1. 換気口について 今回は、キュービクルや小型のボックスで使用した、換気口の紹介したいと思います。 キュービクルは大抵の場合、換気口を設けます。内部の機器から発生する熱を逃す等、いろいろ役割はあると思います。 設置場所は天井と側面下部、または扉下部に付ける事も有りました。 分析計には、水素ガスや窒素ガスを使用する事も有り、換気は大事な点でもあります。 使用した換気口は、組立業社さんに紹介していただいた物で、それ以降、良く利用しました。 その当時、ネットで
モノコック構造について モノコック構造はフレームレス構造とも言います。当初、従来通りのフレームに板を貼っていくフレーム構造としていましたが、上司からの提案もあり、骨を入れずに、板金のみで支えるフレーム構造を検討しました。 板金屋さんと打ち合わせを重ねていくうちに、意外にフレームを使わない構造は作りやすい事がわかってきました。 アングルなどの形材でフレームを組むのは、形材そのものに寸法上の精度が良くなくて、例えば、アングルの端から端までに、多少の捩れがあったり曲が
温度上昇による検討 板金について、ここのところキュービクルの話しがつづいているので、今回は、キュービクル内部の温度上昇についてです。 図1 密閉自然冷却形の放熱計算図 は日照の影響の無い、例えば屋内に設置された場合、キュービクル内に設置された電子機器の消費電力(発熱量)の合算から内部の温度上昇を求めるグラフです。 使い方は、キュービクルの正面、裏面、左右側面、天井面の面積を計算し、発熱量はキュービクルに内蔵している電気機器等の消費電力等の合算を求めます。 図の例
計算式 コンピュータはその昔、電子計算機と良く言われてました。子供の頃は、みんなの科学というテレビ番組で、1と0の2進法で計算をおこなう機械である、という話が凄く印象的でした。 40年も前の事、仕事でNECのワンボードマイコン、TK80を組み立てる機会を得たのですが、その時にわかった事は、コンピュータのプログラムに使用する命令語には、足し算と能力不足な引き算、それにAND、OR、NOT、回転、などの論理系の命令しか無いんですね! 足し算は、繰り上がりを判断する為のフ
ボルストンフィルタなどのケースを作る時、又は、単なる圧力容器を作る時のOリング配置の仕方2点です。 図Aは、「フィルタについて3」の中で説明した構造です。 図Bは、もう一つの方法となります。 個人的には図Bの方が、Oリングの溝が中ぐりになっていない為、作り易いかなと思ったのですが、加工屋さんから、特にその辺りの話が出ませんでしたので、どちらでも良いと思います。 後から、図Bの方法でも製作したなと思い出したので参考までに、という事です。 Oリングを設置する部分の
屋外用のボックス扉の設計についての追記。 屋外設置のボックスは扉部分の本体側には水が入らないように水切り構造となっています。 その水切り構造を扉側にも進化させた方法です。 そんなの常識だと言われる方も、いらっしゃるかも知れませんが、そういう事も有るという事で。 屋外仕様のボックス、キュービクル、さらに観音開きの場合にも有効。 扉上部のみ、更に折りを入れる事により、雨仕舞いの機能が高くなる方法です。 前回、キュービクルのヒンジの話をしたので、その追加という事で
キュービクルの扉の垂れ下がり(ダレとも言います) ヒンジピンを使用した場合 例え、ヒンジピンを利用した大型の扉でも、ダレが生じないわけでは有りません。 扉が回転するために、ヒンジピンには必ずガタが有るわけで、そのための対策を施さなければ、扉にダレが生じる事になります。 ダレ防止のため、上部のヒンジピンに対策します。 職人の経験により多少、図面寸法より、ずらして溶接する事が必要となります。図A 逆に図面通りに製作してしまうと、ダレが生じてしまう事になります。 参
ボックス扉の垂れ下がり(ダレとも言います) 平型蝶番の場合 (重量用でない場合) 横長のボックスを設計した時など、組立後、扉が垂れ下がっている事がよく有ります。図A この扉の垂れ下がりの原因としては、扉の横幅が長い、蝶番の間隔が短い、扉の重い、などが考えられます。 扉の垂れ下がりは、蝶番、ヒンジピン等、全ての扉のあるボックス、キュービクルに生じる問題です。 ピンの有る所などの可動部には必ず隙間があり、扉が大きくなる程、このピンの隙間による垂れ下がりが生じる事になり
ボックス扉の垂れ下がり(ダレとも言います) 重量用平型蝶番の場合 その対処方法について (この方法は重量用ではない平型蝶番でも使用できる方法です。) 横長のボックスを設計した時など、組立後、扉が垂れ下がっている事がよく有ります。図A この扉の垂れ下がりの原因としては、扉の横幅が長い、蝶番の間隔が短い、扉が重い、などが考えられます。 扉の垂れ下がりは、蝶番、ヒンジピン等、全ての扉のあるボックス、キュービクルに生じる問題です。 ピンの有る所などの可動部には必ず隙間が
フィルタケースを設計する ボルストンフィルタを使用する時、フィルタケースの市販品としては、Parker から又はSwagelokからは、ガス・フィルタ として購入する事ができます。今回の話は「フィルタについて1」のつづきとなります。 Swagelokの営業マンから聞いた所によると、Swagelokのガス•フィルタ FCシリーズは、そこに使われているフィルタエレメントはボルストンフィルタだという事です。(図F) だから、エレメントはボルストンフィルタを購入して使用する
マーフィーの法則 サンプリング装置を設計する時、小型のボックスや大きなシステムの場合キュービクルに収めるという事がよく有ります。 そのボックスなりキュービクルには、試料や電気の通り道として、何ヵ所かの穴を設けます。 その際、余分な穴として予備口を設けるという事もまた、よく行ないます。 予備口について問題があったのは、コストダウンという事を会社全体に対して御達しがあった頃でした。 予備口は、絶対作るな!と、上司から言われてしまいました。 今まで内心、予備口を
流体を扱うシステムで、ほぼ確実に登場するアイテムの一つではないでしょうか。 流体が液の場合、非圧縮性のため、圧力が変わっても体積が変わらないのですが、気体となると圧縮性流体となるので、圧力が変わると体積も変わります。 流れがあるという事は圧力差があるわけで、気体の場合、下流ほど圧力が下がり体積は増えて行きます。 そのためなのかも知れませんが、流量計は気体の場合、大気圧換算の目盛りで表示される事が多いようです。 その場合の単位は NL/min となります。L の
盲点 盲という字は、会社で、ある時から使用禁止の字となりました。やはり差別用語を禁止するという事から来ている訳です。 それはそれで良いと思うわけですが、私だけでは無く前任者が書いた、予備口を塞ぐ大量の「盲板」という名称の図面について、「ブラインド板」という名称に設計変更しなさいと日々、図面管理の部署から送られて来るのには、そうとう辟易させられました。 日々、時間に追われている身としては。 そんな事を言うと、立ち所に、君の設計は、遅いからだと反論されてしまいそうで
圧力制御に使用するアイテムとしては、減圧弁、背圧弁があります。 減圧弁は出口側圧力 (二次側) を安定化させます。 背圧弁は入口側圧力 (一次側) を安定化させます。 背圧弁が必要なシステムでは、エンジニアリング担当の上司は、ヘンミ計算尺のフローコントロールバルブを選択していました。 このフローコントロールバルブは背圧弁の調整部分にマイクロメータ用のヘッドが付いている構造で、圧力の微調整が出来るようになっていて、背圧弁の微調整用といった感じです。もちろん、減圧弁
金属チューブ継手ランキング よく使ったのは、オーステナイトステンレス SUS316 のBA 管です。 BA管と言われる材料は光輝焼鈍(こうきしょうどん)管とも言います。 太さはφ6mm、φ1/4” 、φ3mm、φ1/8” の管をよく使いました。 光輝焼鈍と言うだけあって、表面が美しく、柔らかく加工し易い管です。 今回は、このステンレスのBA管に継なぐ継手のランキングでもしようかなと思います。 金属のチューブ継手として、次のメーカの物を使用しました。 H
システムを構築する時、異種材料同士の接続が必要になる事は、結構あるものです。 水用であれば、ガーデニングでお馴染みの水栓用のワンタッチコネクタ、圧縮空気であれば、やはり、同様のワンタッチ継手、又はホース用差し込み継手にホースバンドで固定、など多種あります。 それに比べて、テフロンチューブ、ステンレスチューブ、ガラスチューブ、銅チューブとなると、材質の切り替わり点での接続は、結構悩ませるものです。 例を挙げてみると、沢山ある事に驚いてしまいます。 1. ステンレスチ