智花

今までのこと、今過ごしている毎日のことなど

智花

今までのこと、今過ごしている毎日のことなど

最近の記事

好きな人の好きなところを考えるpart.2

関係が変わって見えてきた部分。 part.1はこちら。 この後私達は恋人同士になり、今はひとつの家で暮らしています。 そんな、彼との新しい生活で感じた、彼の素敵なところ。 手を止めて話を聞いてくれる 先日私はとある思いつきを彼に発表することにしました。 「聞いてください!」と彼に呼びかけると、爪切りに勤しんでいた彼は顔を上げ、「爪切りしながらでいいの?」と聞いてくれました。まったくそんな大した内容ではなかったので、逆に私のほうが面食らってしまいましたが、即座にそういう気

    • 傘とのおわかれ

      突然の別れ その日は朝から友人と遊びに行っていました。夕方からは劇団の稽古があるため、名残惜しくも早めのお別れをして、私は電車に揺られていました。 普段は同棲している彼と一緒に稽古場へ向かいますが、今日は私がいつもと反対方向の電車に乗っているため、稽古場で合流のかたちとなりました。 顔を合わせるなり、「傘を持ってきたのに電車に置いてきちゃった…」と落ち込んだ様子の彼。 今は雨が降っておらず、偶然にも傘を小道具として使うお芝居を練習していたので、私はてっきり稽古で使うのに

      • ベージュのパンプス

        こんな生活を「なんてことない日々」と呼べたらそれはとても幸せなことだし、同時に不幸でもある気がする。 とある祝日。 眠気がきれいに醒めるまで布団で過ごし、のんびり起床。今日は、先週だった私の誕生日のプレゼントを買いに、恋人とお出かけをします。 小綺麗なパンプスをリクエストしているので、試着がしやすいように小綺麗な格好に着替えていると、すでに準備を済ませた彼が「俺ももうちょっとおしゃれしよ〜」と再びクローゼットへ向かいました。私の服装をおしゃれだと感じてくれたことも嬉しいし、

        • 4つの手

          一人力と二人力 「『スイートポテトを作ったんですが、一緒に食べませんか?』というお誘いと『スイートポテトを一緒に作りませんか?』というお誘いだったら、どっちが嬉しいですか?」 とたずねたら 「(一緒に)作るか〜」 との返答がありました。 先日手に入れた巨大なさつまいも(計ったら1kgありました!)のうち500gを使いたくて、勘で一刀両断。 見事±10gの範囲内で二等分できました。 一人のときでもそこそこ嬉しいですが、「すご!なにそのスキル!」とか言ってはしゃいでくれる人

        好きな人の好きなところを考えるpart.2

          剪定

          人間って変われるのかもしれない。 私はズボラな人間です。 ごく少数の変なのを除けば、こだわりなどはありません。 「マメ」から程遠い人間なので、自室も生活のままに汚れていき、気が向いたときに一気にきれいになる、というサイクルを繰り返しています。 私の恋人は几帳面なひとです。 自分の中にルールをいくつも持っていて、とても規則性のある生活をしてい(るように見え)ます。ちいさなことでも先延ばしせず、やるべきときにやる姿には、丁寧な印象を受けます。 今のところ、私はそんな彼の性質

          向き不向き

          向いていないからと言って、やめる必要はない。 四半世紀ほど生きてきて、「私これ向いてるな〜!」と思えたことがあまりまりません。 そういう自負があるのは字を書くことくらい。学校での習字や、就活時の履歴書なんかでは役に立ちましたが、最近では字を書く機会なんてあまりまりません。 運動神経がよくないので、部活の上達も亀の歩みでした。 中学で卓球。高校で弓道。大学で馬術。 私が部活で活躍できない未来を憂えて、小学生のうちに母がスポーツ少年団に入ることを勧めてきました。さすがの先見の

          向き不向き

          タオル

          自分の中の固定観念に気づいた話。 最近、ひとを家に泊めたり、ひとの家に泊まったりする機会が多いです。 我が家に泊まってもらう場合、お風呂のときはお客さんにバスタオルをお渡しします。しかし一人暮らしのため、バスタオルの在庫はそれほど潤沢ではなく、大人数のときはフェイスタオルで我慢してもらうこともしばしばです。 そんなお風呂前のやりとりで、「フェイスタオルでいいよ!」と言ってくれる人もいます。 そう、まさに「言ってくれている」のだと思っていました。つい最近まで。 「洗濯物が

          一年

          記念日です。 気まぐれ更新ですが、noteを始めて今日でちょうど1年が経ちました。 思い返せばいろんなことがありました。 劇団に入って舞台に立ったり、好きな人が恋人になったり。資格もいくつか取得しました。 こんな良い思い出たちも、このnoteがなければ忘れていたかもしれません。少なくとも、ここまで詳細に思い出すことはできなかったでしょう。 忘れっぽい私の日々を記録できて、おまけに誰かから反応をもらえる。素敵な環境です。 今後も、私にとっての「忘れたくない」を大事にし

          成就

          大のろけ 最近、恋人ができました。 前の恋人と別れてからおよそ1年半。なんだかとっても久しぶりな気がします。 私が相手に対する好意に気づいたのが2ヶ月半ほど前。そこからなんやかんやイベントに富んだ日々を過ごし、先日あちらから告白していただきました。 私は勝手に、10月になったらご飯でも誘って、そのときに気持ちを伝えようと企んでいたのですが、先を越されてしまいました。嬉しいものですね。 この数ヶ月で、相手にときめいたこととか、言われて嬉しかった言葉とか、忘れたくないやりと

          正念場

          一日を大切に 人生二度目の舞台本番が約1ヶ月後に迫ってきました。 初めての舞台はおよそ30分のお話で、出番も台詞も明らかに少なめでした。しかも演者以外の役割にはノータッチで、演技の練習に全力を注ぐことができました。 しかし今回は90分ほどのお芝居。舞台に出たら出っぱなし、台詞こそ人並みの量ですが、台詞のない場面でのリアクションなど、気を抜く隙はありません。さらには僭越ながらポスターやパンフレットの制作にも携わらせていただいて、微力ながら団員として、力添えができているかな

          才能

          なにかの才能を発見できないまま死ぬのが怖いです。 基本的に楽観的で幸せな人生の私ですが、怖いことがいくつかあります。 そのうちのひとつが、自分の中の才能に気づけないまま死ぬこと。 学生時代の部活など、頑張って取り組んだものはそれなりの上達をしましたが、残念ながら非凡な才能とは呼べませんでした。 でも、それについては「才能がない」ということが分かったからいいのです。これから先も、これまで通りやりたくなったときにやるし、うまくなりたかったら練習します。 問題なのは、今まで一

          合格証書

          やったー! 6月に受験した漢検準一級の結果がようやく手元に届きました。 自己採点では合格点を超えており、解答欄をずらしたりしていない限り大丈夫だという安心感がありましたが、実際に合格証書を手にすると嬉しさもひとしおです。 成績の分析結果も同封されており、自分が他の合格者より得意な分野、不得意な分野が知れたりして面白かったです。 そして、ネットで存在を知り、密かに楽しみにしていたことがあります。 それは、漢検生涯学習ネットワークへの入会! 情報誌の購読やセミナーへの参加がで

          合格証書

          手すらつながずに隣を歩きたい

          4年ほどお付き合いし、結婚も考えた恋人とお別れした後 今から半年ほど前に書いていた下書きを掘りおこしたので載せてみます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 年齢的に、最近周囲で結婚に関する話題が盛んです。 結婚しました!とか ○○さん結婚したんだって、とか 結婚してぇ〜〜とか。 私は、わりと最近まで、さっさと結婚する側の人間だと思っていました。 というのも、結婚について話し合いをしていた恋人がいたからです。 しかし、将来の二人を具体的に思い

          手すらつながずに隣を歩きたい

          好きな人の好きなところを考える

          言葉にするのは難しい。 最近、友人の恋人とのエピソードを聞く機会が結構あります。 ある友人は、「私のどこが好き?と聞いたら『顔!』と言われて複雑な気持ちになった」と言っていました。 これ、友人の気持ちもお相手の気持ちも分かるなあ、となりました。 恋人の顔って、どんどん好きになります。ルックスが好みで付き合い始めたわけではなくても、関係が深まるにつれて、可愛いとかかっこいいの感情が大きくなっていきます。 本人にとってはコンプレックスな部分さえ、愛おしくなってしまいます。

          好きな人の好きなところを考える

          共有

          分かち合うことの素晴らしさ。 職場への道程に、野菜の無人販売所があります。ラインナップは時期によりまちまちですが、今は夏野菜が豊富に売られています。トマト、きゅうり、なす、ズッキーニ等々。 私はなすが大好きなので、ある日の帰り道に買って帰ることにしました。 100円で売られていた袋の中には、小ぶりながらも美味しそうななすが5個も。スーパーで買ったら300円は下らないような量です。 艶やかな深い紫に見惚れながら、どんな料理を作ろうか考えて帰りました。 翌日。 我が家に劇団

          ある明け方

          夜を徹して、しっかりしているつもりの曖昧な頭で 尊敬している人に、尊敬していると伝えた 相手は、寝起きのぼうっとした頭でそれを受け取った 冗談だと思っただろうか もう記憶にも無いだろうか もっと真剣に伝えればよかったと、ほんの少し後悔があるけれど、普段の私ではそもそも伝えることすらできない 電気の消えた暗い部屋に、カーテンの隙間から朝日が差し込んでお互いの顔をぼんやりと照らしていた 世界も私達もすべてが曖昧で 柄にもないことを言ってもなんだか許されるような、やさしい薄

          ある明け方