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夜になると言葉が騒ぎ出す
夜になると言葉が騒ぎだす
頭の中で暴れる無数の言葉が眠気を食い荒らして
枕の上では右脳と左脳の破片が散らばりもはや
このままでは眠れない状態
仕方ないから僕は枕元に置いてある
携帯電話の明かりをつけて
ただでさえ近視の目に
さらなる刺激を与える
頭の中で暴れる言葉は
青い光が大好きだから
僕の網膜から頭の中に向かって
差し込まれた光の川を渡って携帯電話の中に
吸い込まれていく
指先でキーボードをつつき文字を入力して
切り取りはみ出し並べて羅列
意味不明だろうと368文字も集まると
何かしらの物語が出来上がる
頭の中が空っぽになるまで
言葉を打ち込み続けて1時間
ようやくスッキリして
眠気が戻ってきた
疲れてきたから目を擦り
携帯電話の明かりを消せば
瞼の裏側で踊る緑のアメーバ
形を変えて踊る姿を見ていると
次第に確かに眠気が全身に広がっていき
やがては気づかないうちに僕はようやく夢の底
明日になって昨日の夜に
僕が何事かを書いたのを読むのが楽しみだ
たまらなくヘンテコな何かしらが
残されている事だろう
頭の中でざわついていた言葉の生き様を
明日の朝、読むのが楽しみだ
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