映画【ゴールデンカムイ】楽しむために知っててほしい3つのポイント
実写映画が公開されましたね!
漫画やアニメを知ってる人も、映画で初見の人も事前に知っておくと楽しめるポイントをまとめた!
この記事はこんな方を対象にしています。
✅映画『ゴールデンカムイ』を観に行く予定の方
✅金カムが好きな方
映画の感想はこちら。
観て後悔はしないハズ!
アイヌ埋蔵金をめぐる物語
徳川埋蔵金ならぬアイヌ埋蔵金を探して、主人公・不死身の杉元佐一とアイヌの少女・アシリパが北海道中を旅する。
これが、『ゴールデンカムイ』の話の軸。
ここで1つの疑問がうかぶ。
「アイヌは黄金の民だったのか」
アイヌは砂金を交易や装飾品に使っていたらしい
どうやら、『ゴールデンカムイ』で描かれているように、砂金採取していた説もあるようだ。
アイヌの砂金採取に関する史料は2つある。
1つ目は、ある和人商人からの聞きとり記録。
2つ目は、アイヌの長老の刀に銀の金具をみて、オランダ東インド会社のフリースが入手場所と方法を聞いた時の記録。
「カニ」は、アイヌ語で鉄・金・銀などを指す金属の総称。
本州に暮らす人たちとの交易や装飾品に砂金を使っていたんですかね。
1.カムイという概念を知る
タイトルになっている”カムイ”って概念を知ってるとより楽しめる。
カムイ=神と思われがち。
犬や鳥などの生き物に加えて、草や虫もカムイ。
さらに、服や食器など人間が作ったものもカムイになるんだとか。
こう聞くと、対象が広すぎて神だとしっくりこない…
自然と言いたくても、人工物も含まれている。
じゃあ、”カムイ”という概念は、我々の言葉で表現できないのだろうか?
アイヌ語監修をされた中川さんは、
「環境」が適切だとおっしゃってます。
”環境”と調和するためにできた思想
アイヌの人々の中では、獲った獲物の肉を食べ残すようなことは、強く戒められているんだとか。
というのも、カムイからもらったお土産を粗末にすることになるから。
粗末にしたことがカムイに知れたら、「 そんなことをするのなら、もうあそこの家に土産を持っていくものか」 と思われて、動物たちが姿を見せなくなる。
上手くできた思想ですよね!!
この考え方によって、動物を狩ったり、周囲の樹木や山菜を採りつくすのが自然に控えられますよね。
めっちゃサステナブルな思想だなーと。
”カムイ”の考え方に、過去のシクジリがいっぱい含まれてるんだろうな。
きっと動物を狩りすぎたり、周辺の山菜を採りすぎたりで飢饉になったんだろう。
その失敗を糧に試行錯誤してできたのが、いま伝えられてる思想なのかしら。
↓のエネルギー獲得の歴史と真逆の思想で興味深い
現代は科学技術によって大量のエネルギーで大量の食糧を得ている。
もう一方は、思想で周囲の”環境”と調和している。
口頭伝承で脈々と語り継がれる
アイヌの人たちが口頭伝承だけで、この思想を子孫に伝えてきたのには驚いた!
みんな仕事してる時のことを思い出してほしい。
口頭だけの議論で認識が噛み合わないことなんてしょっちゅうやん。
聖書だって文字に起こされて、語り継がれているのに……口頭だけで伝えてきたのはホンマ凄い!!
2.アイヌの食文化を知る
この作品でグルメは外せない。
アニメや漫画を見ながら、涎たらしてたよね。
チタタプ ▶ オハウ(お鍋) の黄金コンボでお馴染み。
当時の味付けは素材の味+少量の塩が中心。
めっちゃ健康そうな食生活ですね。
きっと当時のアイヌの人たちは生活習慣病には縁がなかったんだろうな。
「チタタ、チタタ」と言いながら皆で刻むのは、野田先生の創作だそう。
食べたいみたい気持ちはわかるが、素人がチタタプを作ると死ぬ思いをすることになるので、気をつけましょう
オソマ
アシリパは味噌初見のような反応をしている。
これはあくまで当時のことであって、現代のアイヌの人は、調味料として味噌を日常的に使っているようだ。
オソマの件が好きすぎて、買ってしまった。
欲しい人は、ゴールデンカムイ展へ!
ヒンナ
作中でも「感謝」の言葉だと説明されてますが、
ご飯食べながら「ヒンナ、ヒンナ」って言うシーンが多く、美味しいって意味と思いがち。
美味しいは「ケラアン」
ケラ ▶ 味
アン ▶ ある
もしをチタタプを食べる機会があれば、「ケラアン」って言いましょう!!
3.実在モデルがいることを知る
実は不死身の杉元にもモデルがいるとか……
今回は「白石由竹」、「牛山辰馬」をとりあげます!
↓のサイトに他のモデルも紹介されてたので、気になった方はどうぞ。
白石由竹
モデルは、昭和の脱獄王・白鳥由栄
白石と同じく、全身の関節を外す特殊スキルを持っていたようです。
網走刑務所も含めて4回脱獄している。
・青森刑務所
・秋田刑務所
・網走刑務所
・札幌刑務所
網走刑務所でも紹介されてた。
なんと!肉声も聞けます!!
牛山辰馬
モデルは、伝説の柔道家・牛島辰熊
「不敗の牛島」とも呼ばれていた。
スッポンの血とか、マムシの粉とか、牛島っぽいですね。
まとめ
実写映画『ゴールデンカムイ』を楽しむために知ってほしいことを紹介しました!
これ読んだらすぐに、映画館へどうぞ(笑)
ゆたろーはこの記事が投稿される頃には、観ているはずです。
※サムネイルは映画『ゴールデンカムイ』公式サイトよりお借りしました。
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