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#エッセイ

ネガティブな友達は捨てろっていう人

ネガティブな友達は捨てろっていう人

白いピアノの写真があるから みんなに見せたくなった

これは友人のピアノで、家によく泊まってあそんだ
中学1年で友達になり、高校卒業までよく出入りした
部屋にテーブルがないので、いつもピアノの上において食べた

この家のお母さんは肉のスープが得意
ネギが丁寧に切られている。鋭くて、万年筆の先みたいでとても気に入っていた

『時計じかけのオレンジ』をみてぎゃあぎゃあといった
ありえない!ありえない!

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マフラーから顔を出した日

マフラーから顔を出した日

グルグル巻きにしたマフラーから顔を半分だけ出しながら私は迷っていた。
左斜め前にいる女性に声をかけるかどうか。
最初にその女性に気づいた時には、
そのままおとなしく知らんぷりをしていようと思った。
でも…

その日、私は大学の就職課からかかってきた電話で目が覚めた。25年前のことだ。
「市内の小中学校、全校に司書を配置することがさっき市から発表されました。ミーミーさんは司書希望だったでしょ?今から

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海中から見るレンブラント光線が神々しい

海中から見るレンブラント光線が神々しい

こんにちは、西園寺えるです。

ダイビングエッセイ第二弾。
第一弾はこちら

今日は、海中から見る、光と影のうつくしさについて。

海の光はルノワール

はじめに私が海中の光の美しさに感動したのは、ルノワールの絵画のようなやわらかい光。

海底5Mほど、浅い透明な海で、海底や珊瑚にゆらゆらゆれる、光と影だ。

少し専門的な話をすると、山頂で酸素が薄くなるのと同じような原理で、海の深いところでは空気

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モヤモヤの晴らし方

モヤモヤの晴らし方

我が夫は気の良い人ではあるが、時折デリカシーに欠ける言葉を漏らすのが玉に瑕である。先日も、夫婦で夫の両親の処遇について話し合っていた時、この悪い癖が出た。
「京都にそのまま居てもらうとなると、こっちから何度か行かないとね」
私がこう言うと、夫はこんな風に返してきた。
「お前、月の内二週間くらい行ったらええやんけ」
ん?
「仕事とか楽団とか続けられへんようになるなあ・・・」
「そらしゃあないやんか」

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訛り懐かし

訛り懐かし

こちらへ来てから、近所のコンビニに行くことが増えた。私の職場のすぐ向かい側にあるし、駅に行く途中でもあるので、ちょっとした振り込みや、軽食を買う為によく立ち寄っている。
このコンビニには、近くの養鶏場が『産みたてたまご』を毎朝置きに来る。この卵がとても美味しい。大きさは不揃いだが新鮮だし、安いし、こちらへ来て以来、我が家の卵はずっとこれである。

ほぼ毎日のように立ち寄るので、店員さんは皆顔馴染み

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