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「テントウムシ色のこころ」詩


屋根を打つ 雨音は
昔話を 語ってくれる
祖母の 声のよう。
低く 小さく 耳に届き
終わることがない

縁側で うたたねしている
猫の背にとまった 
テントウムシは 真紅に光る。
それは 木枯らしの中を 
走り回る 子供の心の色だ
いつも 希望の炎が ともってる

父さんに 肩車してもらえば
北風は 氷色の頬を
すりよせてくる。
息を おもいきり吐けば
白い波しぶきのように 広がる。

父さんと 一つになった 影法師は
夕陽の中で 背伸びする

「お帰りなさい」のかあさんの声は
炊き立てのゴハンの ぬくもりがある。 

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