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【就活コラム】「内定とれない東大生」

「内定とれない東大生」の東大卒女性担当編集者の就職戦線は驚きです。

「立派な経歴」であり、誰もが早い時期に大手企業から内定がでると思える女子学生でした。10月から就活を始め、60社エントリーしましたが、4月になっても内定が出なかったようです。最終的には出版社から内定が出て、週刊誌の編集者として仕事をするようになったそうです。

東大生という高学歴で、なぜ内定がとれなかったかについては、就活コンサルタントとして非常に興味深い話です。東大生でダメなら自分もダメだと感じる就活生がいるかもしれません。しかし就活は学歴だけではないことを、この本は私達に教えてくれます。

昨年日本を代表する国立大学(旧帝大)の男子学生が、私の個人面談を受けました。その学生は公務員志望で、国家公務員採用総合職試験をはじめ受験したすべての公務員採用筆記試験に合格しました。しかしその学生は面接1次試験で必ず落ちました。

理由は、社会人としての常識やコミュニケーション能力がなかったからです。普段から人と話すことはあまりなく、テレビを見ることもなかったようです。また学業一筋の真面目な学生で、「最近笑ったことがない。」と話していました。私が国家公務員であった時代と違い、どの公務員試験でも面接試験の比重が大きくなっています。

「内定とれない東大生」の本文でも、就活で苦労する東大生の特徴を、「将来に対する考え方が浅く、会社選びもミーハーだ」、「人とかかわるのが苦手、もしくは好きではなく、面接も苦手だ」と書かれています。これは東大生だけでなく、すべての就活生に当てはまります。

東大生というブランドは就活において圧倒的に有利ですが、決定的な要因ではありません。「東大就職研究所が最後にたどり着いたキーワードは、謙虚さだ」と結論づけていますが、これは普段の個人面談で学生に伝えていることと同じです。つまり面接を通過するために必要なことは、東大生も他大学の学生も同じであるということです。

就活において東大生は、エントリーシートがほぼ通過し、面接から選考が始まりますが、他大学生も面接対策をしっかりと行えば十分に戦えることを、この本から学ぶことができます。


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