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「小言は胡弓の音(ね)」詩


母さんの小言は 秋の長雨のよう
心のガラス窓を 濡らし続けて
終わることがない。

「ちゃんと聞いてるの!」
「あなたのために 言うのよ」
「もっと シャンとして!!」

その声は 胡弓のように
哀悼を帯び 泣くような
旋律を おびる。
 
その目は 涙の海となり
桜の花びらの ように
ホロホロと 落ち続ける。

いったい これまでに
何度 同じ小言をいわれたことだろう・・・

私は 耳の扉を 閉め切って
母の言葉を ブロックばかり・・・・
 

天気の 良い日には 
庭先で 羊雲が
流れていく様をみる。
雲の中に 天国の母の
真珠色の 笑顔が見える

その笑顔は 
まだ 何か一言を 
いいたげな 苦笑(にがわらい)顔だ。

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