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【遊星からの物体X】今もなお色褪せぬSFホラー映画の金字塔

【遊星からの物体X】は、1982年のアメリカ合衆国のSFホラー映画。 ジョン・カーペンター監督、ターマン・フォスター・プロ製作。出演はカート・ラッセルとA・ウィルフォード・ブリムリーなど。 南極基地に現れた地球外生命体の怪物とそれに立ち向かう隊員達を描いている。

私は高校生の時にビデオレンタルしてこの映画を鑑賞した。当時は80年代で、さまざまなホラー映画が世に放たれた時期だったが、中でも異色の作品だったように思う。相手はいわゆるエイリアン(地球外生命体)なのだが、実体がある訳ではなく、生物の細胞をコピーすることで「元の生物に成りすます」という性質を持つ。有名なリドリー・スコット監督の『エイリアン』とは明らかに違う。

エイリアン

エイリアンは、これはこれで怖いんですけどね・・・(;'∀')

こちらの『エイリアン』も当然怖いですが、『遊星からの物体X』の物体Xは、相手の生物を「同化する」という性質があるため、「一体誰が人間で、誰が物体Xなのか?」というサスペンス要素が大きく関わってくる。このサスペンス要素が、この映画の「キモ」なのかも知れない。

もう一つ言わせていただくと、この「物体X」の形容が、あまりに不気味すぎるのも、この作品の大きな特徴だろう。こんな不気味なものをよく形容したものだなぁと感心する。恐らく、その後のホラー映画や漫画など、多くの作品に影響を与えたのは間違いないと思う。

ノリス変異

このおぞましい「物体X」の形容は、サスペンス要素と合わさって、観ているものに大きなインパクトを与えた。今のようにCG技術が無い時代だから、おそらく模型などを使って撮影したのだと思うが、逆にCGでは表現できないような「独特の不気味さ」を醸しだしているように思う。

しかし改めていま観ても、現在のホラー映画と全く遜色なく、非常に優れた作品であることは間違いない本作。未見の方がいらっしゃるなら、是が非でも観て欲しいSFホラー映画である。ただし、恋人や家族とは一緒に観ない方が良いかもしれませんが・・・。

なお、本作についての紹介動画をYouTubeにもUPしております。よろしければこちらも御覧になってください。


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