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既販車のカーボンニュートラルの必要性 その3 新技術への期待 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 その1は、販車電動化ソリューションの方向性としてのトヨタさんからの提案に感心したと言うお話しでした。

 その2は、日産のリーフのバッテリーを再利用するというソリューションのお話しでした。こちらは既に事業化されています。

 今回は将来展望の鍵。

 インホイールモーターという技術があります。これはその1、その2で紹介した既存のエンジンの部分を電気モーターに置換した構成とは全く異なるものです。タイヤホイールにモーターを組み込み駆動力を得るものです。これによりエンジンルームが原理的には無用となりスペースを食う蓄電池に充分な場所を確保することが可能となります。
 この技術の研究は歴史があり、例えば慶應義塾大学のエリーカは1980年代から研究が進められています。その技術をシードにしたベンチャーも誕生しているなどの展開を見せています。

 しかし、量産化には資金面で厚い壁が有りました。ベンチャーには厳しい開発量産化の投資額。

 しかし至近では日立さんがインホイールモーター開発で成果を出され始めた様です。

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自動運転時代のEVの姿を
インホイールモーターの開発で描く
地球温暖化などの気候変動への対応に向けて、脱炭素(カーボンニュートラル)社会の実現が求められるようになった。走行中にCO2を排出しない「電気自動車(EV)」の普及は、カーボンニュートラル実現を後押しする。日立製作所は日立Astemo社と共同で、EV普及の1つの方法論であるインホイールモーターを開発、2021年9月に「Direct Electrified Wheel」として発表した。研究開発グループ 電動化イノベーションセンタ モビリティドライブ研究部長の高橋暁史は、中学生のころに人生の目標として掲げた「地球温暖化防止」に、モーターの研究の側面から取り組み、インホイールモーターの試作成功にこぎつけた。

(2022年3月10日 公開

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 インホイールモーターは原理的に足回りの重量が嵩(かさ)むことから、所謂バネ下重量減というトレンドとは逆行します。しかし私の場合がそうですがスポーツ走行するわけでもないのでそこまで神経質になる必要はありません。広々した車内で静かに音楽をゆったり楽しむには寧ろ無音の電気モーターは最適です。

 また、電池も改良が進み全個体電池等にまで発展しています。
 その辺りは以下の東京電力さんの資料が良くまとまっています。
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全固体電池をわかりやすく解説。従来の電池との違い、トヨタ・日産・ホンダの開発状況
EV NEWS
EVの仕組み
鈴木 ケンイチ

かねてより“夢のバッテリー”と呼ばれた全固体電池。しかし、そもそも何が画期的なことなのか、技術的な課題は何なのかなど十分に理解されていない面もあります。そこで、図解を用いて、電気自動車(EV)に組み込む全固体電池の仕組みをわかりやすく解説するほか、自動車メーカーのバッテリー技術開発の動向を紹介します。

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 数年以内により実用的な既販車のカーボンニュートラル化のソリューションが用意されそうな雰囲気ですね。
 こんな電動化のプラットフォームと音響のソリューションできっと子どもがプレイステーションで楽しんでいるグランツーリスモの様に

自由自在に自動車をコンデショニングして楽しめる時代が来そうな予感。

期待しています。

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