなり乖離があるように思うのですよね。

なんせ、私の周りでこのドラマを観た!と言う人がまったく居ません。

「どうして、これほどの傑作ドラマが日本では知名度が低いのだろうか?」と、不思議でたまらな

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【マーターズ】拷問の先にあるもの

【マーターズ】拷問の先にあるもの

『マーターズ』(原題: Martyrs)は、2008年に公開されたフランスとカナダのスプラッター映画。普通の人間ならば嫌悪感しか浮かばない「監禁・拷問・虐待」と言うものが、この映画のテーマとなっている。

【ストーリー】主人公は「リュシー」と「アンナ」という若い女性。「リュシー」は、幼い頃に監禁・虐待を受けた末に、自力で脱出したという経験を持つ。その後、リュシーは施設に預けられ、そこでアンナと出会

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【アイアムアヒーロー】邦画とは思えぬハイテンションなゾンビ映画

【アイアムアヒーロー】邦画とは思えぬハイテンションなゾンビ映画

『アイアムアヒーロー』(I Am a Hero)は、花沢健吾による日本の漫画 (全22巻)だ。これを実写映画として制作、2016年4月23日に全国東宝系にて公開されたのが本作。

【ストーリー】

東京がゾンビ感染によるパンデミックにより、崩壊していく世界を描いた作品。主人公はさえない35歳の売れない漫画家であり、見た目や言動もいわゆる「オタク」を彷彿とさせる風体。一見頼りない主人公の「鈴木英雄」

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海外ドラマ【ブラック・ミラー】風刺の効いた絶妙なSF設定ドラマ

海外ドラマ【ブラック・ミラー】風刺の効いた絶妙なSF設定ドラマ

最終更新日:2022年5月15日

皆さんこんにちわ!今回は、異色の海外ドラマである「ブラック・ミラー」をご紹介します。

「ブラック・ミラー」とは、2011年から放送されている英国のテレビドラマシリーズです。

新しいテクノロジーがもたらす予期せぬ社会変化を描した、ややダークで風刺的なSF系のドラマです。

エピソードは1話完結で、異なる現代や近未来が舞台。全体的に内容は重く、ダークな雰囲気の物

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【サバイバルファミリー】家族の崩壊と再生の物語

【サバイバルファミリー】家族の崩壊と再生の物語

映画「サバイバルファミリー」は、2017年2月11日公開の日本の映画作品。ある日突然訪れた原因不明の電気消滅により廃墟寸前となった東京を脱出した一家のサバイバルコメディ。

ちなみに、単純にインフラとして電気の供給が無くなっただけではなく、自動車やパソコン、携帯電話や時計といった生活必需品までも使用不可能となり、あらゆる情報網が遮断され、人々は自給自足の生活を強いられる、と言う内容だ。

一見円

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【ファニーゲーム】人の神経を逆なでするような映画

【ファニーゲーム】人の神経を逆なでするような映画

この世の中には様々な映画あるが、『ファニーゲーム』ほど風変りな映画は珍しいかも知れない。『ファニーゲーム』 (Funny Games) は、1997年のオーストリア映画。監督はミヒャエル・ハネケ。2008年には『ファニーゲームU.S.A』という名前で、ミヒャエル・ハネケ自身がセルフリメイクしている。

カンヌ映画祭出品時、その凄惨さからヴィム・ヴェンダース監督や批評家、観客がショックのあまり席を立

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【デモンズ/デモンズ2】悪魔と戦う人間たちを描いた傑作ホラー映画

【デモンズ/デモンズ2】悪魔と戦う人間たちを描いた傑作ホラー映画

80年代ホラーの中に『デモンズ』と言う映画がある。ホラー映画界の巨匠「ダリオ・アルジェント」監督の作品である。

この映画、ベースには「クトゥルフ神話」があり、出てくるバケモノたちも、いわゆる悪魔的な存在。だからデモンズなのだ。決してゾンビではないからあしからず。

ゾンビではないが、デモンズさん達は相当に個性的で不気味である。顔がヤバイ事になっている。牙も生えてるし、爪も鋭く伸びている。見た目が

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冷たい熱帯魚に見るサイコパスの怖さと狂気への扉!観た感想と考察

冷たい熱帯魚に見るサイコパスの怖さと狂気への扉!観た感想と考察

(最終更新日:2021年12月6日)

私はホラー映画が基本的に好きなのでよく観ます。よく観るのですが、8割は凡作か、まあ他の作品と似たりよったりの作品が多いんですよね。

そんな中でも、かなり個性的であり、かつ「人間の狂気」をグリグリとえぐり出す、そんなちょっとヤバ目の映画が邦画の中にありました。

園子温(そのしおん)監督作品の『冷たい熱帯魚』です。

かなりの異色作であり、ホラー映画好きの私

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【震える舌】医療ドラマ風のホラー映画

【震える舌】医療ドラマ風のホラー映画

YouTubeのチャンネルにて『80年代ホラー映画紹介』という動画を作成しているが、その中で紹介した映画【震える舌】の話をしたい。

この映画は、私がまだ小学生であった事に「テレビでたまたま放映されていた」のを視聴したもの。まさか、こんな映画だとは露とも知らずに見入っていたのだが、少しずつに少女に異変が生じ、「破傷風」の発作が起きる頃には、これってエクソシストじゃん!!って恐怖におののいた事を思い

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【遊星からの物体X】今もなお色褪せぬSFホラー映画の金字塔

【遊星からの物体X】今もなお色褪せぬSFホラー映画の金字塔

【遊星からの物体X】は、1982年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。 ジョン・カーペンター監督、ターマン・フォスター・プロ製作。出演はカート・ラッセルとA・ウィルフォード・ブリムリーなど。 南極基地に現れた地球外生命体の怪物とそれに立ち向かう隊員達を描いている。

私は高校生の時にビデオレンタルしてこの映画を鑑賞した。当時は80年代で、さまざまなホラー映画が世に放たれた時期だったが、中でも異色の作

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