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才能

なにかの才能を発見できないまま死ぬのが怖いです。


基本的に楽観的で幸せな人生の私ですが、怖いことがいくつかあります。
そのうちのひとつが、自分の中の才能に気づけないまま死ぬこと。

学生時代の部活など、頑張って取り組んだものはそれなりの上達をしましたが、残念ながら非凡な才能とは呼べませんでした。
でも、それについては「才能がない」ということが分かったからいいのです。これから先も、これまで通りやりたくなったときにやるし、うまくなりたかったら練習します。

問題なのは、今まで一度も挑戦したことがない事柄です。
私はバイオリンに触れたことすらないけど、実はやってみたらものすごい才能があるかもしれない。
私は棒高跳びなんてやったことないけど、すごい素質の持ち主かもしれない。
そういう可能性が、あること自体は特に問題ではないのですが、一生かけても到底つぶしきれないのが怖いのです。

しかし、今例にあげたのはまだ良い方です。だって、バイオリンはその気になれば今すぐにだってレッスンを申し込む手段があるし、棒高跳びだって中高大いずれかの母校に頼み込めば不可能ではなさそうです。問題は、七宝焼をつくる技術とか、靴職人としてのセンスとか、ものづくりの世界です。


自分になんの才能もないと言い切るためには、人生が何十周あっても足りません。

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