見出し画像

男はクズ。女はビッチ『ナメてるお嬢を俺がわからせた』感想

ラブコメとして。

非常に楽しめた作品でしたね!

というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、大空大姫先生の『ナメてるお嬢を俺がわからせた』(2024年7月刊行)です。

さあ本日も、行ってみましょう!



あらすじです

今回は、「紀伊國屋書店ウェブストア」さんより、あらすじを引用させていただきます。

 女には絶対に媚びないゆえに彼女ができず、『クズ』と噂される大学生・九頭竜。
 ある日、彼は文学部の姫と言われる同級生・三姫とデートすることに。彼女は才色兼備なお嬢様ゆえ、周囲から嫉妬と嫌がらせを受け、性格が歪んでいた。マウントを取るしか興味がない三姫は…彼氏がいなかった。
 当初は九頭竜を見下す三姫に、彼の『才能』を知る友人が諭したのだ。
「彼を超えるレベルの人なんて、この先出会えないよ。絶対に」
 破天荒に自分を貫く九頭竜に、三姫は全く勝てずにドキドキさせられ…お泊りまで!?
 九頭竜が『天才』だと気付いた三姫は心を開き、惹かれていく。
 相性最悪から始まる爽快ラブコメ! 選考委員に愛されたキャラたちの物語!
 第36回ファンタジア大賞銀賞。

ナメてるお嬢を俺がわからせた / 大空 大姫【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

というわけで。

本日のテーマは、「性格に難のある、二人の男女」となっております。



男と女、それぞれの視点で描かれる物語

さて、このお話について解説を行っていくわけですが。

まず、話の流れを説明したいと思います。


この作品。

二人の男女がメインキャラクターとして登場するのですが。

それぞれの視点で、物語が進んでいくという。

中々に変わった構成となっております。


その上、物語の舞台が。

「大学」という。

ライトノベルにしては、珍しい舞台設定となっております。

他のライトノベル作品だと、高校や中学が舞台の場合が多いですしね。


以上のことを踏まえた上で、あらすじを書いていきたいと思います。



とある大学に、二人の男女がいました。

一人は、通称「くず王子」こと、九頭竜王子(くずりゅう おうじ)。

もう一人は、「文芸部の姫」こと、美地原三姫(みちはら みき)。

二人は外見こそ、イケメンと美女にもかかわらず。

性格が破綻していました。

男は、純潔を守っている女性をとにかく求め。

それ以外の女性を、「ビッチ」と罵り。

女は、高スペックイケメンをとにかく求め。

それ以外の男性を、「サル男」と罵る。

二人とも。

外見だけが取り柄にもかかわらず。

とにかく相手の異性に対して、マウントをとることばかりを考えている。

言ってしまえば、非常に残念な二人だったのです。

そんな中、九頭竜は、「文芸部の姫」の噂を聞きつけ、彼女と出会います。

中々のイケメンっぷりに、始めはドキドキする三姫でしたが。

九頭竜は。

「君は処女か?」

という、ストレートな質問をします。

その結果。

三姫は涙目になります。

何を隠そう。

彼女は、男とそういった関係になったことはありませんでした。

二人はその場で喧嘩となり。

お互いの印象は最悪となるのですが。

その後、お互いの親友によって。

二人はデートをすることになって――。

というのが、話のあらましとなっております。



この話の面白い所について

キャラクターが抜群に立っている所だと思います。

というのも、出てくるキャラクター。

皆、クセが強い!(千鳥のノブ風に)

主役の二人もさることながら。

特に、九頭竜の妹の個性が強すぎですね。

彼女のおかげで物語が進んでいるように見えましたので。

それくらい、キャラクターの個性においては。

右に出るものはいない作品なのではないでしょうか。

それくらい、個性が強い作品だと思いましたね。


あとは、ヒロインである三姫が、相手を好きになっていくシーンですかね。

九頭竜に惹かれていく描写が丁寧に書かれており。

「なるほど、そういった心境なのね」

という、心の動きが理解でき。

私としては、そういった場面も楽しめました。



この作品の欠点について

この作品。

極道の設定が出ます。

あっさり目とはいえ。

そういった所が苦手な人は。

避けた方がいいのかもしれません。


あと、出来るだけオブラートに包んで書きましたが。

結構、下ネタが、多いです

「ビッチ」や「サル男」や「処女」やらと。

作者様自身が、なんだか。

そういった言葉で楽しんで書いている風に読めたのですが。

なんといいますか。

「もう少し節操といったものが……」

と思ってしまいました。



最後に

とはいうものの。

掛け合いは楽しく。

それでいて、二人の関係性に変化が現れ。

それを面白おかしく読むことの出来る作品だと思いました。

中々にコミカルだと感じましたので。

ここで、薦めてみる所存であったりもします。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?