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海中から見るレンブラント光線が神々しい

こんにちは、西園寺えるです。

ダイビングエッセイ第二弾。
第一弾はこちら

今日は、海中から見る、光と影のうつくしさについて。

海の光はルノワール

はじめに私が海中の光の美しさに感動したのは、ルノワールの絵画のようなやわらかい光。

海底5Mほど、浅い透明な海で、海底や珊瑚にゆらゆらゆれる、光と影だ。

少し専門的な話をすると、山頂で酸素が薄くなるのと同じような原理で、海の深いところでは空気は圧縮される。

水圧の強い、海中の深いところはボンベ内の酸素も同じように圧縮され、1呼吸で吸う酸素が多くなってしまう。つまり、同じ酸素ボンベを持って潜っても、水深によって、安全に潜れる時間が異なる。

水深が浅いと、水圧も低く、酸素ボンベの中身が長持ちするので、1時間近く潜っていることができる。

水面が近いので、太陽の光をたくさん浴びたあたたかい海水だ。
ウェットスーツ越し、自分の背中に差し込んでくる太陽のあたたかさをじかに感じられるくらい。

あたたかい場所で感じる、あたたかい光。

やさしく、あかるく、やすらぐ。

言うなればすべてを包む母なる癒しの光。

海の光はレンブラント

次に、そして特にこころ動かされ魅了されたのは、レンブラント光線。

「次に」なのは、ある程度ダイビングに慣れないと、その景色が見られる場所には行けないから。

最初に取得するライセンスでは潜れないくらいの、水深20Mより深く潜る洞窟のような地形で、はじめて綺麗に見ることができる。

水深5mで1時間も潜れる酸素ボンベでも、
水深25mには10分もいられない。

さらに海は深くなるにつれ冷たく、蒼く、暗くなる。

つめたい場所で感じる、導くような強い光。

つよく、まぶしく、神々しい。

言うなれば迷いを断ち切る父なる先導の光。

光も影もうつくしい

海の中で見るルノワールの光は、コントラストが弱く、淡くゆらめく美しさ。

海の中で見るレンブラントの光は、コントラストが強く、ハッとするような神々しい美しさ。

どちらも美しい。
この世のものとは思えぬほど、美しい。

私たちの日常からは、想像できない世界が海中には広がっている。



「びじゅチューン」や「猫の目美術館」という番組を最近見ており、西洋絵画がたびたび出てくるので、多大に影響を受けてみました。

海の中の光。
想像出来たでしょうか?

ルノワールの海が見たい方は
「水中 光あみ」と検索してみてください。
(画像だとゆらめきが足りないですが…)

レンブラントの海が見たい方は
「ダイビング セノーテ」と検索してみてくださいね。


それでは。

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