マガジンのカバー画像

歌詞-音と言葉-

15
光と闇が混在するように、音と言葉の織り成す世界。それが歌。歌のために紡いだ言葉たち、どうぞご覧くださいませ。
運営しているクリエイター

記事一覧

風のように水のようにあなたを思ってる

太陽みたい あなたの光が
いつまでも輝いていますように

足下を見てはいませんか?
空を忘れた鳥たちよ
あなたの願いは未来の先に

雨が落ちて ぬかるんだ道
霧のように纏わる過去が塞いでも
翼で 切り裂いてしまうでしょう

風が吹けば進んでしまえる
思えば遠くへ来たものと
微笑むことだってできるわ

水のように
風のように
あなたを思ってる
変わりゆく今を
共につないで

何もかもが苦しくて
進め

もっとみる

分かち合わない言の葉

指先で世界を漕ぐ
みんな一艘の舟たち
糸より軽いツナガリじゃ
分かち合えない心地

ささくれかけたハートには
言葉はヒヤリと痛すぎて
狙われてない僕の背に
見えない切先の蜃気楼

ああ きっと
受け取るだけじゃいられないんだ
勝手に傷ついた傷口を
抱え込んでられないまま
わがままな繊細さを分け合って
冷たい炎を煽ってく

足並みを揃えていても
誰も気にしない
一人にはなれないのに
誰も僕を知らない

もっとみる

太陽の君へ

ひとすじの光を そっと探して
のばしたら 差し出されると
ただ在った世界で 忘れた望みを
太陽がまぶしいよ

呼んでいる 君はだあれ?
どこに 待っていればいいの
空みたいな時が経っても
ここにいるから

ひとりきり 動かない身体に心に
のばしても 届かぬ声に
振り返り こたえてくれる 太陽
君がいると嬉しい

呼んでいる 君のこと そっと
一緒にいて ずっと
追いかけるよ ひまわりのよう
そばに

もっとみる

Pray for You

今 君はどうしているんだろう

初めて出逢った日なんてもう覚えていないけど
君の優しさ あたたかさ 触れるたび見つけた

「あなたに愛される人は幸せなのだろう」
思わずにはいられなかったよ

あなたに愛されたいと想うより先に
「あなたが愛する人を見つけて」
願っていたんだよ

大きな樹のようにあなたを育ててあげてほしい
分け隔てない木漏れ日を頼りにする人がきっといるわ

数えきれない出逢いの中

もっとみる

想いの熱

この世界の誰もが心に愛を抱えてる
色も 形も 伝え方も違う
愛という熱を

受け止めてくれるかはわからない
あなたが選ぶことだから
伝えるって簡単なのに難しい
この熱を抱きしめてくれたら
ああ どんなに奇跡だろう

それでもね 想うだけで幸せ
あなたが健やかで
心と体がそろってて
あなたが幸せを感じられているのなら
きっとそれが一番 あなたに降り注いで欲しいこと

この想いを伝えることは
まだまだ

もっとみる

未熟な祈り

月よ 月よ
どうか 照らしておくれ
あのひとの魂を癒しておくれ

果敢無く壮大な夢をみた
果てに辿り着いた岸辺が 裏切りが
罪と呼ばわるならば
その罪さえも浄めておくれ

永遠を咎と打たれたあのひとに
どうか赦しを与えたまえ

母なる月よ
貴女の光は慈悲に満ち
迷い人に灯を示す

今あのひとはどこにいる?
誰も知らない旅路の果てに
置いてきた言葉を
渡せる日は来るのでしょうか
その日が彼の終焉でし

もっとみる

step by step

君と共に歌うことができたらいい
幸せの風が歌に混じり
世界もほら 変えることができる

さあ Steppin' now!
君が笑う 心が歌を生むよ
願いはささやかな祈りにも似た
ああ 笑っていて

空は遠く 道も果てが見えないくらい
迷宮仕立てで
「進む」ことも勇気がいる
迷うことも強さよ

進んで
走り出して止まれない鼓動感じてみたいよ
何処まで行けるかわからなくても
踏み出せばいい

あなたの

もっとみる

散華の恋

枝垂れ桜の腕
真白なる雪の肌の
伸ばす指先惑い
翼も手折るばかりで

白い皮膚に隠す
赤い赤い熱情
あなたが触れる
手首を伝う
熱が 脈が 恋うるを伝う

この身巡る
血潮へとこころ溶かして
体の奥 奥底へと
魂の汀に寄せ 潜ませて

もっととかして この熱情
せめて身体 駆け巡らせ
ああ鎮めて 溢れないで
狂い咲く桜花
この幻はもう幻のまま
触れずに 綴じ籠めて

薔薇の花に覆い
棘の痛み 冷た

もっとみる

ノスタルジックへの旅立ち

過去色の光 目にしみて
今の朝に滲んでゆく
ああ どこだろう 此処はあの日ですか

海が連れてきた香りは
いつも同じ 騒ぎだす
涙がこぼれたって
そっと隠して

遙か 海の果てを越えゆけば
きっと光溢れ 夢の夢のような
世界が待っていると

海と空が溶けあうような
この世界はひとつだと
巡りゆく軌跡 この身で感じられる
幼いあの日の奇跡に似た
朝は来たり 旅立とう

この胸を打つ鼓動よ
いざ鳴り止

もっとみる

夢からのはじまり

朝焼け 漣のように夜消して
今日を灯すよ
夜に見た夢も思い出せない場所へ
置き去りにされて

シャボン玉のように弾けて
蝶の翅のようにつかめない
夢に見るだけねと嗤う
冷たい僕に告げよう

眠りの外でも僕は夢を見る
願いとなって叶う

今は夢に見るだけでもいい
続けること 続ければ
願いを想いを向けて進む
手放さなければ 手繰れる

空色変わっても 同じであるように
輝き続けたい
夜見た夢も忘れて

もっとみる

奇跡の花

暁明け 世界が覚める
星月眠り 新たな廻りへ

星と共に 地平に墜ち
遙かなる地に暮れて
幼い子の紡ぐ語りを刻もう

天も遙か 旅路の夢を
歌うように綴る
遠く近く 見えた はじまり
大地に咲く ひとつの軌跡を

風の奥に 懐かしさが
花の香と はじまりて

誇り高く 咲ける薔薇の
焔のよう もえる炎よ

露と 雨と降って
潤した 花の色

地が育む
薔薇の廻りを愛しむ

幾重もの 命等を 見送っ

もっとみる

青の秘め事

密やかに 星は瞬く
ささめく声 涙色に染む

揺れる星 見守る花
天より降り注ぐ 慈雨に潜む
哀しみを 青い 美しさに換えて 開く 

ああ 星よ
哀しみはこんなにも鮮やかに青く青く
青い花 咲き誇れ 闇に葬らぬため 哀しみを

命ある頃 数多の涙に濡れ
天は高くて 見えるもの多すぎる

星は嘆き 天の落涙
嵐呼び 地へと 禍いを齎す涙
哀しみを悲しみで流す

ああ 星よ
天に上げられ 幾年か 月

もっとみる

夢の約束

月影満たす夜が明ける
朝は何を曳き来る
ああ 微笑みの天空-そら-
涙雨 晴らせ

哀しみに降り注ぐ 雨は絶え間なく
星空を映せずに 暁が訪なう

「もうおやすみ」と 眠りにつく月よ
夜の末 夢路渡せ 星の褥へ

「眠るまで此処にいる」
守られた ああ わたしが
微笑み湛えた あなたは
星に輝いて 天に棲む

あの日笑っていた
「このまま目覚めない」と

光降る夢は 夢 哀しい玻璃の夢
儚い繭 微

もっとみる

言ノ葉の楽師

こころを解いたら
張りつめた糸に
紡ぎ張り巡らせ
ふるえる音を聴く

月夜の蜘蛛
儚く光受ける
寝台紡ぎだすように

静寂震わせる
歌に 絵に 風に 恋に
高き音を響かす
ヴァイオリンのように
痛みさえも爪弾き
美しさへかえる

奏で弦の如
震え切れたとて

ALI PROJECT「桂冠詩人」1番に寄せて

©2014 緋月 燈