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好きな人の好きなところを考える

言葉にするのは難しい。


最近、友人の恋人とのエピソードを聞く機会が結構あります。
ある友人は、「私のどこが好き?と聞いたら『顔!』と言われて複雑な気持ちになった」と言っていました。

これ、友人の気持ちもお相手の気持ちも分かるなあ、となりました。


恋人の顔って、どんどん好きになります。ルックスが好みで付き合い始めたわけではなくても、関係が深まるにつれて、可愛いとかかっこいいの感情が大きくなっていきます。
本人にとってはコンプレックスな部分さえ、愛おしくなってしまいます。

対して、「顔が好き」と言われてしまうと、不安になります。
これは私がまだ20代だからというのもあるのかもしれませんが、「じゃあこれからしわが増えたり、しみができたら?」「怪我をして目立つ傷が残ってしまったら?」などと考えてしまいます。

自分が相手を思うときは、「今の最も若くてきれいな状態が好き」なんてニュアンスは全く含んでいないのに、自分事になると余計なことを考えてしまうのです。
自分の見た目に自信を持つのはすごく難しいですが、自分の見た目を好んでくれる物好きが奇跡的に目の前にいる、という事実は受け入れたほうが幸せでいられそうです。


話は冒頭に戻りますが、見た目以外を褒めるとなると、おのずと内面の話になってきます。
これが意外と難しくて、とっさに聞かれると「やさしい」とか「まじめ」とか、ぺらりとした言葉しか出てきそうにありません。

よい機会なので、日頃お世話になっている大好きな人を思い浮かべて、好きなところを言葉にしてみようと思います。


私の言葉を待ってくれる
私は普段の会話の中で、言葉を選んで黙り込んでしまうことが少なくありません。誤解されないように、しっかり頭の中で文章を整えようとするのでそうなってしまうのですが、この間が待ちきれない人というのは一定数います。
別にその人たちは悪くありません。
私も、話し相手が私だったら「早く喋れ」と思うだろうし、自分の方が早く言語化できたら「それって〇〇ってこと?」と代弁してしまうと思います。
この出力の遅さは、私自身もできれば直したいと思っているのですが、なかなか難しいです。だからこそ、嫌な顔ひとつせず待ってくれる人はとてもありがたい存在です。


些細なことも伝えてくれる
「ありがとう」「助かった」「すごいね!」「やさしいね」「前回より良くなった!」
その人のことを考えると、嬉しい言葉と笑顔が必ずセットで思い浮かびます。
自分のなかで、「いいことをした」「うまくできた」という自覚はあっても、他人からわざわざ言葉で貰えるとなると嬉しさが100倍です。
この喜びをひしひしと感じ、私も思ったことは相手に伝えよう、と意識するようになりました。


何かを頑張っている
趣味でも仕事でも、何かにエネルギーを注いでいる人は魅力的です。
生き生きとしているし、良い刺激がもらえます。私もそういう人でありたいです。


善良でいようと思わせてくれる
日々を誠実に生きている人のそばにいると、自然と私の精神の背筋もしゃんとします。店員さんにちゃんと聞こえるようにお礼を言おう、とか、車が走っていなくても赤信号は青まで待とう、とか。
別にお説教をしてくるわけではないのに。不思議なちからです。


人間らしさもある
上の4つを組み合わせた人物像はかなり完璧人間ですが、マイナス感情の表出も控えめながらきちんとするところが安心感があって好きです。
面倒くさいことに対してはちゃんとテンションが下がるし、忙しいときはぼやいています。優しすぎて色々仕事を引き受けがちですが、手助けに入る隙は確実にあります。
だから、気づかないうちにパンクしてしまいそうな危なっかしさはありません。私も、できる限り力になろう、と自然に思うことができます。


こんなところでしょうか。
まずまずの仕上がりかと思います。
また発見したら書き足していこうかな。

それと、機会があれば直接伝えたいものです。
私も向こうも、絶対に照れてしまいますが。

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