最悪な未来を防げ!『バンドをクビにされた僕と推しJKの青春リライト』感想
バンドについてでは無いのですが。
ライブについては、前に書いたことがあります。(※)
※ 前に書いた記事は、こちらから。
というわけで、今回は「バンド」について書いていくのですが。
とはいっても。
非常に残念なことですが。
私自身。
バンドのことが全くわからないんですよね。
(ごめんなさい)
ギターとベースの違いも分からず。
ドラムがなんかすごいという印象しかない、私。
そうです。
バンドといえば、なぜかドラムが印象に残っている、私。
どうしてバンドで、ドラムなのかを回想していると。
小学校の時に。
合同で、吹奏楽の演奏をする際に。
小太鼓担当だったからという、そんな理由からでした。
やっぱ、ドラムかっこいいよね!
(真剣な眼差し)
という感想で終わる、今日この頃。
皆さんは、いかがお過ごしですか?
さて。
というわけでもあるのですが。
本日、ご紹介するライトノベルは、水卜みう先生の『バンドをクビにされた僕と推しJKの青春リライト』(2024年1月刊行)です。
だんだんだだだ!(太鼓をたたく音)
あらすじです
今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。
というわけで。
本日のテーマは、「タイムリープして、バンドをやり直す」です。
いわゆるタイムリープものだけど……
さて、この作品。
上記のあらすじを読む限りでは。
「自殺がキッカケで、高校生にタイムリープする」
と書かれているのですが。
この物語は。
そこがメインというわけでなく。
どちらかというと。
「推しのアーティストが最悪な未来になることを防ぐ」ことに。
全力を注いでいる作品となっています。
とあるバンドのドラマーである。
二十六歳の主人公、芝草徹(しばくさ とおる)。
そんな彼は。
高校から所属しているバンドが。
メジャーデビューする目前で。
「ドラムが実力不足」という理由から。
芝草が抜ける流れになってしまいます。
最初は抵抗する芝草でしたが。
周りのメンバーは、抜けて欲しいで一致。
歯がゆい思いをしつつ。
芝草はメンバーを抜けていきます。
その結果。
芝草は、酒を飲みながら、自暴自棄な日々を過ごしていきます。
そんな中、心の拠り所は。
推しのアーティストである。
奈良原時雨(ならはら しぐれ)の音楽でした。
実は、彼女とは。
高校生の頃に軽音楽部で一度だけ出会っており。
それが鮮烈な記憶として残っていました。
そんな思い出にふける中。
「奈良原時雨がベランダから飛び降りた」というニュースが、芝草に飛び込んできます。
つまるところ、それは時雨が自殺を図ったことを意味しました。
バンドもクビになり。
推しのアーティストもいなくなろうとしている。
絶望した芝草は。
彼女の後を追うようにして。
ベランダの手すりに手をかけました。
ここで、意識が途切れます。
そして、芝草が気づいたときには。
高校一年生の時代に戻っていました。
すぐにタイムリープした事に気がついた芝草は。
「もう一度、今度は別のバンドを組もう」と。
意気揚々と、今度は。
一週目とは違うバンドを組むために。
一度だけしか出会わなかった、奈良原時雨に声をかけ――。
というのが、話のあらましとなっておりますね。
この話の面白い所について
まずは、暗い未来を変えるために、奔走する主人公の姿ですね。
奈良原時雨を始め。
もう一人出てくる女性キャラクターも。
心の中に葛藤を秘めています。
主人公が経験した未来では。
散々な目にあっている、二人なわけですが。
それを何とか変えようと。
時には、グイグイいったり。
音楽を演奏したりと。
その行動力や。
皆を巻き込んでの、一大ムーヴをつくっていく姿は。
最高に格好よかったですね。
あとは、ラストでの演奏シーンですかね。
皆の心が合わさった。
中々に感動できるシーンでありました。
この話の欠点について
タイムリープものでありながら。
その設定についての深堀りは、ありませんでした。
どうして、タイムリープしたのか。
また、他にもタイムリープした者はいるのか。
そういった事は、この物語においては。
ほとんど無視されます。
なので。
そういったSF要素が読みたい人にとっては。
避けた方が良いのかもしれません。
最後に
とはいうものの。
タイムリープがメインと考えなければ。
中々に熱い話である、この作品。
音楽と共に。
是非とも読んで欲しいと思い。
こうして書くことを終えることにします。
さて。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。
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