マガジンのカバー画像

歌・音楽

30
歌や音楽について思うこと、気付いたこと。
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

『日本人のこころの言葉 世阿弥』西野春雄、伊海孝充著

『日本人のこころの言葉 世阿弥』西野春雄、伊海孝充著

「稽古」「作能」「演技」「相伝」のテーマごとに、世阿弥の残した著作から言葉を原文で引用し、現代語訳と解説を付した本。読みやすい。巻末には世阿弥の生涯も記してある。

能の話だが、能以外にも適用できそうな言葉が紹介されている。

世阿弥は、演者であり、創作も行う、興行師だったようだ。どんな能を演じれば観客の心をつかめて、自分たちが能を続けていけるか、ということを強く意識して活動していたらしい。

『能面の世界』監修:西野春雄、解説:見市泰男 能面の基礎がわかる入門書

『能面の世界』監修:西野春雄、解説:見市泰男 能面の基礎がわかる入門書

能面の種類が大きな写真付き(大半はカラー写真)でわかる。能面の見分け方、略史、世襲面打家系図、作り方、表現の意味するところ、鑑賞できる美術館・博物館リストなども掲載。狂言面についての解説もある。

能面は、写真を見るだけでも生きているようだ。芽のところに小さな穴が開けられているようだが、能面を着けると視界がかなり狭まると聞いたことがある。どんなふうに見えるのだろう。視力でない部分(身体全体の感覚?

もっとみる
「浜辺のアインシュタイン」2022年、神奈川県民ホール:1970年代の"前衛オペラ"を新演出で上演

「浜辺のアインシュタイン」2022年、神奈川県民ホール:1970年代の"前衛オペラ"を新演出で上演

1976年初演の作品を新演出で上演。約4時間(休憩1回25分含む)。一部の繰り返しを省略したらしいので、オリジナルはもっと長いらしい。

歌詞原語(英語)・せりふ日本語上演。歌詞は数字などをずっと言っているので、字幕はなし。せりふが翻訳されているのはいいのだが、原語の英語字幕がなかったのは非常に残念。

一貫したストーリーはなく、場面ごとに意味がありそうななさそうな芝居のようなものが繰り広げられた

もっとみる