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りぴーと

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素敵な作者さんたちの作品。私が読み返したいと感じた記事をまとめています。敢えて平仮名のりぴーと。
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#日記

#ジブリパーク で失った言葉の置き場

ジブリパークの凄みは、どこにあるのか? 2022年11月1日、愛・地球博記念公園のなかにオープンした「ジブリパーク」へ、弟と行ってきましたレポート。 オープン初日のチケットを、運良く買うことができまして。 入場できたのは「ジブリの大倉庫」エリアのみでしたが、とてつもなく大切で切ない何かを、ドドドと怒涛のように受け取り、たまらなくなってしまったので、言葉にしておきます。 「ジブリパーク」のちゃんとした案内や魅力は、ほかの人がエエ感じの写真とともに沢山シェアされてるので、

何者かになるためじゃなく、ただ味わうために生まれてきた

とにかく、あたたかいものが好き。 春とかホットコーヒーとか猫とかお風呂とか。 許されるならずっと日向ぼっこしてたいし、 はっぴいえんどの「風をあつめて」とか聴いてたい。 心があたたかくなる瞬間も好き。 誰かと心通じ合えた瞬間とか、思わずクスッと笑ってしまう時とか お酒飲みながら語り合えた夜とか。 「こんな素敵な季節に生まれてきてくれてありがとう」 友達がずっと前に言ってくれた言葉。 なんてあたたかい言葉なんだろう。 なんだか嬉しくて、誕生日のたびに思い出すし、ずっと心

りんごのキャラメル煮を再現してみた

木曜の夜、劇場版「きのう何食べた?」を見に行った。 それからずっと食べたかった「キャラメルリンゴのトースト」 ゲイのカップル、シロさんとケンジの日常を描いたこの映画で、二人がある日の朝ごはんに食べていた。 そして、探してみたら、数巻だけ持っていた原作の中の4巻の#30にレシピが載っていた。ラッキー。 週末の朝ごはんに絶対作ろうと、映画を見た翌日、金曜の昼休み、わざわざお気に入りのパン屋まで足を運び、食パンを買ってきておいた。 そして迎えた土曜の朝。さあ、やるで! 1

忘れ去られた木

この木は、日本人にとってなくてはならない木でしたが、皆様ご存知でしょうか。 ノリウツギと言って、あじさいのような花を咲かせます。 今では僕らには、全く見向きもされませんが、かつて和紙を作るとき、この木の枝を叩いて粘り気を出し、和紙のつなぎにしていたようです。 その和紙に人々は文字を書き、気持ちや情報の伝達をしていました。 いまでは、ノリウツギは、見向きもされませんが、かつて、そのようにして、人々を支えていたそんな木なのです。

【餃子メシ】カルボナーラ研究所

実は私は国立カルボナーラ研究所の所長兼研究員である。 なんてものはもちろんなくて、ただ子供の頃からカルボナーラが大好きだった私の、これまでに最適解を探し、様々なレシピを参考に山ほど作ってきた研究活動についてお話をしましょう。 ボウルに卵液を作っておき、茹でたパスタを焼いたベーコンと和え、温かいうちにボウルに入れて余熱で仕上げる方法が失敗もなく気に入っていた。それこそ子どもの頃でも失敗なくできたので簡単間違いないやり方だと思う。 フライパンで仕上げるやり方では、どうしても

夜明けまで待てない

祖母が亡くなった日、関東は平年より少し早く梅雨があけた。お通夜の当日、今までの曇り空をもう思い出せないぐらいの夏空だった。入道雲と、田んぼの緑と、山奥から小さく聞こえる蝉。タクシー待ちの行列の、高校生の黒い肌。田舎の夏と喪服はミスマッチじゃないなと斎場に向かうタクシーの中で思った。棺桶に入った祖母はきれいにお化粧を施されていた。もう会えないという寂しさは、どうしていつもさざ波のように後から押し寄せてくるのだろう。 従姉妹と姉の子供達はお経を読み上げるお坊さんの後ろで思い思い

あつ森で思い通りの島を作るために私がしたこと

あつ森で私の島「Livre」が完成! まだ開拓したいスペースはありますが、とりあえず人に見せられるようにはなりました😄夢番地も公開!もし興味があれば訪れてくれると嬉しいです。 このnoteは、自分の思い通りの島を作るために私がしたことをまとめました。 : あつ森を始めて1年。最初の半年は島作りがうまく行かなくて、他の人の島を見て自分にガッカリ。本当に同じゲームしてる?同じアイテム使ってる?と疑いたくなるほど。皆さん、想像力とセンスが素晴らしい。 それに比べて私は想像

生活を共にする|2021年3月初旬の日記

期間限定、彼と彼の友人とのあたらしい生活をしながら、わたしは機械学習をするロボットのように彼らのさまざまなデータをとり、行動を変えている。 変だね。人形はもともと人に似せて作られたのに、人が人形の真似てメイクする、みたいなところがあるね。 どんな味の時によく「おいしい」というのか、はたまたおいしそう(食べるスピードが早い・止まらず食べるなど)なのか。仕事がまだあるはずなのに寝てしまった時は起こしたほうがいいのか、など。 後者などは仕事や体の状況によるのだろうし

最近、料理が楽しいので

家事がやりたくなくて、フルタイムの仕事に就いたと言っても過言ではない。 家でじっとしていられるタイプではないし、手先が器用でもない。できれば、家の中で細々と動くより、外に出て、見て触れて、いろんな刺激を受けたい。知識で知っていることを、この目で確かめて答え合わせがしたい。 でも、めっきり家でいる時間が増えた。 飲みにも行かなくなったし、外食もほとんどしなくなった。 最近、料理が楽しい。 週末の晩酌メニューを作るのが楽しみで、時には平日の夜にケーキを焼く。 こんな日が私

【短編小説】雨の鳴く日は休みたい(ユウコの日々シリーズ)

朝一番に窓を開けると、すでに驟雨が降りしきっていた。 激しさとは無縁の細かな雨。 6月になれば嫌というほどみられる風景に、ベランダの手すりを叩く静かな音が道路の喧騒よりも大きく響いている。 「驟雨か」 ユウコの呟きは口の中で細かな風になり、それが外界へ吐き出された。 にわか雨、よりも、よっぽど素敵な響きだ。 感染爆発や気候変動でSF小説の1頁に似た世界になりつつある世界で、古より受け継がれた言葉を使い、先走る世界を少しだけ留めておこうとする孤独で無意味な抵抗。

考え事するのに夜中は不適切だと、あれほど言われているのに。

今日も23:00頃から頭をぐるぐるし始める。 恋人がいる。 もうすぐ1年になる。仲は比較的良好。何と比較して良好なのかはわからないが、付き合いが長くなるにつれ気持ちが薄まってくる、というものではないので、それと比較して見るとまだ私たちはうまくやっている、と思う。 何度か話し合いをしてきた。 主に私からだ。というか全部私からだ。恋人は喧嘩するのが嫌なんだと以前言っていたからそのせいで思ったことも一度飲み込んでしまうのだろうと思う。今まで喧嘩別れをしたことがなく、いつも円満に

おしりもとんぼも美しく、いのちはかわいい。

先日、篠田桃紅さんの美術展に、友人と行ってきた。 あくまで僕個人の感じ方なんだけども、桃紅さんは『書』という枠を超えて、『線』というものを書いて描いて掻いていると、思う。 どんな作品か見てみたい方は、どうぞっ↓ 桃紅さんの線を見ながら、その友人と、美術館内を一時間ちかくまわり、その後、車で数十分のところにある神社に行った。 話は変わるけれど、おっぱいとかおしりとかって美しい。 女性の横顔の顎のラインとか、うなじとか、骨盤の上にできるえくぼみたいなのもとても美しい。つ

赤く、染まる。

昨日の夜、爪に赤を塗った。 朝起きてからずっと、視界に入る赤を眺めていたら集めてみたくなった。 もう何年も使っている折りたたみ椅子。 キッチンが定位置で、ものを置いたり、煮込みを作る間に座ってYou Tube眺めたりする。 洗面所の蛇口。日の丸のようで、目玉焼きのようでかわいい。 毎日目にしているのに気が付かなかった。 この前図書館で借りてきた宮沢賢治。注文の多い料理店。 フォークがレオパード!!さすが山猫軒。 近所の公園に咲いてた紅梅。 冬の寂しい景色の中

中途半端な好きでいい

全部、わたしが知っているわけではないんだから、わたしが正しいわけでもないんだから、他人の言葉を否定したくない、し、ある程度は受け入れたい、たまに、苦しくなってしまうけれど、苦しかった選択は、次から選ばなかったらいい、上手に生きる、は、選択を間違えないこと、わたしらしく生きる、は、すべての選択を経験すること。 人の言葉に耳を傾けてしまう。全てが良心から出た言葉でなかったとしても、それに気が付くのは受け取ったあと。人を否定できないわたしの弱さは、ずっとわたしを救ってきたし、苦し