ノスタルジックへの旅立ち

過去色の光 目にしみて
今の朝に滲んでゆく
ああ どこだろう 此処はあの日ですか

海が連れてきた香りは
いつも同じ 騒ぎだす
涙がこぼれたって
そっと隠して

遙か 海の果てを越えゆけば
きっと光溢れ 夢の夢のような
世界が待っていると

海と空が溶けあうような
この世界はひとつだと
巡りゆく軌跡 この身で感じられる
幼いあの日の奇跡に似た
朝は来たり 旅立とう

この胸を打つ鼓動よ
いざ鳴り止まず 響いて

この道を照らす灯火が
胸に在る 光だけ
星灯り 道標
今 見えずとも

僕が道を創ってく先に
きっと今日の朝のように 世界から
微笑みかけられるよ

機械めいた日常は
終わりにしよう 今日までの
さあ毎日に 笑顔でサヨナラを

懐かしくて 初めて ゆく
鼓動のまま 願いのまま
さあ 旅立とう 世界に微笑もう

幼い日に戻るように


©2015  緋月 燈

AmijakanWatch https://twitter.com/AmijakanWatch/status/566419149199376385 様ツイートより

志方あきこ「透明ノスタルジア」に詠う。

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