【健忘録】 動静脈シャント

以前、持病の治療のため、シャント作成が可能かのアセスメントを受けたことがある。


血管外科?の中でも、一日中シャント手術の適応を判断し、後日カンファレンスにかけ、とにかくシャントに特化した外来を受診したことがある。


医師の第一声は、「あなたくらいキャシャな女性がシャントが必要になって受診するんだけど、血管がなくて大体作れないんだよね。ま、じゃぁ、一応アセスメントしようか。エコーするね〜。」だった。


エコーの結果、やはり目ぼしい血管はなく、シャントは作れない可能性が高いだろうという見立てではあるものの、科のシャント用のカンファレンスで議論してくれることとなった。


後日アセスメントの結果を聞いたら、やはりシャントは作れないという結論だった。


そうそう、あの外来で院内のトランスポートで車?っぽいのに乗って移動したんじゃなかったかな?


同乗した患者さんは、若年男性で、腹部が大きく腫脹していたので、多量の腹水がある透析患者だということが予想される。


彼は、一人で外来に来ており、ぶっちゃけ10人とか20人とかくらいの外来患者が待合室に居る時に私と一緒にプラスチックの待合椅子にトランスポートの方に連れて来られた。


入院中にオンコールという形で、外来で呼ばれたら外来に行くシステム。


しかし、到着後、非入院患者の外来待合室に来ている患者達が先に診察され、入院中の私達は結構最後の方になった。


入院し、シャント作成を要する状態なのだから、身体も辛かったことだろう。


待っている彼は、大きな声で独り言で「こんなに待つなんて、いい加減にしてくれよ。こんなに外来で待つくらいだったら、病室のベッドで横になって待てたのに。もっと元気な外来患者じゃなくて、入院患者を優先して診てくれよな。ったく、なんなんだよ。」といったいったようなことを言っていた。(私の訳なので、一語一句同じではないにせよ、大体こんな感じ。)彼を見ていて、私は病院の車椅子でプラスチック椅子に座らずに待てたことに感謝しつつ、相当体調が悪いであろう彼を気の毒に思っていた。
{補足:この国では、国立病院は国民の税金で建て、運営されているという意識。加えて、病院に来たら、マイナープロブレムや予約があっても、一日がかりが当たり前。とはいえ、病休が全国民に与えられた当然の権利で、当然100%給与を保障されるし、上司にハラスメントされない。だから、受診日に勤務しなければいけない状態も聞いたことはない。}


〜記憶エピソード終了〜


当時よりも、さらに私の血管事情は悪化し、活動量も落ちた今、私にシャントのオプションはまず無いだろうことが予想される。


別の背景で透析患者の管理に関してのレクチャーを聞いていたら、なんか思い出してしまった。


腎臓も肝臓も長持ちして欲しいものだよね。


長期カテーテル留置は、ただでさえ感染症のリスクだ。今まで、4、5回くらいは中心静脈カテーテル(CV/IVH)留置中に敗血症になている。うち一回は、DICになった。また、CV挿入中に内頸静脈、鎖骨下静脈、上大静脈が血栓で塞栓しており、今でも一部塞栓したままの部位は側副路(新生血管)で血流が賄われている。


カテーテルは、留置しなくていいのであれば、入れたくないよね〜。


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