太陽の君へ

ひとすじの光を そっと探して
のばしたら 差し出されると
ただ在った世界で 忘れた望みを
太陽がまぶしいよ

呼んでいる 君はだあれ?
どこに 待っていればいいの
空みたいな時が経っても
ここにいるから

ひとりきり 動かない身体に心に
のばしても 届かぬ声に
振り返り こたえてくれる 太陽
君がいると嬉しい

呼んでいる 君のこと そっと
一緒にいて ずっと
追いかけるよ ひまわりのよう
そばにいるから

ひとひらの花びらが届く
ここだけじゃないこと
広い場所が 待ってると

呼んでいる 君のこと きっと
こたえてくれるから
呼んでいるよ ここにいるよ
太陽にのばして



2016/3/3  緋月 燈

KOKIAさんの「光の方へ」を聴いていて、じっと座って空を見上げる姿が目の前に浮かんだ時、物語に出てくる少年もまた永い時をずっと一人で待っていたことがよぎり、ああ彼は500年という時間をどんな思いでたった一人過ごしていたんだろうと思い、書き上げました。
替え歌として、原曲でも歌えるように作詞しております。

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