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"承認欲求"で生きるとは、"他人の人生を生きる"ということ。


⚫︎"承認欲求"とは

承認欲求とは、他人から肯定的な評価を得ようとする心理的な欲求のこと。具体的には、「認めてもらいたい」「褒められたい」「すごいと思ってもらいたい」という肯定的な評価を得たいという欲求のことを指します。

「承認欲求を求めることは、悪いこと」と思われがちですが、承認欲求は、"人間の基本的な心理的欲求"の1つであり、人間であれば誰しも持っている欲求です。

人は、時に他人から肯定的な評価を得るために自分を変えようと努力したり、新しいことに挑戦しようとすることがあります。
そこには、承認欲求という"人を突き動かしてくれる大きな原動力"が働いています。
そして、承認欲求を得ることによって、自分の価値を認識したり、「自分はすごい!」と自信を持ち、安心することができるのです。

しかし、承認欲求や他人からの評価だけを追い求めて、行動や意思決定することは、とても危険です。
承認欲求は、"自分の心の声を聞こえなくする厄介なもの"でもあります。

⚫︎承認欲求を強く求める人の特徴

基本的に、承認欲求を強く求める人は、"自分に自信がない人"がほとんどです。自分に自信がないため、他人から「すごい!」と認めてもらうことによって、自信を得ようとします。

自信とは、"自分の能力や可能性を信じる力"であり、本来、他人からの評価は一切関係なく、自分自身が自分を信じられるかどうかということです。

しかし、承認欲求を強く求める人は、自分自身で自信を持つことができないため、他人からの肯定的な評価によって自信を持つようになり、そうすることで"心の安定"を保とうとします。

他者からの評価によって心の安定を保とうとした結果、他人から批判されることを避けるため、常に他人の目を気にして、自分の意見が言えなかったり、「自分がこうしたい!」ではなく、「〇〇ちゃんに嫌われたくないからこうする」という"他人からの評価を基準"に生きるようになります。

そして、この思考と行動を継続することで、最も危険な状態になります。

それは、"自分の心の声(本心)が聞こえなくなる"ということです。

"他人がどう思うか"を基準に思考や行動するということは、自分の意思や意見は関係なく、他人の気持ちを読み取る能力と、そこから意思決定する能力の方が重要になります。
そのため、「自分はどうしたいか?」というは、考えるだけ無駄なため、いつしか自分の意思や意見を考えるのを辞めてしまい、完全な"思考停止状態"に陥ります。

その結果、自分の意見を述べるような場面(チームミーティングや就活)に直面すると、周りの人は自分の意見をどんどん発言しているのにも関わらず、自分は考えても全く意見を出せず、劣等感を感じるような状況になり、最終的に自分の意見や軸を持てない自分に対して自信を失うことになります。

つまり、承認欲求を強く求める人は、他者からの評価を求めるあまり、自分の意見や軸を持てなくなり、そういった自分に対して、さらに自信を持てなくなるという"負のループ"に陥るのです。

⚫︎承認欲求で頑張れるのは"3年"

承認欲求を得ることを目的として努力することができるのは、長くて3年でしょう。(個人的な意見)

例えば、3年以下で達成できる短期的なゴール(有名大学に合格するや、有名企業に就職する)に関しては、「周りから尊敬されたい!」という承認欲求があれば、多少努力するのがしんどくても、なんとかなると思います。
しかし、大学に合格した後・企業に就職した後に、内発的な自分自身で設定した目的や目標がなく、ただ「優秀と思われたい」や「上司に認められたい」という承認欲求のみをモチベーションにしていると、努力を継続することは不可能だと思います

なぜなら、「成功したい」「人に認めてもらいたい」「尊敬されたい」という承認欲求には、限界がありません
また、他者からの肯定的な評価を受け続けると、感覚が麻痺してしまい、「もっともっと!」というより強い刺激の承認欲求を求めるようになります。

その結果、他者から評価されなくなったり、承認欲求を得るための努力がしんどくなった時に、「自分は何の為にこんなことをしているのだろう?」とふと我に返ると思います。
その時に初めて、"自分は自分の人生を生きているのではなく、他人の人生を生きていた"と気がつくでしょう。

⚫︎まずは、自分の"人生の目的"を持つこと

承認欲求を強く求める人が、まず初めにやらないといけないことは、他人からの評価や視線を全て捨てて、「自分はどんな人生をいきたいのか?」「自分は人生を通して何を成し遂げたいのか?」という"人生の目的"を持つことです。

"人生の目的"があると、「自分はどうしたいのか」「自分はどのように在りたいのか」という"自分の人生を生きていくための指針(自分軸)"ができます。
そして、その自分軸に沿った意思決定をすることで、"自分らしく生きる"ことができます。

人生の目的は、その人によって異なります。
なぜなら、人によって、幸せの感じ方や基準が異なるからです。

そのため、他人に聞いたり、ネットで検索しても分かりません。もちろんChat GPTに聞いてもわかりません。

自分の人生の目的は、自分で決める。

それが、自分の人生を歩み始める第一歩です。

⚫︎まとめ

承認欲求とは、"人を突き動かしてくれる大きな原動力"にもなりますが、"自分の心の声を聞こえなくする厄介なもの"でもあります。

承認欲求だけを求めて生きている人は、他人が軸となっている人生を生きており、自分の人生を適当に生きていると言っても過言ではないでしょう。

自分に自信がない人が、承認欲求を求め、それを得るために他人から評価されるかどうかを判断軸として思考・行動する。
その結果、自分の軸がなくなり、より自分に対して自信が持てなくなる。

これが承認欲求を強く求める人の、負のループです。

そんな承認欲求を強く求める人は、まずは"人生の目的"を持つことから始めましょう。
人生の目的を持って、自分軸に沿って意思決定する。
そういた"自分らしい人生"を歩んでいれば、自然と自分に自信を持つことができるでしょう。

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